古物商におすすめのオークション7選!仕入れの注意点もご紹介
古物商としてオークションに参加して仕入を行う事業者は古物市場で行っている場合も多いです。
古物商が古物市場で仕入を行いたいと思った場合には、
「直接古物市場に行くのは、少し抵抗がある」
「古物市場独特の雰囲気にのまれてしまって、オンラインで古物を仕入れたいと考えている」
「古物市場は閉鎖的で今でも古い習慣が残っているイメージがある」
と感じている事業者の方も多いのではないでしょうか。
そのようなイメージのせいで初心者の方は、古物市場は参加するハードルが高いと感じてしまっているかもしれません。
しかしオンラインの古物市場やオークションは1人で自宅からでも参加できるため、初心者の方でも場の雰囲気や他人の目を気にすることなく仕入れを行うことができます。
今回は、初心者にもおすすめなオンラインの古物市場やオークション、さらには参加する際の注意点をご紹介します。
記事の後半では、実際に古物市場に参加した人の口コミも取り上げているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
オンライン古物市場とは?
オンライン上で古物取引を行うことができるのが「オンライン古物市場」です。
インターネットやデバイス端末が普及したことで、これまでオフラインで行われていた古物取引がオンラインでもできるようになりました。
古物市場での取引は、初心者の方や参加したことのない方にとっては、ルールやしきたりがあったり、専門用語やスピード感のあるやり取りで圧倒される人が多い傾向にあります。
オンライン古物市場では、オンライン上で全ての取引が完結するため、参加のハードルが比較的低く、初心者の方や古物市場未経験の方でも安心して古物取引を行うことができます。
オンライン古物市場の開催方法
一言でオンライン古物市場と言っても、その種類や開催方法は様々です。
オンライン古物市場の開催方法は、
- リアルタイム取引
- 入札取引
- リアルタイムと入札取引の混合
ここからは、各開催方法についてご紹介します。
リアルタイム取引
リアルタイム取引は決められた日時に、リアルタイムで競りを行っていく取引方法を指します。
実際の競りと比較的近い感覚で古物取引を行うことができるのが、リアルタイム取引の1番の魅力だと言えます。
古物市場ごとに定められた入札ピッチ単位でボタンを押して入札することができます。
出品数が多い古物市場では複数レーンで競りを同時進行させる場合もあります。
入札取引
入札取引は、決められた期間中に商品を確認して、入札額を決めて取引を行う方法のことです。
オンラインで参加できる古物市場の中には、実際に古物市場の会場に行って、実物を下見したあとに、オンライン上で入札を行うケースもあります。
入札取引では、出品物に対して「最低希望落札額」があらかじめ決められており、この最低希望落札額以上で最も高い入札額を提示した人が商品を落札することができます。
仮に最も高い入札額が、最低希望落札額を下回っていた場合、売り主と最も高い入札額を提示した買い主の間で値段交渉が行われる流れが一般的です。
リアルタイムと入札取引の混合
上記で紹介したリアルタイム取引と入札取引を混合させた取引方法もあります。
事前に決められた入札期間に入札が行われ、オークション開催当日にリアルタイムでの競りが行われます。
入札とリアルタイムでのオークションの中で、最も高い値段をつけた買い主が、商品を落札することができます。
このようにオンライン古物市場によって、開催方法や参加料などは大きく異なります。
各オンライン古物市場の詳細や比較については、後述する「古物商におすすめのオンライン古物市場7選」でご確認ください。
オンライン古物市場に参加するメリット
ここでは、オンライン古物市場に参加するメリットについてご紹介します。
オンライン古物市場に参加するメリットは、
- わざわざ会場に行く必要がない
- スキマ時間に画像で商品確認ができる
- 複数のオンライン古物市場に参加できる
- 初心者でも比較的簡単に取引ができる
などが挙げられます。
具体的なメリットについて、1つずつ説明していきます。
わざわざ会場に行く必要がない
1つ目のメリットは、わざわざ会場に行かなくても、商品を仕入れることができる点です。
パソコンやスマホがあれば、自宅からでも古物の仕入れを行うことができるため、比較的時間のない方にもおすすめです。
オフラインの古物市場の場合は参加するだけでも交通費や宿泊費など参加するために商品以外の価格がかかってしまいます。
オンライン古物市場に参加することで、諸経費を抑えることができることがメリットと言えるでしょう。
また、会場に行くのは少し抵抗があるという初心者の方でも、オンライン古物市場の場合では、他人の目を気にせずに気楽に取引ができます。
スキマ時間に画像で商品確認ができる
オフラインの古物市場の場合だと、実際に古物市場の会場に行ってはじめて何が販売されているかを知ることになります。
オンラインの古物市場の場合は一定の期間内であれば、商品を確認する時間が設けられている場所もあります。
競りに出される商品の展示はオンラインで行われている場合もありますが、オフラインのみの場合もあります。
期間内でスキマ時間があれば確認しに行くなど、スキマ時間を活用することで自社が求めている商品を目星をつけやすくなるでしょう。
他のオンライン古物市場で販売している同一商品の価格や商品状態と比較して仕入値を確定することができやすくなるため、初心者の方にもおすすめです。
複数のオンライン古物市場に参加できる
オフラインの古物市場の場合だと、当然1日に参加できる古物市場は1つのみです。
しかしながら、オンライン古物市場であれば、複数のオンライン古物市場に時間を気にせずに参加することができます。
複数の古物市場に参加することで、自分の目当ての商品に出会える確率も上がることも魅力的なメリットだと言えます。
初心者でも比較的簡単に取引ができる
冒頭でもお話したように、初心者の方にとって古物市場での取引は専門用語が飛び交っていたり、スピード感があったりと、参加するハードルが高いと感じることもあるかと思います。
オンライン古物市場の場合は、他人からの見えない圧力や周りの雰囲気に流されることなく、いつもどおりの状態で取引を行うことができます。
「現地に行って経験豊富なベテラン古物商の方たちと取引するのは、少し抵抗がある…。」という方は、まずはオンライン古物商から参加してみることもおすすめです。
オンライン古物市場に参加するデメリット
オンライン古物市場の参加には、メリットだけでなくデメリットも存在します。
オンライン古物市場のデメリットは、
- 直接商品を見ることができない
- 他の古物商と交流や情報交換ができない
- 手数料がかかる
など主に3つです。
デメリットについてもよく理解した上で、オンライン古物市場に参加するようにしましょう。
直接商品を見ることができない
直接商品を見ることができない点は、オンライン古物市場のデメリットだと言えます。
古物市場では、リユース品を扱うことがメインになるため、どうしても画像だけでは伝わらない傷や色合いなどがあります。
「落札して届いた商品が思っていたイメージと全く違う」と言うことがないように、画像から得られる些細な情報も見逃さないように意識しましょう。
他の古物商と交流や情報交換ができない
自宅からオンラインで古物市場に参加できるのはメリットですが、他の古物商の方との交流や情報交換ができないことは大きなデメリットだと言えます。
他の古物商の方と情報交換することで得られる情報や人脈は、リユース事業を行う上でかなり貴重なものです。
オンラインでの古物取引に慣れてきた方は、ぜひ一度実際の古物市場に足を運び、経験豊富な古物商の方々と交流してみることをおすすめします。
手数料がかかる
オンラインの古物市場の場合、入会金や年会費と合わせて、出品手数料や落札手数料が必要になります。
できるだけ価格を抑えて商品を仕入れたい方にとって、通常の古物市場の場合よりも手数料がかかってしまう点はオンライン古物市場のデメリットだと言えます。
また、自宅まで商品を郵送してもらう送料なども必要になるので、そのような費用を加味した上で、入札を行うことが大切です。
古物商におすすめのオンライン古物市場7選
ここからは、古物商におすすめのオンライン古物市場をご紹介します。
それぞれの古物市場で取り扱いジャンルや手数料、参加費用が大きく異なるため、確認していきましょう。
オークネット
オークネット | ||
レギュラー会員 | プレミアム会員 | |
取り扱いジャンル | 高級時計、バッグ、貴金属など幅広いジャンルあり | |
開催日 | 毎週土曜日〜火曜日 | |
月額会費 | 3,800円 | 9,800円 |
入会金 | 0円 | |
落札手数料 | 6% | 4% |
公式HP | https://www.brand-auc.com/ |
オークネットは、高級時計やバッグ、ジュエリーなどの中古ブランド品を専門に扱う、B to B専門のネットオークションサイトです。
パソコンやスマホがあれば、どこからでも参加することができます。
オークネットのオークションは、2種類の形式で開催されており、月間80,000点以上の品物を取り扱っているため、目当ての品が見つかるかもしれません。
EcoRing the Auction
EcoRing the Auction | |
取り扱いジャンル | ブランドバッグやジュエリー、ゲーム、家電など |
開催日 | リアルタイムオークション:水金10時
タイムリミットオークション :木曜日〜水曜日 |
入会金 | 30,000円 |
年会費 | 20,000円 |
手数料 | 〜10,000円の場合:500円
11,000円〜49,000円の場合:1,000円 50,000円〜の場合:2,000円 |
公式HP | https://auction.eco-ring.com/ |
Eco Ring the Auctionは、全国166店舗から月間約70,000点以上の商品が集まる業界最大級のB to Bブランド道具オークションです。
Eco Ring the Auctionでは、「リアルタイムオークション」と「タイムリミットオークション」などシーンや目的によって、オークション形式を選ぶことができるため、企業の目的に合わせた取引を行うことができます。
トレファクライブネットオークション
トレファクライブネットオークション | |
取り扱いジャンル | 時計、骨董、ゲーム機や家電、ブランド品、道具、食器類など |
開催日 | ブランド:第一月曜日
道具:毎週水曜日 |
参加費用 | 落札金額に応じて1%〜10%の間で変動 |
初回参加料 | 30,000円 |
年間更新料 | 10,000円 |
公式HP | https://about.tf-livenet.com/ |
トレファクライブネットオークションは、トレジャーファクトリーが運営している年会費制の会員向けオークションです。
参加条件は、古物商であることだけで、登録から最短1日で参加することができます。
オークションの開催だけでなく、リユース事業者向けに様々なサービスを提供しています。
アプレオークション
アプレオークション | |
取り扱いジャンル | 貴金属、ジュエリー、ブランド品、ダイヤモンドなど |
開催日 | 毎月6,11,16,25日 |
大会費用 | 3,000円 |
入会金 | 0円 |
落札手数料 | 3%〜5% |
公式HP | https://apre-g.com/japan/ |
アプレオークションは、多数の取引企業とのパートナーシップによって、安定的かつ豊富な商品料を誇るオークションです。
アプレオークションの強みは、入会金や年会費が無料なことや、大手企業との連携による豊富な商品料と安定していることです。
HPでは、オークションの落札結果を過去の開催分を含めて確認することもできるため、初心者の方にもおすすめのオークションです。
Rsオークション
Rsオークション | |
取り扱いジャンル | バッグ、宝石、時計、ジュエリーなど |
開催日 | 不定期なのでHPにて確認推奨 |
オークション参加費用 | 1,100/1社(出品または落札した場合) |
入会金 | 33,000円 |
年会費 | 11,000円 |
公式HP | https://rs-auction.jp/ |
Rsオークションは、ブランド楽一が運営するオークションサイトです。
Rsオークションの開催日は、不定期なので、HP上で毎月更新されるスケジュールを確認しましょう。
また、スマホで入札や交渉が可能なアプリもリリースされているので、場所を選ばずに取引を行うことができます。
モノバンク
モノバンク | |
取り扱いジャンル | ジュエリー、時計、バッグ、道具など |
開催日 | 毎週金曜日、第2土曜日以外の土曜日 |
入会金 | 20,000円 |
年会費 | 12,000円 |
落札手数料 | 3%〜5% |
公式HP | https://mwa.monobank.jp/ |
モノバンクは、宝石や時計、バッグなどの古物を扱うB to B向けのリアルタイムネットオークションです。
モノバンクでは、オークションが毎週開催されており、世界中からの入札が可能です。
金額に関しても、「monobank 最低保証価格」からのため、初めての方でも安心して参加することができます。
JBAリアルライブネットオークション
JBAリアルライブネットオークション | |
取り扱いジャンル | ブランドバッグ、時計、宝石など |
開催日 | 不定期 |
商品落札手数料 | 5%〜10% |
年会費 | 33,000円 |
公式HP | https://www.brandauction.jp/ |
JBAリアルライブネットオークションは、古物商があれば誰でも参加できるネットオークションです。
JBAリアルライブネットオークションの開催スケジュールは、HP上で確認できるので、お目当てのジャンルのオークションについては、事前に確認しておきましょう。
オンライン古物市場に参加する際の注意点
古物商におすすめのオンライン古物市場について理解できたところで、次にオンライン古物市場に参加する際の注意点について確認していきましょう。
手数料や送料を事前にチェックする
デメリットの部分でも紹介しましたが、オンライン古物市場では入会費用や参加費用に加えて、出品手数料や落札手数料などが必要になります。
せっかく「相場よりも安い価格で落札できた!」と思っても、その他費用を加味すると、思ったより利益が出ないという可能性もあります。
また、各オンライン古物市場によって手数料は異なるので、手数料や送料に関して事前にチェックしておくようにしましょう。
入札前に商品相場を確認する
これは、オンライン・オフラインどちらの古物市場にも言えることですが、入札する前に商品相場を確認しておくようにしましょう。
最近だと、Yahoo!オークションやメルカリ、ラクマなどで、消費者が商品をどれくらいの価格で購入しているのかを確認できます。
実際に売れている商品から商品相場を確認することも、利益を出すためには非常に重要だと言えます。
全体のルールを把握した上で競りに参加する
オンライン古物市場のリアルタイム取引で特に言えることですが、オンラインでもその市場独特のルールが存在することもあります。
そのため、いきなり競りに参加するのではなく、初回は一度ルールを掴むために、様子を伺うことをおすすめします。
実際にオンライン古物市場に参加した人の口コミ
ここからは、実際にオンライン古物市場に参加した人の口コミを紹介していきます。
古物市場で送料を確認せずに競り落としを行うと、思いもよらない送料になってしまうこともあるため、注意が必要です。
オンライン古物市場では、現物を直接見ることができないため「写真と届いた実物が違う」などのトラブルが発生する恐れもあります。
写真のみで商品のイメージを描くのは簡単ではありませんが「写真詐欺などがあるかもしれない」という前提で入札を行う商品の選定をすることが大切です。
オンライン古物市場では、落札手数料や年会費、さらには送料までもが落札価格に上乗せされます。
上記の口コミのように、落札価格と販売価格の差は大きいのに、思っていたより利益が出せないというケースも稀ではないため、コストを下げて商品を仕入れ、販売できるように工夫する必要があります。
利益率を高めたい古物商にはReCORE POSがおすすめ
「せっかくオンライン古物市場で安く商品を仕入れたのに、手数料や送料のせいで利益率がなかなか上がらない」と困っている企業も少なくないかと思います。
そのような企業では、ビジネスの基本である「できるだけ安く仕入れて、高く販売する」を徹底する必要がありますが、安く仕入れた商品を高い価格で販売するのは、簡単なことではありません。
今回ご紹介するReCORE POSを活用することで、コストの削減と売上の向上を両立させた店舗経営が実施できるようになります。
ここからは、ReCOREに搭載されている多数の機能の中から、特に主要な機能を厳選してご紹介します。
在庫管理機能
古物市場で仕入れた商品を適切に在庫管理できていないと、利益率は一向に改善しません。
管理する商品数が増えてくると、各商品の原価率や利益率の意識が薄れ、少しずつ利益率が低下していくケースも店舗運営では少なくありません。
ReCOREの在庫管理機能では、各商品の販売金額や在庫数、原価率や滞留日数を簡単に可視化することができます。
また、複数の店舗を運営している場合でも、各店舗の在庫情報をReCORE上で管理できるため、店舗を跨いだ在庫移動や在庫連携にも対応することが可能です。
在庫分析機能
ReCOREでは徹底した在庫管理だけでなく、在庫分析を実施することも可能です。
ReCOREでは、在庫の滞留日数をA,B,Cの3つにランク分けして分析を行うABC分析を行うことができます。
これにより、不良在庫を抱えてるリスクや死に筋商品を大量に仕入れてしまうリスクを軽減することが可能です。
また、このABC分析を活用することで、現在店舗で販売している商品が、適正価格で販売されているかどうかを分析することも可能です。
例えば、滞留日数が長い商品が多すぎる場合、「店舗で販売している商品が相場より高すぎる」可能性があります。
反対に、滞留日数が短すぎる場合だと、「商品価格が相場よりも安すぎる」恐れがあると分析することもでき、利益率を向上させる手がかりとして活用できます。
顧客絞り込み機能
店舗経営のコストを下げることも、企業の利益率を向上させるためには、非常に重要なことです。
ReCOREでは、顧客の過去の購入履歴や来店履歴から、顧客属性を絞り込み、絞り込んだ顧客層に向けて、SMSやメール、LINEで直接メッセージを送信することが可能です。
例えば「半年以内に店舗でCHANELのブランドバッグを購入した顧客に向けて、CHANELアイテムの入荷情報を送信」することも可能です。
反対に、1年以上来店のない休眠顧客に向けて「割引クーポンを配布する」など、特定の顧客層に対して、適切なアプローチを実施できます。
このように、ReCOREを活用することで、集客にかかっていた費用を削減することも可能になるため、コストの削減と売上の増加を両立した店舗運営にぐっと近づきます。
「店舗の利益率がなかなか上がらなくて困っている」という事業者様は、ぜひ一度ReCORE POSの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、古物商におすすめのオンライン古物市場を紹介してきました。
オンライン古物市場は、どこからでも参加できることや初心者の方でも参加のハードルが低いというメリットがありますが、実物が見れなかったり、手数料が取られるなどのデメリットもあるため注意が必要です。
また、本記事の後半で紹介したReCOREでは、古物市場で仕入れた商品の在庫管理や在庫分析をもとに利益率を向上させることが可能です。
店舗の業績を伸ばしていきたいと考えている企業は、ぜひ一度ReCOREの資料ダウンロードやお問い合わせをお試しください。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。