在庫管理をDX化するメリットとおすすめのITシステムを徹底解説!
- 在庫管理をDX化して残業時間を削減し自由な時間を増やしたい
- 在庫管理をDX化するのに最適なシステムを見つけて会社にDX化を提案したい
きっとこのようなことを考えている担当者は少なくないはずです。
在庫管理は行うべき業務も多く、かなり手間がかかります。
地道なデータ入力や手動で在庫数を数えたりなどの業務を行う上で、「DX化したらもっと効率的に管理できるのに」と考えたことはありませんか?
最近では、在庫管理のDX化を推進するために、在庫管理システムなどを導入する企業も増えてきています。
今回は、在庫管理のDX化を行う上で知っておきたい課題や注意点について解説していきます。
目次
在庫管理とは?
そもそも在庫管理とは一体どのような意味なのでしょうか。
在庫管理とは企業で管理する商品などの在庫をいつでも最適な状態・量で供給できるように管理することを指します。
在庫管理には入出庫在庫管理や棚卸し、返品管理などの業務がありますが、これらの業務を適切に行うことで、在庫切れのリスクや逆に大量の在庫を抱えてしまうリスクを防ぐことができます。
在庫管理が適切に行われていないと、販売機会の損失が生まれる可能性や、無駄なコストを費やすことになってしまうため、自社に合った適切な在庫管理を行っていくことが大切です。
在庫管理の課題
在庫管理を行う上で、解決すべき課題は一体どのようなことでしょうか。
在庫管理を適切に行うためには、在庫管理の課題について認識し改善していく必要があります。
ここでは、3つの在庫管理の課題について確認していきましょう。
社内で情報の一元管理が難しい
在庫管理が上手く行かない理由の1つに、社内で情報の一元管理が難しいということが挙げられます。
例えばECモールと実店舗での販売など、複数の販路で商品を販売している場合などだと、ECモールと実店舗の在庫情報を一元管理する必要があります。
ECモールと実店舗の在庫情報を別々のシステムで管理すると、どちらかの販路で売れた商品の在庫連動に時間がかかってしまったり、ECモールで表示される在庫数が実在庫と異なったりするなどのトラブルの原因になります。
もともと実店舗のみで販売を行っていて、あとからEC販売を始めたという企業では、在庫情報を別々に管理しているケースが多いため、情報の一元管理は企業の在庫管理の課題となっています。
正確な在庫量の把握に時間がかかる
扱う商品の量が多いと在庫量も増えるため、在庫管理が難しくなります。
さらに、複数店舗で在庫を管理している場合だと、正確な在庫量の把握に時間がかかってしまいます。
複数店舗での在庫管理が上手くできていないと、知らぬ間に大量の余剰在庫を抱えていたり、効率の悪い発注を行ってしまうリスクが発生します。
人為的ミスが発生するリスクがある
在庫管理を人の手によって行っていると、人為的ミスは避けられません。
入出荷数の数え間違いや、記帳の重複、発注ミスなどの様々なミスが起こる可能性があります。
特に在庫の量が多かったり、ECと実店舗など複数の販路で別々に在庫を管理している場合だと、人の手のみで在庫を管理するのは難しく従業員の負担も大きくなります。
人為的ミスによって、多大な損失が生まれる可能性があるため、できる限りミスを減らす工夫を行っていくことは今後の企業の課題になっていくでしょう。
在庫管理の課題はDXで解決可能
在庫管理を行う上で、複数の課題があることは理解できたかと思います。
これらの課題を解決するためには、DXが非常に有効です。
ここからは、DXの基本的概念と在庫管理にDXが求められている背景を紹介します。
DXとは?
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、英語でDigital Transformation と書き、DTだとプログラミング用語とかぶってしまうため、交差を表すXが用いられDXという略語になりました。
DXは企業がAIやIoT、ビッグデータなどのデジタル技術を用いて、業務改善やビジネスモデルを変化させることを意味します。
経済産業省は、平成30年にDXに関する研究会を設置し、企業のDXを推進しています。
この中で、経済産業省はDXを推進しない日本の転落する未来を「2025年の崖」と表現しています。
参考:「IT システム「2025 年の崖」の克服と DX の本格的な展開」
このレポートでは、DXを推進しなかった場合には最大年間12兆円の経済的損失があるとして危機感を募らせています。
現在は企業のDX化を促進するために、IT導入補助金などの制度を整備しています。
在庫管理にDXが求められている背景と理由
在庫管理にDXが求められている背景としては、顧客ニーズの多様化が挙げられます。
インターネットが発達したことで、ユーザーは多くの情報を手に入れるようになり、商品やサービスに求める価値も急速に変化しています。
このように、ユーザーが商品に求める価値が変化したことで、企業側も在庫を管理し販売するだけでなく新たな価値の創造が必要とされるようになりました。
在庫管理にDXを取り入れることで、在庫の適正管理だけでなく、ユーザーが求めるニーズを分析し新たな商品やサービスの開発に活かすことができるようになります。
在庫管理をDX化するメリット
在庫管理をDX化すると、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは、在庫管理をDX化するメリットについてご紹介します。
業務効率化によりコスト削減に繋がる
在庫管理をDX化することで、業務効率化が可能になり人件費や時間的コストの削減に繋がります。
イメージが湧かない方のために、例を1つ紹介します。
在庫管理機能を搭載したシステムを導入することで、Excelによる手入力の工程や在庫登録などの作業時間を短縮することができます。
作業時間の短縮によって、人件費も同時に削減できるため社内の効率的な運営に役立ちます。
適正在庫の実現に繋がる
在庫管理を上手く行うためには、適正在庫を把握し商品の欠品や過剰在庫を避ける必要があります。
しかしながら、適正在庫を維持するのは簡単ではありません。
そのような場合でも在庫管理のDX化により、過去の販売や仕入れの実績から、顧客の需要に対する予測を立てることができるため、無駄な発注を防ぎ効率の良い在庫管理が実現できます。
また、これらの在庫情報はリアルタイムで更新されていくため、常に最新の在庫情報を把握し、臨機応変な次世代型の在庫管理も可能になります。
人為的ミスを防止できる
在庫管理を人の手で行っていると、人為的ミスが発生するリスクがあると前述しましたが、このような課題も在庫管理のDX化によって解決できます。
例えば、従来手書きで行っていた在庫確認をバーコードによる読み取りに変更することで、在庫管理システムへの正確な転送が可能になるため、人為的ミスを防ぐことができます。
また、業務内容も単純になり簡易化されるためアルバイトや新入社員の教育も容易になります。
在庫状況をリアルタイムで可視化できる
DX化により、在庫状況をリアルタイムで可視化することができます。
このメリットは、複数の店舗で在庫管理をしている企業の場合だと、特に大きな利点だと言えます。
例えば、店舗ごとの在庫状況をリアルタイムで把握することで、「A店舗の在庫がもうすぐ無くなりそうだから、B店舗から取り寄せよう」といったような在庫移動も可能になります。
さらに、これまでは毎回発注前に在庫数を数え直していたという企業であっても、DX化によって在庫状況が一目で理解できるため、どの商品をどれだけ発注すればいいかすぐに把握できます。
在庫管理をDX化する際の注意点
在庫管理をDX化する際のメリットについて紹介しましたが、DX化には注意すべき点も存在します。
DX化に失敗しないためにも、注意点を把握しておきましょう。
初期費用や運用費用がかかる
DXを行うために、ITツールや在庫管理システムを導入すると、導入時の初期費用や導入後の運営費用が必要になります。
最近では、比較的安価で質の高いシステムが増えてきたほか、IT導入補助金等の制度も充実してきています。
初期費用や運用費用を抑えたい方は、IT導入補助金制度の活用も検討してみましょう。
システムを使いこなすまでに時間がかかる
ITツールや在庫管理システムを導入したからといって、すぐにDX化ができるようになるわけではありません。
ITツールや在庫管理システムを使いこなすためには、操作方法の教育などを行っていく必要もあります。
ツールやシステムの導入を検討する際には、使用方法の研修制度や電話サポートなどのサービスが充実しているかどうかも確認するようにしましょう。
在庫管理のDX化に活用されているITシステム
在庫管理をDX化させるためには、社内で情報を一元管理できる在庫管理システムか、在庫管理機能を搭載したPOSシステムが便利です。
POSシステム
POSシステムとは、店舗の商品管理や売上情報、消費者の購買行動などのデータを集計し分析するシステムのことです。
POSレジを活用することで、店舗ごとの売上を可視化したり店舗間での在庫調整を行うことができます。
商品の販売戸数と在庫数を完全に把握することができるため、データを元にした仕入れや発注を迅速に決断することができます。
POSシステムによっては、顧客データを集計し、販促活動に活かすといったことも可能なため、在庫管理だけでなく企業の売上向上に役立ちます。
在庫管理システム
在庫管理システムとは、在庫情報や棚卸しなどのデータ管理ができるシステムです。
在庫管理システムを活用することで、在庫不足や過剰在庫のリスクを避けながら、適切な在庫管理が実現できます。
業務の自動化やデータの一元管理が可能なので、Excelでの在庫管理で起こる入力ミスなどを削減することができます。
在庫の収益を最大化させるDXとは?
DX化で活用されているITシステムを紹介しましたが、単にITツールやシステムを導入すればDXが達成できるわけではありません。
DXとは、「デジタルの活用がゴールではなく、デジタル技術の活用でビジネス変革を起こすことがゴール」です。
DX化し付加価値を高め、競争上の優位性を確保して、新たなビジネスモデルを創造していくことが目的であり、ITツールやシステムの導入は最初の一歩にすぎません。
DXを活用して、戦略的に収益を最大化させていくためにはどのようなことが必要なのでしょうか。
ここでは、DXで在庫の収益を最大化させるための2つの重要なポイントについてご紹介します。
適正在庫を「適正化」する方法
在庫の収益を最大化させるためには、適正在庫と適正販売価格の適正化が大切です。
適正在庫の場合、実店舗の立地によって客層が異なるケースが多いため、売れ筋商品にも差が出てきます。
その店舗に長く勤務している人が仕入れや在庫管理を行っていれば、客層に合わせた在庫管理の維持はそう難しくないかもしれません。
しかしながら、このように在庫管理が属人化している状態は店舗としてはあまり望ましい状態とは言えません。
在庫管理が属人化しないようにすることも、適正在庫を管理するためには重要なことです。
在庫管理の属人化を防ぐためには、在庫管理のノウハウや顧客の需要予測の根拠となるデータを社内に蓄積していく必要があります。
このことからもわかるように、適正在庫は定期的に見直していく必要があります。
過去の在庫数や仕入れ数などの参考データを増やしていくことで、変動する需要に合わせた「最適な適正在庫」を常に把握し維持していくことができます。
データの分析から販促まで行うことのできるITシステムを導入する
在庫の収益を最大化していくためには、データの分析をもとにして、ECや実店舗に適切に反映させていく必要があります。
そのためには、在庫管理を効率化させる機能のみを搭載したITシステムでは不十分です。
在庫の収益を最大化させるためには、在庫管理機能から販促活動までを一気通貫で行うことのできるITシステムを導入することが重要です。
在庫管理のDX化にはクラウド型POSシステムReCOREがおすすめ
ITシステムを導入することで、店舗の在庫状況がリアルタイムで確認できるようになるだけでなく、顧客のニーズを捉えた商品やサービスの改善・開発に役立ちます。
ただITシステムによっては、開発費用で何百万という大金が必要になったり、操作が難しく使いこなせないといった問題が発生するリスクもあります。
そこでおすすめなのが、クラウド型POSシステムReCOREです。
ReCOREでは、在庫管理機能以外にも、マスタ管理機能やEC出品機能、KPI管理機能などの機能を多数搭載しています。
そのため、他のツールを使用しなくても、ReCORE1つで効率の良い店舗運用を実現させることができます。
ここからは、在庫管理のDX化におすすめなPOSシステムReCOREの主な機能について紹介していきます。
在庫管理機能
ReCOREの在庫分析機能には、
- 店舗EC間在庫連動機能
- 多店舗移動機能
- 全店舗在庫数参照機能
- 商品マスタ管理
- 部門管理
- 商品ラベル印刷機能
などの機能が搭載されています。
これらの機能により、他店舗やECへの在庫連動が自動化できるだけでなく、部門や店舗ごとの在庫数をリアルタイムで把握することが可能です。
また、商品に貼り付ける価格やバーコードが記載された商品ラベルを印刷する機能も搭載されているので、棚卸しから販売までにかかる工数を削減することができます。
マスタ管理
ReCOREには、商品カタログと呼ばれる7500万件以上の商品マスタ機能も搭載しています。
在庫登録時に、その在庫に適したカタログを選択していただくことで、商品自体の詳細な情報入力の手間を省くことができます。
またEC出品時にも、これらのカタログ情報を活用して出品することができるため、EC出品時の工数を大幅に削減することができます。
既存のカタログ7500万件に加えて、自社のルールに沿って新たなカタログを追加することもできるため、自社だけのオリジナルカタログを作成して在庫管理をさらに効率良く進めることができるようになります。
EC出品機能
ReCOREには複数モール同時出品機能やECテンプレート機能などの機能が充実しています。
まず、複数モール同時出品機能では、複数モールの在庫連動や価格動機機能などを活用することで、EC出品にかかる工数を大幅に削減することができます。
商品が購入されると、自動的に在庫情報が反映されるため、必要最低限の工数で多数のモールに出品することが可能です。
また、ECと実店舗間の在庫連動も自動で行われるため、複数のECモールと実店舗両方で同じ商品を販売する併売も実現できます。
これらの機能により、販売時の在庫回転率や粗利率を最大化することができます。
さらに、ECテンプレート機能では出品操作前に複数のパターンのテンプレート登録を行っておくだけで、出品操作においてテンプレートを選択するだけで出品を行うことが可能です。
EC出品テンプレートを活用することで、EC出品操作時に商品情報を入力する手間を大幅に削減することができます。
KPI管理機能
ReCOREには商品ジャンル別に売上や在庫、スタッフなどのKPIを管理する機能も搭載しています。
例えば、商品別の回転率や粗利率、購買客単価を様々な角度から比較分析することも可能です。
また、ReCOREの予実管理機能を活用すれば、売上目標の設定や達成率を正確に把握することができます。
この機能により、社内全体で目標の達成度が可視化できるため、スタッフの目標達成への意欲を高めることができます。
スタッフ別の粗利率や品出しデータも確認することができるため、スタッフの実績を見える化し公平な評価を反映させることもできます。
顧客管理機能
ReCOREには、LINEを利用した会員アプリ機能や、休眠顧客絞り込み機能、さらに空会員発行機能などの顧客管理機能も充実しています。
LINEミニアプリ連携機能では、顧客がLINEミニアプリからポイント履歴や売買履歴を確認することができます。
また、LINEミニアプリ内のデータとPOS内の顧客データは紐付いているため、狙った顧客層のみに販促メッセージを個別送付することもできます。
また休眠顧客絞り込み機能では、1年以上店舗の利用がない休眠顧客を絞り込んで、SMSやメール、LINEなどでクーポンや販促メッセージを送ることも可能です。
さらに、販売中に会員登録する手間を省くために、空会員として一時的に会員証を発行する空会員発行機能なども会計業務の効率化に繋がる機能の1つです。
このような機能を活用することで、顧客満足度の向上だけでなくリピート客獲得にも繋げることができます。
まとめ
今回は、在庫管理の課題をDXを活用してどのように解決していくかということをメインにお話してきました。
結論、在庫管理のDX化を効率的に進めていくためには、データの収集・分析が可能なPOSシステムが一番おすすめです。
クラウド型POSシステムReCOREなら、在庫分析だけでなく、顧客分析や売上分析やEC出品などの機能を活用することで、販路を広げることと並行して業績アップが実現できます。
現在ReCOREでは、無料で資料ダウンロードとお問い合わせが可能です。
ReCOREについてもう少し詳しく知りたいと考えている方は、ぜひ下のボタンからお問い合わせください。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。