適正在庫とは?基本概念や計算方法、ツール選びのポイントを徹底解説

  • 適正在庫について詳しく知りたい
  • 適正在庫の計算方法を知りたい
  • 適正在庫の維持が上手く行かない

上記の理由で日頃悩んでいませんか?

実は、適正在庫についての悩みを抱えている担当者は少なくないです。

確かに適正在庫を維持し続けるのはかなり難しいです。

しかしながら、ちょっとした概念や計算方式を理解すれば難易度をグッと下げることができます。

今回は、そんな適正在庫についての悩みを解決するために、適正在庫の基本的概念や、計算方法、そして適正在庫を維持するためのポイントについてご紹介します。

適正在庫とは?なぜ必要なのか?

適正在庫

適正在庫とは、商品が欠品・過剰在庫にならない適正な在庫数のことを指します。

在庫数が少なすぎると、欠品になり販売機会の損失に繋がります。

また、店舗で在庫数が少ない状態が続いてしまうと、「あの店舗は品揃えが悪い」とお客さんが判断して、店舗の信頼を落としてしまうリスクもあります。

かと言って在庫数が多すぎると管理コストがかかるだけでなく、不良在庫を抱えたり廃棄が発生したりしてしまいます。

商品が売れないと、値引き商品も増えてしまい、利益を最大化することができなくなってしまいます。

この両方の問題を避けるためには、お店の適正在庫を把握して維持していくことが大切です。

適正在庫を保つことができれば、保管する在庫を減らせる上に、保管スペースやコストを削減できます。

また、在庫回転率が上がるので、キャッシュフローが良くなり、利益を安定して出せる好循環の中で経営を行うことが可能です。

適正在庫を考える際のポイント

在庫

それでは、適正在庫を考える際には、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。

ここでは、適正在庫を考える際のポイント2つ説明します。

長期目線で在庫を考える

在庫は1年間を通して大きく変動しています。

例えばリユース業界の場合、引っ越しシーズンの3月には、家具や電化製品が多く市場に出回るので、店舗の在庫数もそれに比例して増える傾向にあります。

「3月の在庫量が100だから、×12で1200だろう」

という考えで適正在庫を計算してしまうと、需要のない時期に在庫が全く減らないということになり、過剰在庫を抱える原因になってしまいます。

適正在庫を考える際には、1ヶ月や1シーズンのみの短い期間ではなく、最低でも1年間の在庫変動の平均在庫を求めて適正在庫を決めるようにしましょう。

定期的に適正在庫を見直す

適正在庫を一度定めたら、その在庫数で運用を続けてみましょう。

在庫の欠品や過剰在庫が起こらなければ、そのまま運用を続けて良いと言えるでしょう。

しかし、時代の流れやトレンドに合わせて、市場のニーズは細かく変化します。

例えば過去の実例を挙げると、昔まではほとんどの人が利用していたガラパゴス携帯も、スマートフォンが市場に出回ったあとは需要が一気に減少しました。

このように、時代の流れに沿って需要は変動するため、定期的に適正在庫を見直していく必要があります。

適正在庫の計算方法

計算方法

適正在庫の目的や重要性については理解できたかと思います。

しかし、同時に「適正在庫を計算するのが、一番難しい」と言うことにもお気づきになったはずです。

ここでは、そんな不安を解消するために、適正在庫の計算方法について詳しくご紹介します。

適正在庫はサイクル在庫と安全在庫を足した量

適正在庫の基本的な考え方として、「サイクル在庫+安全在庫」という式があります。

現在多くの業界の企業が、この方法で適正在庫を算出しています。

サイクル在庫、安全在庫は市場の状態や時期による売上の変動など、経験を元に予測が必要なため、属人化しやすいと言われています。

ここではサイクル在庫と安全在庫の考え方をそれぞれ見ていきましょう。

サイクル在庫とは、発注してから次の発注をするまでに消費された在庫量の半分の値を指します。

例えば、月に1回発注を行うのであれば、30日÷2の15日間で消費される在庫量がサイクル在庫になります。

在庫管理

安全在庫とは、欠品にならない程度に最小限保持すべき在庫のことです。

突然の来客数増加などの多少の顧客需要の変動があっても対応できるように予備的に持つ在庫のことです。

安全在庫の量は簡単に言うと、余剰在庫の最小値を決めるために計算するものです。

欠品するのが怖いからという理由で、在庫を多く持ちすぎると、それは適正在庫では無くなってしまいます。

「サイクル在庫が全て無くなったとしても5日間は営業できる」

と言ったように、日数単位で考えることもあります。

在庫回転率と在庫回転日数が適正かどうか

在庫回転率

適正在庫を適切な値で保てているかどうかを判断する基準として、在庫回転率と在庫回転日数があります。

在庫回転率とは、一定期間内に在庫が入れ替わった回数を表す数値です。

在庫回転率は以下の計算式で求められます。

在庫回転率=一定期間の売上原価÷平均在庫金額

例えば、一年間の売上原価が1000万円で、在庫の平均金額が100万円だった場合、在庫は年に10回入れ替わっていることになります。

回転率が高ければ高いほど、適正在庫が適正な状態で保てていると言えます。

注意すべき点は、在庫回転率の値は業界や扱う商品によって異なるということです。

例えば、賞味期限のある食品などを販売する小売店などの場合は、賞味期限を在庫回転率の基準として考えます。

しかしながら、製造業などは業界特有のコストが決まっているケースがあるため、平均在庫金額に業界特有のコストを含めて計算します。

在庫回転日数とは、在庫が全て入れ替わった期間のことを指します。

在庫回転日数は以下の計算式で求められます。

回転日数=棚卸資産合計÷年間売上高

例えば、棚卸資産が1000万円で、年間売上高が500万の場合、在庫が全て入れ替わるまでには、2年かかったという事になります。

数値が少なくなるほど在庫がお金に変わるまでの期間が短くなるので、売上が上がります。

交叉比率で適正在庫金額を計算

交叉率

交叉比率とは、在庫がどのくらい儲かっているのかの指標になります。

交叉比率は以下の計算式で求められます。

交叉比率=在庫回転率×粗利益率

例えば、在庫回転率が5で、粗利益率が10%の商品がある場合は、交叉比率は50となります。

交叉比率は、主に小売業などで使われることが多い計算方法です。

交叉比率が高ければ高いほど、利益を出す効率が良い商品だといえます。

①目標回転率=交差比率÷粗利益率

②適正在庫金額=目標売上÷回転率

例えばこのように交叉比率を利用して、適正在庫金額を算出することも可能です。

また一般的に交叉率には以下の3パターンあると言われています。

交叉比率が200%以上の商品は非常に儲かっていると評価されます。

1.薄利多売なビジネスの場合:粗利率5%×商品回転率40回転=交叉率200%

2.中利中売なビジネスの場合:粗利率10%×商品回転率20回転=交叉率210%

3.高利低売なビジネスの場合:粗利率50%×商品回転率4回転=交叉率200%

自社商品の粗利率をこの3パターンに当てはめることで、商品を何回転させなければならないのか判断することができます。

例:アパレルA店の粗利率は20%

この場合、交叉率200%を目指すために必要な在庫回転率は以下の計算式で求められます。

X回転率=交叉率200%÷粗利率20%

この場合、このアパレルA店が目指すべき在庫回転数は、10回転という計算になります。

適正在庫を維持するためのポイント3選 

適正在庫の計算方法はある程度理解できたかと思います。

しかしながら、計算方法を知っているだけでは、適正在庫を維持するのは難しいです。

なぜなら、適正在庫には多くの外部環境が影響してくるからです。

その外部環境の中には、もちろん予測が難しいものも当然あります。

予想が難しいものは、対策したりやり方を少し変えるだけで柔軟に対応できるようになるものです。

ここでは、適正在庫を維持するためのポイントを3つご紹介します。

社内で適正在庫に関する共通認識を持つ

共通認識

適正在庫を管理する際に大切なことは、社内で適正在庫に対する共通認識を持つことが大切です。

適正在庫の維持に失敗する多くのケースとして、部門間での認識がばらばらになっていることがよく挙げられます。

例えば仕入れ部門は、「運送コストをカットするために、必要最低限の在庫は持ちたくない」と考えるかもしれません。

その一方で販売部門は「顧客の要望に臨機応変に対応するために、常に多めに在庫を確保しておきたい」と考えるかもしれません。

このような部門間の認識のギャップを放置したままにせず、部門ごとの考えを共有し合い、社内全体で適正在庫を維持していくことが大切です。

発注方法を使い分ける

発注業務

発注方法を使い分けることも適正在庫を維持していくためには大切です。

発注方法は、主に以下の2つに分けられます

  • 定期発注
  • 定量発注

定期発注とは、毎月1日に発注するといったように、定期的に発注する方法です。

発注時期になると、在庫の量に関係なく発注しなければならないため、発注量をその都度決める必要があります。

定期発注は、需要を細かく確認しながら発注を行いたいという目的で、需要変動が激しい商品を扱う際によく適応されます。

定量発注とは、あらかじめ決めておいた在庫数量を下回った時に発注を行う方法です。

発注時期は在庫の数量によって決められますが、発注の量は毎回同じになるのが特徴です。

定期発注は、毎回同じ量を発注するため、需要の安定している商品を扱う際によく適用されます。

ITツールを導入する

ITツール

適正在庫を維持するために、ITツールを導入するのも一つの手段です。

近年、在庫管理システムを搭載したITツールが増えてきています。

ITツールを活用することで、受注状況や在庫状況を社内全体で可視化でき、在庫管理の工数削減にも繋がるため、効率の良い在庫管理が可能です。

ITツールは、ツールによって管理する規模や効果が大きく異なります。

業種や業界に特化したITツールも存在するため、効果的な運用を目指すためには、システム導入・運用時の費用対効果の確認を行っていくことが大切です。

適正在庫のためのITツール選定のポイント

適正在庫を行うためのITツールを導入する際に注目すべき点は一体何なのでしょうか。

ここでは、自社に適したITツールを選ぶために大切なポイントを3つ紹介します。

システム形態

システム形態は大きく分けると以下の2つに分けられます。

  • クラウド型在庫管理システム
  • オンプレミス型在庫管理システム

クラウド型在庫管理システムは、インターネット環境が整っていれば利用できるので、複数店舗を経営する場合や、リモート環境で在庫管理を行いたい場合に最適な提供形態です。

クラウド型は価格を比較的抑えられるので、小規模な企業でも容易に導入が可能です。

オンプレミス型在庫管理システムは、自社内でサーバーを構築し、社内で運用を行う方法です。

初期費用はクラウド型よりも高くなりますが、運用費用は抑えることができます。

自社に適した機能が搭載されているか

IT

在庫管理は、企業や業界によって管理する物や方法が異なります。

そのため、自社に適した機能が搭載されているかという点にも注目しなければなりません。

自社仕様にカスタマイズするというのも一つの手ですが、0からカスタマイズするのは、費用がかかってしまいます。

自社に最適なITツールが既にある場合は、そちらを導入したほうが、時間と費用両方の面でコストを抑えることができます。

社内外のシステムと連携性があるか

ITツールの導入を検討する際には、既に社内外で活用しているシステムと連携性があるか?という点にも注意しましょう。

特に販売管理システムは、在庫管理システムと連携して利用することが多いため、今利用している製品と連携可能かどうか確認しましょう。

またITツールによっては、ツール1つで販売管理から在庫管理まで一気通貫で行えるものも存在します。

そのたけ、一つのツールにまとめて管理したほうがコストを削減できるケースもあります。

手軽に適正在庫を維持するにはReCOREが最適

ReCOREとは?

適正在庫を維持するためのポイントの1つとして、ITツールを導入することが大切だと説明しました。

今回は、数あるITツールの中でも、適正在庫を維持する上で最適なツール「ReCORE」を紹介します。

ReCOREは、リテール・リユース業界向けのクラウド型POSシステムです。

ReCOREには在庫管理機能以外にも顧客管理機能、EC出品機能、データ分析などの機能を搭載しています。

そのため他のツールを活用しなくても、ReCORE1つで効率の良い店舗運用を行うことが可能です。

ReCOREの主な機能

  • 7500万件以上の商品マスタ(商品カタログ)
  • 在庫管理機能在庫
  • 販売・顧客分析機能
  • 従業員のKPI管理機能
  • 店舗EC間在庫連動機能

このように、ReCOREを活用して適正在庫の維持を目指していくだけで、店舗全体の業績アップに繋がる施策に繋げることも可能になります。

ここでは、ReCOREで適正在庫を管理するメリットについて、より詳しく説明していきます。

在庫管理機能が充実している

在庫管理画面

ReCOREには、在庫管理の機能も充実しています。

これらの管理機能を最大限活用することで、在庫の回転率を高め、売上を最大化することができます。

  • 部門管理
  • 売価・原価在庫分析
  • 全店舗在庫数参照機能
  • カテゴリー別回転率

適正在庫を管理するためには、部門や店舗ごとの連携も非常に重要になります。

ReCOREでは、全社横断で適正在庫を維持するために、部門や店舗の在庫数を確認することができます。

また、カテゴリー別の回転率や粗利率、交叉比率を可視化することによって、現在の在庫量が適切なのかどうかを分析し、改善することができるようになっています。

さらに、ReCOREではECと店舗間での在庫連動にも対応しています。

この機能により、ECで販売された商品は自動で店舗の在庫数に反映されるため、ECと店舗両方の在庫確認の手間を減らすことができます。

もちろん、EC上の在庫情報もReCORE上で分析することができるため、オンラインとオフライン一貫した適正在庫の管理が実現できます。

在庫分析以外の分析機能も多数搭載

ReCOREでは、在庫データの分析以外にも、顧客データや販売データなどの分析を行うことも可能です。

ReCOREに搭載されている主な分析機能は以下の通りです。

  • 時間別/日別/週別/月別売上
  • 販売商品ABC分析
  • カテゴリー別粗利率
  • 分析部門別交叉比率分析
  • 会員獲得データ
  • 条件別顧客絞り込み
  • スタッフ別品出しデータ分析

本来、在庫数と売上はセットで考えるべきものです。

売上の数値が把握できているからこそ、適正在庫を求めることができます。

ReCOREでは、売上分析や販売商品のABC分析を行うことで、会社全体で一つになって業績アップを目指すことができます。

ReCOREでカテゴリー別に月の売上を統計情報として分析することで、サイクル在庫を求めることができるため、適正在庫を簡単に求められます。

適正在庫を維持できているかどうかは、カテゴリー別回転率や粗利率で確認できます。

このようにReCORE一つだけで、適正在庫の維持だけでなく売上の最大化を目指すことが可能です。

EC連動機能で併売が可能

オムニチャネル

ReCOREでは、ECでの出品や在庫管理も手軽に行うことができます。

現在、オンラインショッピングの利用率は日に日に高まっています。

リテール・リユース業界でも、実店舗のみではなくECモールで出品を行う併売がトレンドになってきています。

ReCOREでは、在庫管理や在庫分析機能以外にも、EC出品やEC上の在庫管理を簡単に行える機能を搭載しているので、オンライン・オフライン両方に対応した経営戦略を実施できます。

複数モール出品画面

ReCOREでは、複数モール同時出店機能により、平均出品時間を従来のおよそ1/3まで減らすことが可能です。

Amazon、楽天市場、Shopify、Yahoo!ショッピング、Yahoo!オークション、ラクマなど幅広いECモールへの出品が可能です。

またモール毎にテンプレートを作成することも可能な上、EC上で商品が売れると在庫状況が自動で反映されるため、出品工数を大幅に削減できます。

さらに、店舗とEC上の在庫連携機能により、実店舗に在庫を置きながら複数モールでの販売を行う併売が実現可能です。

これにより、販売時の在庫回転率の向上・粗利率の最大化が実現できます。

まとめ 

今回は、適正在庫の基本的概念、そして適正在庫の計算方法、適正在庫を維持するためのポイントについてご紹介させていただきました。

需要の変動が激しい現代社会の中で、適正在庫を維持していくことはかなり難しいことです。

しかしながら、ITツールを導入することで、より手軽に、そして正確に在庫を管理できるようになります。

ツールを活用した適正在庫を実施していきたい方には、ReCOREの活用をおすすめします。

現在ReCOREでは、無料でお問い合わせと資料ダウンロードが可能です。

本記事でReCOREについてもう少し詳しく知りたいという方は、ぜひ下記のボタンからお問い合わせや資料ダウンロードクリックしてみてはいかがでしょうか。

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