在庫調整とは?メリットや管理方法、おすすめツールを3分で解説!
小売店やリユース店などの在庫を抱える業態では、在庫管理に頭を悩ませた経験がきっとあることでしょう。
- 大量に仕入れた商品が売れずに店舗のスペースを占領している
- 売れると思って仕入れた商品が売れずに過剰在庫になっている
などの経験をされた方はきっと少なくないはずです。
今回は、店舗の在庫問題を解決するための「在庫調整」について徹底解説していきます。
本記事で在庫管理について理解すれば、店舗の在庫調整を効率的に実施できるだけでなく、収益改善にも繋がること間違いなしです。
目次
在庫調整とは?
在庫調整とは、在庫の量を増やしたり減らしたりすることですが、多くの店舗の場合過剰在庫を減らす場合に使用します。
例えば、景気が悪くなると商品を購入する人が減るため、在庫は通常時よりも減らす必要があります。
在庫調整の方法
在庫調整には主に2種類の方法があります。
1つ目が既に抱えている在庫を処分する方法で、2つ目が仕入れ数や生産数を減らす方法です。
順に説明していきます。
既に抱えている在庫を処分する
在庫調整の1つ目の方法としては、値引き販売や在庫の廃棄処分を行うことで、既に抱えている在庫を減らす方法が挙げられます。
売れない商品をいつまでも抱えていると、店舗の商品の回転率が落ちるだけでなく、店舗のスペースまで占領されてしまいます。
回転率の悪い在庫を減らすことで、売れる商品との入れ替えを進めることができ、店舗のキャッシュフローを改善することができます。
しかしながら在庫の値引きや処分には、想定していた売上よりも大幅に下回ったり、廃棄に手数料がかかってしまったりするデメリットがあるため、実施する際は慎重に行うようにしましょう。
仕入れ数を減らす
在庫調整の2つ目の方法は、商品を仕入れる数を減らすことです。
仕入れる数を減らすことで、売れ残りを防ぐメリットがある一方で、仕入れる商品が少なすぎると、欠品や販売機会の損失につながってしまうため注意が必要です。
在庫調整のメリットとは?
では、具体的に在庫調整のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは4つのメリットを紹介します。
在庫維持のためのコストを削減できる
在庫は抱えているだけでコストが発生します。
特に、食品などの賞味期限のある商品の場合だと、冷蔵や冷凍にかかる電気代や在庫管理の人件費など、様々なコストが必要になります。
在庫調整を行うだけで、管理コストや人件費は削減できるので、より安定した店舗経営が実現できます。
廃棄する前に商品を販売できる
商品を廃棄することは、店舗にとっては損失を意味します。
廃棄する前に商品を販売できることは、在庫調整の大きなメリットと言えるでしょう。
通常、商品が売れずに過剰在庫を抱えている場合、ほとんどの店舗では、値下げを行い顧客の購買意欲を刺激します。
値下げして商品が売れるのであれば、店舗にとっては、損失を最小限に抑えることができます。
値下げの際に注意すべき点としては、在庫調整の意図を顧客に気付かれないようにすることです。
在庫調整の意図に気づかれてしまうと、顧客はその商品に魅力を感じなくなってしまいます。
3個買えば1個プレゼントなどのように顧客がお得感を感じる方法を取り入れるのも在庫調整の際には大切です。
売上総利益を減らすことで税負担を軽減できる
決算時に在庫数を減らすことで、税負担を軽減することができます。
税金は、売上総利益に対して変動します。
売上総利益は、
売上総利益(粗利)= 売上高ー売上原価
という計算式で求められます。
また、この際の売上原価は
売上原価 = 期首在庫+仕入高ー期末在庫
という計算式で求められます。
つまり、決算時期に在庫を減らしておくことが、売上総利益の減少に繋がり税負担の軽減に繋がります。
店舗のキャッシュフローが良くなる
在庫調整を行うことで、在庫の滞留日数の減少や販売利益が向上するため、結果としてキャッシュフローが良くなります。
キャッシュフローが良くなるメリットは、安定した企業経営ができる点です。
手元資金が安定していると、給与の支払いや税金の納付など、企業活動に必要な支出の安定を図ることができます。
このように、店舗のキャッシュフローが良くなることで安定した経営が実現できます。
在庫調整の課題とは?
それでは、在庫調整が上手く行かない原因には一体どんなことが挙げられるのでしょうか。
ここでは在庫調整の課題として、具体的に3つのポイントを紹介します。
在庫調整の課題を明確にするためにも、しっかりと確認しましょう。
需要の変動が予測できない
仕入れや買い取りの際には、「どれくらいの量売れるか」という需要の予測が必要になります。
その際に、過去の在庫連動や販売データなどの参考となる情報があれば、需要予測の精度を高めることができます。
需要変動の予測が上手く行かないという企業は、ITツールなどを導入し、データ分析を行うことで適切な在庫調整を行うことが可能になります。
在庫管理・調査が大変
在庫調整を行う際には、正確に在庫数を把握しておく必要があります。
予想していた在庫数と、実際の在庫数の差が大きくなると、在庫調整の失敗につながります。
しかしながら、抱えている在庫数が多い企業の場合、上手く在庫数の管理ができていないというケースも少なくありません。
在庫管理の工数を下げたい企業には、在庫管理の人員を増やしたり、在庫管理機能を搭載したITツールの導入をしたりすることがおすすめです。
適正在庫の判断基準が社内でばらばら
在庫管理では、商品が欠品・過剰在庫にならない適正な在庫数を維持することが大切です。
しかしながら、多くの企業ではこの「適正在庫」の判断基準がばらばらで、部署やポジションによって意見が分かれることがよくあります。
適正在庫の判断基準は、需要の変動と同じように、過去の在庫連動や販売データを元に決定することが大切です。
また、最近ではこのような課題を解決する手段として、多機能なPOSシステムを導入する企業も増えてきています。
在庫調整に最適なITツールReCORE
前述したように、在庫調整を効率的に行うためにはITツールの導入が効果的です。
最近では、在庫調整に力を入れたいと考えている企業のITツールの導入が進んでいます。
今後は、ITツールを導入する企業と、導入していない企業の2極化が予想されます。
競合他社に引けを取らないためにも、ITツールの導入を検討することをおすすめします。
今回は、数あるITツールの中からリテール・リユース向けクラウド型POSシステムReCOREをご紹介します。
ReCOREには、基本的な会計機能から分析機能、従業員管理機能やLINEアプリ連携機能など幅広い機能が搭載されています。
今回は、多数ある機能の中から4つの機能をピックアップして紹介します。
在庫管理機能
ReCOREには、在庫管理機能が充実しています。
これらの管理機能を最大限活用することで、在庫調整の効率化と売上の最大化が実現できます。
- 店舗EC間在庫連携
- 部門管理
- 売価/原価在庫分析
- 全店舗在庫数参照機能
- カテゴリー別回転率
ReCOREでは、店舗間の在庫連動だけでなく、店舗とEC間で在庫連携ができます。
これにより、店舗とECに同時出品を行う併売が可能になり、在庫の回転率を上げて売上向上に繋げられます。
また、部門ごとの在庫状況やカテゴリー別の在庫回転率を常に把握できるので、時流に合わせた在庫調整が可能になります。
EC出品機能
ReCOREでは、EC出品機能が充実しています。
また、楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、Shopify、ラコマ、Yahoo!オークションなどの複数モール同時出品・在庫連動機能も搭載しています。
さらに、ReCOREには7500万件を超えるデータベースがあらかじめ搭載されているため、EC出品時に一つ一つ商品の詳細情報を入力する手間を省くことができます。
ReCOREに登録されたカタログ情報を紐付けてテンプレート化することで、ECの原稿作成にかかる時間を大幅に削減できます。
これらの機能により、出品時間を従来のおよそ1/3まで短縮することができます。
KPI管理機能
ReCOREでは、売上や在庫、スタッフ管理などを可視化できるKPI管理機能も搭載しています。
ReCOREのKPI管理機能では、
- 販売商品ABC分析
- 売上分析ダッシュボード
- 長期在庫発生アラート
- 会員獲得データ
- スタッフ別粗利率
などの機能で、企業の業務効率化だけでなく業績アップを実現します。
例えば、販売商品ABC分析では、売れた商品がどれくらいの期間で売れたのかを自動で計測することが可能です。
この機能により、在庫量は正しかったのか?売値は適正だったのか?などを見直し、より効率的な経営修正を行うことが可能です。
また、スタッフ別の獲得粗利率をデータとして管理することで、スタッフの評価を定量的に判断することができます。
目標値や他のスタッフとの比較も簡単なので、公平で適切な評価によりスタッフのモチベーション向上も期待できます。
まとめ
今回は、在庫調整の基本的な考え方やメリット、そして在庫調整を行う上での課題について解説してきました。
在庫調整を行うことで在庫コストを削減できたり、税負担が軽減できたりと、経営面でもかなりメリットがあることが理解できたかと思います。
在庫調整の課題の部分でも述べたとおり、在庫調整は社内全体で行っていく必要があります。
情報を一元管理して社内で共通認識を持つために、ITツールを導入することも1つの有効的な方法です。
記事の後半部分で紹介したクラウド型POSシステムReCOREは、在庫調整の効率化だけでなく業績アップの機能を備えたITツールです。
現在ReCOREでは、無料でお問い合わせとダウンロードが可能です。
本記事でReCOREについてもう少し詳しく知りたいという方は、お問い合わせや資料ダウンロードをクリックしてみてはいかがでしょうか。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。