【最新版】TCG(トレーディングカードゲーム)市場規模や今後の動向
TCG(トレーディングカードゲーム)は、近年ゲームとして楽しまれるだけでなく、資産としての価値を持つようになりました。
今までTCGをプレイしていた人だけでなく、投資目的で購入する人も増加し、TCGの市場規模は拡大傾向にあります。
今回は、TCGの市場規模が伸びている要因や今後の動向、TCG事業の特性についてご紹介していきます。
目次
TCG(トレーディングカードゲーム)の市場規模と今後の動向
一般社団法人日本玩具協会によると、2023年度の国内玩具市場規模は10,019億円で、前年度比107.1%を記録しています。
玩具市場の中でも、特にTCG市場は2,774億円規模となっており、全体の27.2%を占めると発表されています。
前年度からも金額にすると425億円の増にもなっており、国内玩具市場規模が過去最高を記録した最大の要因はTCGの躍進だと言っても過言ではありません。
TCGの中でも、特に「ポケモンカードゲーム」「遊戯王OCG」「デュエル・マスターズTCG」の3つのカードゲームは市場を牽引しており、国内外からも絶大な人気を集めています。
これらのことからもわかるように、TCGの市場規模は年々拡大傾向にあり、今後もTCGを扱うリユース店舗が増えていくことが予想されています。
TCG(トレーディングカードゲーム)の市場規模が伸びている要因
それでは、なぜTCGはここ数年でこれほどまでに市場規模を拡大させたのでしょうか。
ここでは、その要因について確認していきましょう。
TCG市場が拡大した要因は主に、
- 当時のプレイヤーの復活
- ポケモンカードの人気
- フリマアプリの流行
- カードに資産価値が生まれる
- 巣ごもり需要の影響
などが挙げられます。
当時のプレイヤーの復活
1990年代後半頃に普及したTCGですが、ロングセラーに伴ってプレイヤーの幅が広がってきています。
当時は小学生で金銭的な理由からカードを揃えて遊ぶことができなかったという層が社会人になったことで、自分が欲しいカードを揃えられるようになりました。
さらに、当時のカードがそのまま使えたりすることも相まって、昔遊戯王やデュエルマスターズで遊んでいたプレイヤーたちが復活しました。
現在の子どもたちだけでなく、当時カードゲームにのめり込んでいた層が戻ってきたことも、TCG業界が活気に包まれている要因の1つです。
ポケモンカードの人気
ポケモンカードの人気が急激に高まったことも、TCG業界の市場規模拡大の大きな要因の1つであることは間違いないでしょう。
ポケモンカードの人気が高まったのは、大手YouTuberの影響力を活用した企業案件や、ルールの簡易化による新規プレイヤーの囲い込みに成長したからです。
また、1つ目の要因で述べた、当時小学生だったプレイヤーたちの復活もこの上昇トレンドを後押しします。
ポケモンカードは現在海外版も発売されており、国内だけでなく海外でも人気を集め続けています。
カードに資産価値が生まれる
カードの所有者が増えたことで、古くから鑑定機関として存在していたPSAなどの利用者も増えてくるようになりました。
トレカの鑑定機関があることで、ユーザーはカードに対する専門的な知識がなくても、カードの状態をある程度判断できるようになったほか、カードを売買できる取引所としても活用できます。
これらの背景もあり、プレイできない層がカードを保持→カードの売買が活発化→PSA鑑定に出す→コレクター層が生まれるという流れで、TCGに資産価値が見いだされるようになりました。
プレイが満足にできずにいたユーザーたちが、この流れに乗る形でTCG市場に参入してきたことも、TCG市場規模の拡大の大きな要因と言えます。
フリマアプリの流行
スマートフォンやインターネットが普及したことで、メルカリやラクマなどのフリマアプリを利用した個人間売買も可能になりました。
個人売買が盛んになったことで、要らないカードを売って、そのお金で欲しいカードを購入するという循環がユーザーの間で活発化したことも、TCG市場が拡大した要因の1つです。
巣ごもり需要の影響
コロナ禍による巣ごもり需要の影響を受け、これまで全くTCGをプレイしていなかった層が、YouTubeやアニメなどの動画コンテンツの影響を受けて、カードゲームに興味を持つようになりました。
また、シャドウバースなどのデジタルカードゲーム(DCG)が台頭してきたことで、一時期はTCG市場の縮小が危惧されていましたが、依然としてTCGの市場規模が伸び続けていることから
①TCGプレイヤーが対面でのプレイに刺激を求めていること
②投資対象としてTCGに参入してくるユーザー数の増加
が顕著であることが理解できるかと思います。
このことから、たとえDCGの台頭やNFTトレカが普及したとしても、TCGプレイヤーが対面でのプレイに刺激や楽しみを感じており、それを求めているという構図はおそらく今後も続くと考えられます。
TCG事業の特性
TCGの人気が高まったことで、リユース業界もTCGを積極的に取り扱うようになりました。
多くのリユース企業がこのTCGバブルに乗るために、新規店舗などを増やしています。
この記事を読んで、今後TCG事業の参入を検討しているという事業者の方もいるかと思います。
そこで、ここからは、TCG事業の特性についてご紹介していきます。
同じ種類のカードでも一点物として扱われる
TCG事業の特性の1つに、同じ種類のカードでも1点物として扱われることが挙げられます。
同じ型番のカードでも、キズや汚れなどの状態は、カードごとに異なります。
そのため、同じ型番のカードでも、コンディションの違いなどで、大きく売買価格が変化することがよくあります。
一般的な小売店とは異なり、同じ製品であっても全て別の物として在庫を管理する必要があるので、TCG参入を考える際には、在庫管理のオペレーションの準備までを念頭においておく必要があります。
価格が変動すること
カードの取引価格は、その時の需要や環境によって大きく変化します。
大幅なルール変更があった時や公式大会での使用が禁止された時など、カードの市場価値が変化するタイミングはいくつもあります。
基本的に需要と供給のバランスで、価値が変動するため、希少性が高く需要の多い商品などが新品の価格を上回るというケースも珍しくはありません。
一方その逆で、需要が少なく滞留している在庫などは、価格を下げて販売したり、買取価格を下げたりしながら対応していかなければなりません。
偽造・盗難品のリスク
TCGを消費者から買い取って、販売を行うリユース業界のビジネスモデルでは、偽造品や盗難品が持ち込まれるリスクがあります。
買取査定を行う際に、それらの判別がつけばいいですが、誤って買い取ってしまった場合には損害を被るリスクもあります。
買い取った商品がのちに盗難品だとわかってしまった場合には、無償で返却しないといけないケースも多く、買取金額全てが全額損失となるケースも珍しくありません。
TCG事業の特性上、偽造品や盗難品のリスクは避けられないため、買取査定の質を上げていくための工夫を社内で行っていく必要があります。
TCG店舗で取り扱われているカードゲームの種類と比率
それでは、実際にTCG店舗では、どんな種類のカードゲームが取り扱われているのでしょうか。
2022年現在で、取り扱われているカードゲームの種類は
- ポケモンカード
- デュエルマスターズ
- Magic The Gathering
- ヴァイスシュヴァルツ
- シャドウバース
- ワンピース
などです。
またTCG店舗のタイトル取り扱い比率の平均的な割合は、
- ポケモン 35%
- 遊戯王 35%
- デュエルマスターズ 15%
- ワンピース 5%
- シャドウバース 5%
- その他 5%
が目安だと言われています。
店舗の立地や来店顧客の年齢層などによって、消費者ニーズは変化することもあるかと思うので、あくまで2022年現在の平均値という認識で参考にしてみてください。
また店舗によっては、プレイ用のカードは扱わずに、高単価のカードのみを取り扱うケースもあります。
高単価のカードのみを取り扱う店舗の場合だと、店舗の面積を圧迫せずにスペース確保のコストを削減した開業が可能です。
TCG自動査定システム「Tays」× POSシステムReCORE
ここまで、TCGの市場規模や業界の特性について説明してきました。
TCG事業への参入やTCGショップを行うためには、
- トレカを1点物として管理するための在庫管理オペレーションの構築
- 買取査定の属人化の解消
- 急激な価格変更に対応するための社内環境の整備
- 実店舗とEC両方で販売していくためのシステム整備
などの課題を解決していく必要があるかと思います。
クラウド型POSシステムReCOREでは、TCG自動査定システム「Tays」と連携を行ったことで、
- カードをスキャンするだけで判別から買取の自動査定を実現
- スキャンされたデータがReCOREに自動で取り込まれるので、商品登録と在庫管理の手間を削減
- 実店舗とECの在庫管理を一元化し、工数を削減した上で併売が可能
- 複数EC同時出品機能を活用した販路拡大
など、リユース業界のTCG事業参入のハードルを下げ、業績アップをサポートできるようになりました。
ここからは、なぜこのようなことが実現可能なのかをそれぞれの機能と一緒に説明していきます。
カードをスキャンするだけで判別から買取の自動査定を実現
TCG自動査定システム「Tays」では、カードをスキャンするだけで、商品の特定から自動査定までを行うことが可能です。
TCG業界の買取査定は、業界知識や経験がないと価値を判断するのが難しいという課題がありますが、Taysを活用することで、TCGの知識がない従業員でも買取査定を行うことができます。
誰にでも買取査定を行うことができるため、買取査定の品質を均一化できるほか、買取査定業務の属人化を解消することが可能です。
スキャンされたデータがReCOREに自動で取り込まれるので、商品登録と在庫管理の手間を削減
通常のTCG買取ショップなどの場合には、トレカを買い取ったあとに、一度自社のシステムに登録するという業務が発生するかと思います。
TaysとReCOREが今回連携したことで、カードの査定、買取、EC出品までを一気通貫で完結することが可能になります。
この連携により、「TCG業界の知見を持った人材がいないから、トレカ事業の参入を諦めていた」というリユース事業者の方でも、容易にトレカ事業に参入することができます。
複数EC同時出品機能を活用した販路拡大
TCGの市場規模が拡大した要因の1つにもありましたが、メルカリやラクマなどのフリマアプリへ販路を拡大することも、自社の売上を最大化させるためには必要になってきます。
ReCOREでは、メルカリShops、楽天ラクマ、Yahoo!オークション、Amazon、楽天市場、Shopifyなどの複数ECモールに同時出品を行うことが可能です。
これまでは、各モールで出品を1つずつ行っていた場合でも、ReCOREを活用することでEC出品の工数を抑えた上で、販路を拡大することができます。
ReCOREには、そのほかにもフリマアプリへ指定した時間に自動出品を行う自動出品機能や、ECテンプレート機能などを搭載しています。
実店舗とECの在庫管理を一元化し、工数を削減した上で併売が可能
実店舗やEC両方で併売を行うためには、実店舗とECの在庫連携が必要不可欠です。
実店舗で商品が購入されるたびに、ECの在庫数を手動で変更していては、業務の負担が大きく効率的な店舗運営とは言えません。
ReCOREでは、実店舗とECの在庫情報を一元管理できるため、工数を削減した上で実店舗とECのの併売を行うことが可能です。
複数の実店舗を経営している場合には、実店舗間の在庫連携や在庫移動なども対応しているので、自社の店舗形態に合わせて柔軟に対応していくことができます。
まとめ
TCGの市場規模は、今後も拡大を続けていくことが予想されています。
このトレンドの波にのるために、高単価なトレカを扱うリユース事業者も増えてきていることから、今後ますますリユース業界のTCG参入は加速していくと思われます。
本記事の後半で紹介したReCOREでは、「Tays」と連携したTCG自動査定機能や、在庫管理機能、業績を最大化する分析機能など、多数な機能を搭載しています。
弊社には、TCG業界やリユース業界に精通したコンサルタントも多数在籍しているため、TCG参入のご相談やReCOREの導入相談などにも対応しています。
ReCOREの資料ダウンロードも無料で行うことが可能なので、下記のボタンからお気軽にお試しください。