【初心者必見!】せどりって資格が必要なの?古物商許可証が必要な条件を解説
近年の副業ブームで「せどり」も副業の1つとして多くの人から注目を集めています。
せどりとは、家電量販店などの市場に出回る既製品を安く仕入れて、仕入れ高よりも高く売ることで利益を出すビジネスのことをいいます。
しかし、本格的にせどりをしてみたいけど、
- せどりをするためには資格は必要なの?
- せどりで必要な資格って何?
- せどりで必要な資格を取るためにはどうしたらいいの?
などの疑問や悩みを抱えていらっしゃいませんか?
今回の記事では、せどりに必要な資格についての悩みや疑問を解決していきます。
あわせて、古物商許可証の説明と取得までの流れなどについても詳しくご紹介します。
せどりに興味がある、せどりを本格的に始めてみたいという人はぜひ参考にしてみてください。
目次
せどりをする際に資格は必要なのか
先述の通り、せどりとは市場に出回る既製品を安く仕入れて、仕入れ高よりも高く売ることで利益を出すビジネスのことです。
ここからは、せどりをする際に必要な資格について詳しく解説していきます。
お酒 | 医薬品 | 中古品 | 新品(お酒・医薬品以外) | |
必要な資格 | 酒類小売業免許 ※2都道府県以上で行う場合は「通信販売酒類小売業免許」が必要 | 医薬品店舗販売業許可 | 古物商許可 | 必要なし |
必要な届け出 | 必要なし | 特定販売届 | 必要なし | 必要なし |
せどりで取り扱うジャンルによる
フリマアプリなどの普及により、せどりは誰でも気軽に行える副業だと思われがちですが、扱うジャンルによっては資格が必要になります。
後ほど詳しく説明しますが、必要な資格を取得せずにせどりを行ってしまうと、罰則が科せられる可能性があるので注意するようにしましょう。
資格が必要な主なジャンルは「お酒」と「医薬品」です。
「お酒」のせどりをする際に必要な資格
お酒のせどりをする場合は「酒類小売業免許」が必要になります。
さらに2都道府県以上で行う場合は「通信販売酒類小売業免許」が必要です。
「医薬品」のせどりをする際に必要な資格
医薬品のせどりをする場合は「医薬品店舗販売業許可」が必要になります。
さらにインターネット上で医薬品のせどりを行う場合は「医薬品店舗販売業許可」を取得したうえで、「特定販売届」という届出が必要です。
中古品を売買するためには古物商許可が必要
せどりで重要なことは、中古品などを狙うなど商品をできるだけ安く仕入れることです。
仕入れ価格と転売価格の差額が多ければ多いほど、利益も大きくなります。
せどりと呼べるもののほとんどの場合で古物商許可が必要になります。
古物商許可とは、転売をする際、中古品を仕入れるために必要となる資格のことをいいます。
また、新品の商品だけでせどりをする場合は、古物商許可は必要ありません。
古物商許可証とは
中古品などの古物の取引を行うときは古物商許可証が必要なことが分かりました。
それでは、古物商許可証とはどのような許可証のことをいうのでしょうか。
ここからは、古物の定義や古物商許可が必要な理由、古物商許可証発行までの流れについて詳しく説明していきます。
古物の定義とは?
それでは、「古物」の定義は何でしょうか。
古物は法律上では「古物営業法第2条」に定義されていて、以下のように記載されています。
一度使用された物品、もしくは、使用されない物品で使用のために取引されたもの、または、これらの物品に幾分の手入れをしたもの
(引用:古物営業法 第2条)
分かりやすくまとめると、古物に該当するのは以下のようになります。
- 一度使用されたもの
- 使用する目的で取引された新古品
- 上記の2つの品物に手入れを加えたもの
ここからは、3つの定義について1つずつ解説していきます。
1.1度使用されたもの
1度使用されたものは、古物に該当します。
1度使用されたものとは、本来その「もの」が使われる目的に準じて1度でも使用されたことがあるものを指します。
ちなみに、自分自身で使用したものも古物扱いとなります。
2.使用する目的で取引された新古品
使用する目的で取引された新古品も古物に該当します。
使用する目的で取引された新古品とは、使用目的で購入したけれど、1度も使用されていない状態のもの(新品)を指します。
3.上記の2つの品物に手入れを加えたもの
「1度使用されたもの」や「使用する目的で取引された新古品」に商品本来の性質や用途を変えないまま修理や補修などの手入れを加えたものも古物に該当します。
以上の3つが法律上で古物に定義されますが、さらに古物は「古物営業法施行規則」によって以下の13品目に分けることができます。
- 美術品類
- 衣類
- 時計・宝飾品
- 自動車
- 自動二輪車及び原動機付自転車
- 自転車類
- 写真機類
- 事務機器類
- 機械工具類
- 道具類
- 皮革・ゴム製品
- 書籍
- 金券類
古物商許可が必要な理由
古物商許可証とは、中古品などの古物を取引するうえで必要になる申請のことです。
特に、誰でも気軽にできるオークションやフリマでは盗難品の取引が行われる可能性もあるので、盗難品の流通防止と盗難品の早期回収をすることが主な目的となっています。
そのため、せどりを行う人は、どのような商品を取引するとしても古物商許可証を取得しておいた方が良いです。
ちなみに、他人からの貰い物や自分の不用品を売る場合、古物商許可証は必要ありません。
この古物商許可証は、せどりを行う営業所が管轄する警察署で申請可能なので、せどりを始めるときは事前に許可証の申請を行うようにしましょう。
ちなみに個人営業の場合、営業所は自宅となります。
古物商許可証に必要な書類
ここからは、古物商許可証に必要な書類について解説していきます。
申請書類は複数あるので、古物商許可証を取りたいと考えている人は、事前に準備をしておくようにしましょう。
個人で申請する場合
- 古物商許可申請書
- 身分証明書
- 住民票
- 略歴書
- 誓約書
※申請書類に加え手数料19,000円が必要
法人で申請する場合
- 古物商許可申請書
- 身分証明書
- 住民票
- 略歴書
- 誓約書
- 定款の写し
- 法人の登記事項証明書
※申請書類に加え手数料19,000円が必要
古物商許可証に必要な書類は、個人と法人で若干異なります。
法人で申請を行う場合は、個人で申請を行う場合に提出する書類にプラスで「定款の写し」と「法人の登記事項証明書」が必要になります。
ちなみに個人・法人ともに必要になる身分証明書とは、一般にいう保険証や運転免許証のことではありませんので、注意が必要です。
古物商許可証の申請に必要な身分証明書は、本籍地がある市区町村役場で貰える書類のことをいいます。
これは、破産手続き開始の決定を受け復権を得ない者でないことを証明する書類です。
古物商許可証発行までの流れ
ここからは、古物商許可証発行までの流れについてご紹介します。
古物商許可証発行までの流れは以下の通りです。
- 古物商許可要件その他の法規制を確認する
- 市区町村役場などで必要書類を揃える
- 古物商許可申請書や誓約書、経歴書などを作成する
- 管轄の警察署で申請する
- 審査後、古物商許可証が発行される
まずは古物商許可要件その他の法規制を確認しましょう。
次に、市区町村役場などで必要書類を揃えてください。
必要書類が揃ったら、古物商許可申請書や誓約書、経歴書などを作成し、管轄の警察署で申請を行います。
申請後、都道府県公安委員会の審査が終了したら、古物商許可証が交付されます。
都道府県公安委員会の審査にかかる期間は約40日間です。
資格なしでせどりを行うとどうなる?
「せどり副業は誰でも気軽にできそうだから無資格でやっている人も多いんじゃないの?」と思われる方も少なくないのではないのでしょうか。
しかし、もしも必要な資格を取得せずにせどりを行ってしまった場合、罰則やペナルティが科せられる場合があるのです。
ここからは、資格なしでせどりを行うとどうなるのかについて詳しく解説していきます。
懲役、罰金の恐れあり
お酒 | 医薬品 | 中古品 | 新品(お酒・医薬品以外) | |
無資格で行った場合の罰則 | 懲役(1年以下)または罰金(50万円以下)もしくはその両方 | 懲役(3年以下)または罰金(300万円以下)もしくはその両方 | 懲役(3年以下)または罰金(100万円以下)もしくはその両方 | – |
必要な資格を取得せずにせどりを行った場合、懲役または罰則もしくはその両方が科せられる場合があります。
例えば無資格で中古品のせどりを行った場合、懲役(3年以下)または罰金(100万円以下)もしくはその両方が科せられます。
安易な気持ちで無資格でせどりを行わないように、くれぐれも注意しましょう。
販売価格を全て経費として計上しなければならない
せどりを行い、所得が増えた場合は確定申告を行う義務や税金を納める義務が発生します。
そしてその所得は古物商許可を取得しているか取得していないかで考え方が変わってきます。
古物商許可を取得してからせどりを行う場合は、確定申告の際に仕入れ価格を経費として引き落とすことができます。
しかし、古物商許可を取得しないでせどりを行うと、販売価格すべてを所得として計上しなければいけません。
つまり、税金対策という意味でも損してしまうことになるのです。
古物市場へ参加できない
無資格でせどりを行い罰則を受けた場合、罰則後5年間は古物商許可の取得ができなくなります。
つまり、罰則後5年間はせどりができなくなってしまうのです。
せどりは、必要な資格を取得してから行うようにしましょう。
せどりでより効率良く売上を上げる4つのポイント
ここまでは、せどりを行ううえで必要な資格「古物商許可」についてご紹介しました。
では、せどりで成功する秘訣は何でしょうか。
ここからは、せどりで効率良く売上を上げるためのポイントを4つご紹介します。
相場をよく調べた上で仕入れを行う
商品リサーチは、せどりでより効率良く売上を上げるために最も重要なポイントです。
成功するせどりの基本は“安く仕入れて高く売る”ことです。
もしも、仕入れ価格よりも安く市場に出回っていては損することになってしまいます。
つまり、せどりで取引をする商品は、市場に出回っている商品の価格よりも安く仕入れる必要があるということです。
そのため、仕入れは、必ず同じ商品が市場でいくらで出回っているのかを複数サイトでリサーチしてから行うようにしましょう。
回転率の良い商品を仕入れる
回転率の良い商品を仕入れることもせどりでより効率良く売上を上げるポイントの1つです。
せどりをしようか迷っている人の中には、仕入れた商品がなかなか売れず、在庫をかかえてしないか心配という方も多いのではないでしょうか。
当然ですが、商品の回転率が悪いと効率も悪いうえ、在庫をかかてしまうことになります。
カメラやスマホ、ゲームソフトなどの回転率の良い商品を仕入れ、効率よくせどりを行いましょう。
ちなみに回転率の良い商品例は以下の通りです。
- カメラ
- スマホ
- パソコン
- ゲームソフト
- おもちゃなど
複数の販路で販売を行う
複数の販路で販売を行うことも効率良くせどりをするためのポイントです。
人によって、利用するフリマサイトやネットサーフィンのやり方が異なります。
そのため、販路が多ければ多いほど、商品が売れる確率は上がります。
複数のフリマサイトを併用する、フリマサイトとオークションサイトを併用するなどの工夫をしてサイトへの流入数を増やしましょう。
ツールやEC一括管理システムを活用する
仕入れがうまくいっても、市場に流通しなければせどりは成功しません。
しかし、出品作業や発送作業など手が回らないから……と諦めてはいませんか。
ツールやEC一括管理システムを活用することで、工数を削減しつつ、売上アップも期待できます。
ツールやEC一括管理システムを活用すると、手間をかけずに複数のショッピングサイトへ商品を出品できたり、受注・売上管理を行うことができるようになるからです。
扱う商品が多い、せどりに慣れてきたから事業を拡大したいという人はぜひ検討してみてください。
せどりを本格的に始めるなら!リユース向けECツール「セルモア」
ここまで、せどりに必要となる古物商の資格やせどりで効率よく売上を上げるポイントなどについて詳しく解説してきました。
せどりで成功するためには回転率の良い商品を仕入れ、販路を拡大することが重要であるという事はお分かり頂けたのではないでしょうか。
また、販路を拡大する最も有効な手段として、ECサイトに出品することの必要性もご説明してきました。
弊社のセルモアは、リユース事業者の方が(EC運営をされている方)システム1つで楽に複数モールへの出品や受注の管理ができるように作られたEC一元管理システムです。
セルモアには
- 一回の情報入力で、複数モールのページへ自動変換・同時出品する機能
- 複数のECモールに出品している商品の在庫情報を自動で連動する機能
- 複数のモールでの出品、受注、発送などの全体状況を一覧表示する機能
といった機能が搭載されているため、複数ECへの出品・管理を効率化が実現します。
また、セルモアは、Amazon、楽天市場、Yahoo!オークション、Yahoo!ショッピング、メルカリShops、楽天ラクマ、Shopifyの7つのECモールと公式連携しているため、最大7モールの出品から受注、発送までの管理を行うことができます。
セルモアは、モールの連携数や出品数に関係なく、一律月額11,000円(税込)で利用することができ、初月1ヶ月は無料トライアルでお試しいただくことができます。
さらに、セルモアは実店舗とECの一元管理が可能なPOSシステム「ReCORE」への出品データ引き継ぎもできるので、将来的にリユース事業全体をデジタル化したい方も安心して使い始めることができます。
複数のECモールに手軽に同時出品ができる
セルモアでは、Amazon、楽天市場、Yahoo!オークション、Yahoo!ショッピング、メルカリShops、楽天ラクマ、Shopifyのうち複数のECモールへの同時出品が可能です。
自社内で持っているECモールのアカウントを登録しておくことでセルモア内の出品先項目から選択し、同時出品することが可能になります。
この機能により、各ECモールの出品画面からそれぞれ出品を行う非効率な業務から脱却することができます。
また、セルモアではジャンルやモールごとにECテンプレートを作成することも可能です。
あらかじめ作成しておいたテンプレートを選択するだけで出品を行うことができるため、出品のたびに商品情報を入力する手間を省くことができます。
これらの機能を活用することで、最短2分で複数ECモールへの同時出品が可能になります。
複数のECモールの価格も一括で改定できる
セルモアでは、ECモール毎に出品した商品価格の一括改定が可能です。
各ECモールではそれぞれ利用手数料や販売手数料が異なるため、ECモールによって販売価格を柔軟に変更したいと考える方も少なくないかと思います。
例えば、「メルカリShopsで販売している商品は店頭価格から10%値上げして販売する」といったように、自社の利益率を意識した価格変更を手軽に行うことができます。
また、在庫の滞留期間毎に複数ECモールを横断して価格を改定することも可能です。
例えば、「販売開始から30日経った商品を一括で10%に販売する」といったように、在庫の回転率を意識した価格変更も行うことができます。
この機能をうまく活用することで、ECモールごとにセールを行うことや在庫の調整を行うことなども可能になるため、EC販売の効果を最大化させることに繋がります。
複数のECモールの在庫情報を自動で連動できる
複数のECモールへ出品を行うと、在庫管理が複雑化し、在庫切れの商品が購入されてしまう「売り違い」などのリスクが高まってしまいます。
セルモアは、複数のECモールを自動で在庫連携をすることで、販売された商品を5分程度のラグで他チャネルの出品を取り下げ、売り違いを防ぐことができます。
在庫連動は、受注が入った時だけではなく、同様の仕入をした際に在庫数を増やしたり、返品の際に在庫を戻したりなど、商品数の変動に応じて、各モールの在庫状況に自動で反映します。
セルモアによって、これまでの手作業での在庫を動かす業務が必要なくなります。
複数のECモールの受注を一元管理できる
複数のECモールでの取引を行っていると、各ECモールでの受注から発送までの管理をそれぞれのECモールのアカウント内で行うことが手間となってきます。
セルモアでは、各ECモールでの受注状況をシステム内で一覧表示・管理することが可能です。
それぞれのモールにログインすることなく、システム内でキャンセルや返品の対応も含めた受注の処理を行うことができます。
また、受注が入った際やキャンセルの際のメールやSMS、LINE等でのメッセージ送信(テンプレ作成可能)もシステム内で行うことができます。
セルモア1つで複数のECモールでの受注管理を行うことができます。
ヤマトB2クラウド・佐川e飛伝の送り状を連携できる
ECに出品した商品が購入された後に、ヤマト運輸のB2クラウドや佐川急便のe飛伝を活用して、商品発送を行っている企業は少なくないかと思います。
ヤマトのB2クラウドや佐川急便のe飛伝は、宅急便の送り状を簡単に発行できるサービスです。
セルモアでは、ヤマトのB2クラウドや佐川急便のe飛伝と連携を行っているため、商品の送り状や宛名ラベルを自動発行することが可能です。
セルもでヤマトB2クラウドや佐川急便のe飛伝を連携させる流れとしては、
- セルモア経由でEC出品した商品が購入される
- 購入された商品の顧客情報をCSV形式でセルモアからエクスポートする
- エクスポートしたCSVをB2クラウドやe飛伝にインポートする
- B2クラウドやe飛伝で送り状や宛名ラベルを自動発行する
- 発行したラベルを梱包した商品に貼り付ける
- ヤマトや佐川急便に集荷依頼を行う
- 出荷後の情報をB2クラウドやe飛伝からエクスポートする
- エクスポートしたCSVをセルモアにインポートする
- 出荷後の伝票番号などがセルモア上で自動反映される
- 出荷済みメールを顧客に送信する
一度エクスポートし発送を行ったデータを、もう一度セルモアにインポートすることで、発送後の伝票番号や受発注管理が簡単に行なえます。
これにより、受注状況や在庫状況を自動で反映させることができるため、受注管理にかかる工数を大幅に削減することができます。
まとめ
この記事では、せどりに必要な資格やせどりを行う際のポイントなどをご紹介してきました。
また、せどりを始める方や既に行っている方におすすめのEC出品ツール「セルモア」をご紹介いたしました。
本記事の後半で紹介した「セルモア」は、ECの業務効率化をコスパ良く実現することのできるEC一元管理システムです。
セルモアでは、1カ月無料トライアルも実施中のため、ECの業務効率化について悩んでいるEC担当者の方は、まず一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。
セルモアについてより詳しく知りたい方はセルモアホームページへ
セルモアの無料トライアルのお申し込みはこちらから
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。