【2025年版】リユース業界必見!LINEミニアプリでできること
「コストは抑えたいけど、リピーターはもっと増やしたい」
「人手不足は深刻だが、お客様へのサービス品質は落としたくない」
このようなお悩みは、多くの経営者様が抱える共通の課題ではないでしょうか。
昨今、これらの課題を解決する一手として「LINEミニアプリ」が大きな注目を集めています。
お客様に新しいアプリをダウンロードしていただく手間なく、日本で9,600万人以上(※2023年9月末時点)が利用するLINE上で、会員証の発行から商品の予約、クーポンの配信まで、様々なサービスを提供できる。それがLINEミニアプリです。
この記事では、「LINEミニアプリで一体何ができるのか?」という基本から、具体的なメリット、そして一歩踏み込んだ「売上を最大化する活用法」まで、ITが苦手な方にも分かりやすく解説します。
記事の後半では、リユース業界のLINEミニアプリ導入事例をご紹介します。
最後までぜひご覧ください。
目次
LINEミニアプリとは?
「LINEミニアプリ」とは、LINEアプリ上で起動・操作できるWebアプリケーションです。
大きな特徴、ライン公式アカウント・一般的なアプリとの違いを詳しく説明します。
LINEミニアプリの3つの特徴
ダウンロードが一切不要
お客様が新しいアプリを利用する際、「アプリストアからダウンロードして、会員登録をする」という手間は、実は非常に高いハードルです。
しかし、LINEミニアプリでは、QRコードの読み取りやURLのタップだけで、すぐにサービスを使い始めることができます。
面倒な会員登録が不要
新しいサービスを使うたびに、氏名やメールアドレス、パスワードなどを入力するのは面倒ではないでしょうか。
LINEミニアプリは、ユーザーが普段お使いのLINEアカウントの情報を利用して簡単にログインや会員登録ができます。
お客様はすぐに利用開始でき、企業側はスムーズに顧客情報を管理できるようになります。
LINEひとつで体験が完結
サービスの利用から、お店からのお知らせの受け取り、時には支払いまで、すべてが使い慣れたLINEアプリの中で完結します。
お客様のスマートフォンのホーム画面に新しいアイコンが増えることもありません。
また、お客様との接点をLINEに集約できるため、シンプルで快適な顧客体験を提供することができます。
LINE公式アカウントとの違いは?
「LINE公式アカウントと何が違うの?」というご質問は非常によくいただきますが、それぞれ以下のように異なります。
LINEミニアプリ | LINE公式アカウント | |
主な役割 | 業務機能の提供・データ取得 | 情報発信・コミュニケーション |
できること | 会員証発行、予約、注文、クーポン、データ連携など | メッセージ配信、チャット、友だち追加など |
顧客データの取得 | 拡張性あり(POS連携・購買履歴など) | 限定的(タグ付け・応答履歴) |
機能的なUIの自由度 | 非常に高い(予約フォーム、動的な表示など自由に実装可能) | 限定的(決められた機能の組み合わせ) |
開発の必要性 | 必要(テンプレート利用も可) | 不要(初期設定のみ) |
一般的なアプリとの違いは?
LINEミニアプリと一般的なアプリは以下のような点で異なります。
LINEミニアプリ | 一般的なアプリ | |
入手方法 | LINE内で完結(QRコード等) | App Store / Google Playから専用アプリをダウンロード |
利用開始の手間 | ダウンロード不要ですぐに使える | ダウンロードとインストールが必要 |
開発コスト | 比較的低い傾向 | 比較的高額になる傾向(iOS/Android両対応のため) |
LINEミニアプリでできること
LINEミニアプリでは開発次第で様々な機能を搭載することができますが、具体的にはどのようなものがあるのか代表例を紹介します。
デジタル会員証
紙やプラスチックのカードでは、発行コストや管理の手間がかかるだけでなく、お客様にとっても「忘れた」「失くした」「かさばる」というような悩みに繋がります。
LINEミニアプリを使えば、お客様がお持ちのLINEアカウントそのものが会員証になります。
お客様は会員カードを忘れる心配がなくなり、企業側は発行コストを削減できるだけでなく、顧客情報の管理も格段に楽になります。
そして、お客様情報と購買履歴がデータとして紐づいていくため、マーケティング活動において非常に重要な資産となります。
モバイルオーダー
特に飲食店で威力を発揮するのが、モバイルオーダー機能です。
例えば、カフェやレストランでお客様がご自身の席からスマートフォンで注文と決済を済ませたり、テイクアウトの商品を来店前に注文・決済しておき、店舗では受け取るだけ、といった活用が可能です。
この機能は、レジ業務や注文を取るスタッフの業務を大幅に削減できるため、人手不足の解消に直結します。
また、お客様はレジや券売機に並ぶ必要がなくなり、スムーズに商品を受け取れるため、顧客満足度の向上にも大きく貢献します。
順番待ち・予約
LINEミニアプリの順番待ち・予約機能を導入すれば、LINE上で手軽に順番待ちの受付や日時の予約ができます。
順番が近づいたらLINEでお知らせが届くため、お客様は待ち時間を有効活用できます。
店舗側にとっては、混雑の緩和や電話対応の工数削減はもちろん、「いつ、どのお客様が予約・来店されたか」という情報もまた、貴重な顧客データとなります。
クーポン
従来の紙のクーポンや画一的なメルマガでのクーポン配信は、「印刷や郵送のコストがかかる」「お客様が持参するのを忘れる」「そもそも見てもらえない」といった課題がありました。
LINEミニアプリを通じて配信するクーポンは、お客様のLINEに直接メッセージとして届くため、開封率が非常に高く、利用されやすいのが大きなメリットです。
「お使いのスマホで、この画面を見せてください」と案内するだけなので、お客様が忘れる心配もありません。
さらに、お客様の利用状況に合わせて「お誕生日クーポン」や「しばらくご来店のないお客様への再来店促進クーポン」などを送り分けることで、より効果的な販促活動が可能になります。
オンラインとオフラインの融合(OMO)
ここまでご紹介した機能は、すべて「OMO(Online Merges with Offline)」という考え方に繋がります。
これは、オンライン(Webやスマホ)とオフライン(実店舗)の垣根をなくし、お客様にとってより快適で便利な購買体験を提供する、という現代のマーケティングにおいて非常に重要な概念です。
LINEミニアプリは、まさにこのOMOを実現するための強力なツールです。
店舗での購買履歴(オフライン)と、LINEでのコミュニケーション(オンライン)がデータとなり、一人ひとりのお客様を深く理解することに繋がります。
LINEミニアプリを選ぶ企業側のメリット
LINEミニアプリは、お客様に便利なだけでなく、導入する企業側にも経営に直結する大きなメリットをもたらします。
ここでは、代表的な3つのメリットをご紹介します。
開発コストの抑制
自社でオリジナルのアプリを開発しようとすると、一般的に数百万円以上の高額な開発費用がかかることも珍しくありません。
その理由の1つとしては、iPhone用(iOS)とAndroid用、それぞれのスマートフォンに対応したアプリを個別に開発する必要があるためです。
一方、LINEミニアプリは、Webサイトを制作するのと同じ「Web技術」で開発が可能です。
これにより、iOSとAndroidの両方に対応するアプリを一度に開発できるため、コストと期間を大幅に抑制することができます。
「本格的なアプリを導入したいが、コストがネックで踏み出せなかった」という企業にとって、LINEミニアプリは非常に現実的かつ効果的な選択肢となるでしょう。
国内最大級のユーザーへのアプローチ
LINEは、日本国内で9,600万人以上(※2023年9月末時点)が利用する「国民的なコミュニケーションインフラ」です。
LINEミニアプリは、この巨大なユーザー基盤の上でサービスを展開できるため、お客様に利用してもらいやすいという絶大なアドバンテージがあります。
LINEの「友だち」を通じて口コミでサービスが自然に広がったり、LINE広告からミニアプリに直接誘導したりと、集客の選択肢が広がる点も大きな魅力です。
顧客データの取得とマーケティング活用
LINEミニアプリがもたらす最大のメリットの一つが、この「顧客データの取得と活用」です。
従来の店舗経営では、ポイントカードの登録情報やスタッフの勘と経験に頼ることが多く、「どんなお客様が・いつ・何に興味を持ち・何を購入したか」を正確にデータとして把握するのは困難でした。
LINEミニアプリを導入すると、お客様の同意のもと、LINEアカウントとサービス利用履歴が紐づきます。
これにより、デジタル会員証の提示履歴、商品の予約・注文履歴、クーポンの利用状況といったあらゆるデータが、一人ひとりのお客様の情報として蓄積されていくのです。
そして、お客様の属性や好みに合わせた、きめ細やかなアプローチが可能になります。
導入前に知っておきたいデメリットと注意点
多くのメリットがあるLINEミニアプリですが、良い面ばかりではありません。
導入を本格的に検討する上では、注意すべき点や苦手なことも理解しておくことが大切です。
ここでは、主な2つのポイントをご紹介します。
LINEプラットフォームへの依存
LINEミニアプリは、その名の通り「LINE」という巨大なプラットフォームの上で提供されるサービスです。
これは、多くのユーザーにリーチできるという絶大なメリットである一方、LINEの動向にビジネスが影響されるという側面も持ち合わせています。
例えば、もし万が一LINEのサービスに大規模な障害が発生したり、大幅な仕様変更や料金改定が行われたりした場合、その影響を直接受けることになります。
ただ、現在のLINEの社会的なインフラとしての立ち位置を考えると、そのリスクは限定的と言えるでしょう。
ただ、特定のプラットフォーム上で事業を行う以上、その運営会社の方針に従う必要があるという点は、念頭に置いておく必要があります。
機能やデザインの制約
メリットとして「開発コストの抑制」を挙げましたが、その裏返しとして、完全にゼロから自由に開発するネイティブアプリと比較すると、機能やデザインに一定の制約があることも事実です。
LINEアプリ内での統一された操作性が求められるため、企業のブランドイメージを細部に至るまで完璧に表現したい場合や、非常に独創的なUI/UXを追求したい場合には、物足りなさを感じる可能性があります。
リユース業界でも活躍するLINEミニアプリ
リユース業界に最適化されたLINEミニアプリは、これらの課題を解決するための強力な武器となります。
ここからは「リユース業界」に焦点を当て、LINEミニアプリがどのようにビジネスを加速させるのかを見ていきましょう。
顧客情報と行動履歴の一元化
LINEミニアプリをデジタル会員証として導入することで、お客様のLINEアカウントと店舗の顧客情報が紐付きます。
これにより、「誰が・いつ・何を売り、何を買ったか」という、これまでバラバラだった貴重な情報が、一人の顧客のデータとして蓄積されていきます。
データに基づく戦略的な販促
顧客データが蓄積されれば、販促活動は劇的に変わります。
「カメラ好きのお客様グループにだけ、希少なレンズの入荷情報をLINEで通知する」「特定ブランドのバッグを売ってくれたお客様に、同ブランドのセール情報を送る」といった、一人ひとりの趣味・嗜好に合わせたアプローチが可能になり、効率的なマーケティングが実現します。
コミュニケーションによる買取機会の創出
「LINEで簡単査定」のような機能をミニアプリに搭載すれば、お客様は自宅にいながら気軽に査定を依頼でき、来店へのハードルが大きく下がります。
これにより、お客様が「売りたい」と考えた瞬間の機会を逃しません。
ReCORE POSとLINEミニアプリの連携で顧客管理がもっと簡単に
リユース業界では、古物営業法に基づき、買取時にお客様の身分証明書を確認し、信頼性の高い個人情報(氏名、住所、生年月日など)を確認する必要があります。
そのため、顧客情報が集まりやすい業態であると言えます。
マーケティングにおいて非常に大切な顧客情報を、紙の顧客台帳や古いPOSシステムの中に眠ったままになっていては非常にもったいないです。
LINEミニアプリを使うことで「データ収集」→「データ統合・分析」→「データ活用」という流れを実現し、売上アップに貢献します。
QRコードでデジタル会員証を発行
アプリをダウンロードすることなくQRコードを読み取ってもらうだけですぐに会員証を発行できます。
登録に必要な個人情報の入力も必要ありません。
LINEミニアプリを通じて得られたお客様の情報は、ReCOREの内部で「古物台帳の個人情報」や「POSの売買履歴」と自動で統合されます。
ReCOREの会員管理からのLINEメッセージ
ReCOREのPOSデータから売買情報や顧客情報を絞り込み、ユーザーの属性に合わせた最速メッセージを送信することが出来ます。
画一的なマーケティング施策ではなく、それぞれの顧客に適した方法で販促が出来ます。
宅配買取の申し込みなどの手続きも完結
宅配買取の申し込み、登録情報の変更等の手続きもアプリ内で完結します。
ReCOREと連動しているので顧客管理がスムーズになります。
導入事例:LINEミニアプリでどのように経営が変わったのか
ReCORE×LINEミニアプリで、大きく店舗経営を変えられた2社の導入事例を紹介します。
株式会社タイムマシン様
株式会社タイムマシン様は、イヤホンやヘッドホン、音楽プレイヤー、オーディオアクセサリーなど25,000点以上の製品を、実店舗やECサイトで販売されています。
ReCOREの導入前の大きな課題は、買取と販売が完全に分離されて運用されていたことでした。
買取には会員組織という概念がなく、繰り返し利用されるお客様がどのくらいいて、どの程度増えているのか、販売と買取の両方のサービスを利用してくださっているお客様がどれくらいいるのか、どのように我々のブランドに関わっていただいているのか全く可視化できていない状態でした。
これにより、お客様一人ひとりに最適化されたサービス提案や、リピート率向上のための施策も出来ていませんでした。
ReCOREならShopifyと連携しつつ顧客管理が可能で、買取も販売もひとつの会員組織として運用できる点が魅力でした。
導入後の効果はまだ活用の初期段階ですが、確実にデータが蓄積されてきています。
お客様の買取利用データと購入データが統合されて管理されるようになり、これまで見えなかった顧客の行動パターンが徐々に可視化されてきました。
今後はこの蓄積されたデータを活用して、お客様のライフサイクルに合わせた最適なタイミングでのサービス提案や、個々のお客様の嗜好に基づいたパーソナライズされた商品レコメンデーションを実現していく予定です。
リユース業界に精通した開発チームが手がけたシステムだけあって、業界特有の課題を深く理解した機能が豊富に用意されています。
株式会社centerwave様
株式会社centerwave様は名古屋市大須にてトレーディングカードショップ「トレカキャンプ」を運営しております。
LINEミニアプリ連携機能やEC管理機能は非常に役に立っています。
ReCOREはLINEミニアプリとの連携が可能でデジタル会員証を簡単に発行できるので、顧客体験の向上に繋がっていると思います。
買取が終わったタイミングでLINEを通してメッセージ送信も可能なので、お客様は店内で待たなくても査定が終わってから再来店していただくという流れを作ることができ、お客様の行動を制限することもないです。
またShopifyでECサイトを展開していますが、ReCOREを活用することでECへの在庫連携が非常にスムーズになっております。
店舗業務と同時に出品から受注まで一元管理できていることで店舗の状況把握が比較的簡単に可能となっています。
まとめ
本記事では、LINEミニアプリの基本的な機能から、その真価を最大限に引き出すための戦略的な活用法までを解説してきました。
LINEミニアプリは、デジタル会員証や予約、クーポンといった機能を通じて、業務効率化とリピーター育成という、多くの店舗が抱える課題を解決する強力なツールです。
しかも、ダウンロード不要という手軽さで、お客様との最初の接点を作り出します。
そして、LINEミニアプリの真価は貴社のデータと連携することで発揮されます。
特にリユース業界においては、顧客情報が得やすいという強みを、弊社のPOSシステム『ReCORE』を通じてLINEと連携させることで、戦略的な顧客管理と販促活動が実現します。
「自社の場合は、具体的にどう活用できるだろう?」
「導入にかかるコストや、より詳しい機能について知りたい」
貴社の課題に合わせた最適な活用法を、専門のスタッフがご提案させていただきます。
少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽に下記よりお問い合わせください。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。