出品代行とは?メリット・確認事項やおすすめの事業者4選を徹底解説
近年ECモールなどでの取引が盛んになったことで、売上を伸ばすためには複数の販売チャネルに販売し、ライバルに勝つことが求められるようになりました。
こんな現代においてリテールやリユースなどの事業を営まれている方の中には、出品業務を効率化したく、出品代行を気になっている方も多いのではないでしょうか。
出品代行を利用したいと考える方の中には、
- 出品代行について知りたい
- 自社が出品代行を利用しても利益が出るのか気になる
- 失敗しない出品代行の選び方を知りたい
などと思っている方も多いのではないでしょうか。
ここからは、出品代行を使うことでどのようなメリット・デメリットがあるのか、おすすめの出品代行事業者をご紹介します。
出品代行とは
出品代行とは、依頼を受けた第三者が依頼者に代わってオークションサイトやフリマアプリへの出品作業を行う行為です。
出品代行ではECモールのアカウント作成、商品の撮影・採寸、商品情報の記載業務、商品の出品、商品の配送、入金の確認など商品を出品するまでの業務を行ってくれます。
さらに出品の業務以外にも、顧客とのやりとりやクレーム対応を行ってくれることもあります。
商品を出品代行業者に配送するだけで、出品時に手間になる業務を全て任せることができるため業務を削減できることが期待できます。
出品代行で委託することできる業務とは?
出品代行業者に業務を頼むと、主に写真撮影やテキスト入力などの商品登録、検品作業、購入者との連絡、梱包・発送作業を行ってもらうことができます。
出品代行を利用することで、出品者は上記のような煩雑な業務から解放されます。
具体的にどのような業務を行ってもらうことができるのか記載していきます。
写真撮影やテキスト入力などの商品登録
ECモールで販売する場合には販売の際に、商品の写真を自ら撮影して掲載することや商品説明文を登録する必要があります。
撮影した写真や入力した商品情報は顧客が商品を選ぶ基準になるため、魅力的に感じるように工夫する必要があります。
しかし事業が拡大するにつれて業務量が多くなり、作業が煩雑になりがちな業務の1つです。
このような業務を出品代行であれば削減することができます。
出品代行のサービスを行う業者はプロのカメラマンによる撮影や文章もプロのライター・マーケターに代筆してもらうことができるため、販売画面の質を担保することができます。
検品作業
検品作業とは納品を受けた商品の品質確認を行う業務です。
出品代行では、商品の動作確認やキズや汚れの確認、納品された商品がユーザーに届いたか各印する役割をになってくれます。
自社で検品作業を行う場合には、スムーズな出荷作業のネックになってしまうこともあり、しっかりとした体制で作業を実施できない場合は、不良品がユーザーのもとに届いてしまうリスクがあります。
検出作業は顧客からの評価に直結し、評価が下がればモールからペナルティを受ける場合があるほど重要な役割をになっています。
検出業務を出品代行で行ってもらうことで、人件費的にも体力的にも省力化を目指すことができます。
購入者との連絡
ECモールで取引する際には注文が入ったタイミングで、購入者に連絡する必要があります。
繁忙期や閑散期など通常業務より業務量が多い場合には顧客の対応が遅れる場合があり、遅れてしまうと顧客との信頼に影響を与える可能性があります。
出品代行であれば購入者の対応をしっかり行ってもらえる、かつ仮に顧客とのトラブルが発生した場合のクレーム対応も行ってもらうことができます。
梱包・発送作業
顧客に商品をスムーズに届けるには、商品が発注されてから発送までの効率的な業務フローを構築しておく必要があります。
発送業務は時間がかかる場合も多く、事業者の負担になってくる場合も多いです。
出品代行を利用することで、梱包基準を遵守した業務を行ってもらうことができます。
出品代行を利用するメリット
出品代行を利用することで多数の業務の手間が解消できることはお分かりいただけたかと思いますが、詳しくどのような効果があるのか気になる方が多いのではないでしょうか?
ここからは出品代行を利用することで実現できる、4つのメリットをご紹介します。
EC出品にかかるコストを削減できる
出品にかかるコストとして、人的コストと時間的コストが存在しています。
ECモールにて商品を販売する際に、商品ページを差別化させるには商品画像や商品説明文、商品仕様文、商品コンテンツを充実させることが大切です。
そこで出品代行に委託することで、多くの出品の経験やノウハウを持った事業者に商品ページの作成をしてもらうことができます。
個人間取引を行うようなECモールなどでは、顧客からの質問や落札後の連絡など対応する必要があります。
さらに販売時の質問やクレーム対応を行ってくれる場合もあるため、顧客対応の時間だけでなく精神的にも負担がかかる作業になります。
出品代行を利用することで、EC出品にかかる人的コストや時間的コストを大幅に削減することができます。
自社の滞留在庫を販売できる
小売り事業を行う上で滞留在庫を効率良く販売していくことが、売上を持続的に増加させるためには重要です。
在庫回転率が高い商品を自社で販売し、滞留在庫となっている商品を出品代行に販売することで効率良く商品を消化できます。
また滞留在庫は出品代行で販売することができるため、以前より制限なく仕入を行うことができます。
そのため仕入元との交渉次第では仕入額の減額などが期待できるようになるので、より大きな利益を見積もることができます。
在庫を保管するスペースを削減できる
倉庫に眠っている不良在庫や中々販売に行きつかない滞留在庫は、かなりのスペースを使ってしまいます。
そのため自社だけでは販売しきれず、スペース削減のため安い値段で卸に販売している状況になっている事業者の方も多いです。
出品代行では商品を預けることができるため、不良在庫となっている商品が奪っていたスペースを削減することができ、新しい商品に使用することができます。
さらに出品代行で販売できると、在庫処分として安い値段で売るより多くの利益を獲得できる可能性があるためおすすめです。
自社のアカウントでなくても販売できる
出品代行ではECモールの運営を、自社のアカウントで運営する必要がなくなります。
ECモールや顧客からの信頼性が高い出品代行であれば、自社で販売できていないECモールや自社が信頼を勝ち取れていないECモールであっても販売を効率的に行うことができます。
またアカウントが凍結されている事業者や新規参入する事業者の方であっても、多くの顧客に商品情報を発信しながら販売することができるようになります。
出品代行を利用するデメリット
出品代行を利用することで、大幅な業務改善が実現できることはお分かりいただけたかと思います。
ですが出品代行を活用することで、費用面やスキル面への影響が出てしまいます。
ここからは、それぞれに引き起こるデメリットを詳しくご紹介します。
利益額が減ってしまう可能性
出品代行を利用することで自力で販売するよりも、利益額が減ってしまう可能性があります。
出品代行へ依頼するためには、販売手数料や月額費などを支払う必要があります。
作業工数が減るため人件費の削減にもつながりますが、人件費以上の利益が見込めるもしくは自社で販売する以上に利益を期待できる場合を除いては損をしてしまいます。
利益を確実に得るためには利益が残りやすい中価格帯の商品を出品代行に依頼するなど、費用以上の効果を見込める商品を委託する必要があります。
出品の経験を積むことができない
出品代行を利用することで出品や取引などを全ての業務をプロにお任せすることができ、問題が起きた際にも対処してもらうことができます。
ですが出品代行を利用することで顧客対応や商品ページ作成などの販売業務を行う必要がないため、ノウハウを蓄積させることができなくなります。
本来であれば販売経験を重ねていくことでより効率的な売買が可能になります。
そのため自社で販売を開始しようとする際に思った通りに商品を販売することができず、苦労する可能性があります。
出品代行に依存するのではなく、在庫回転率が高い商品など売りやすい商品は自社で販売するなどノウハウを蓄積できる体制も整えておくことをおすすめします。
業者次第では出品できない商品がある
出品代行を行っている事業者は全ての商品を担当してもらえるのではなく、商品のサイズやジャンル、相場価格で制限を設けていることがあります。
そのため自社で扱っている商品やジャンルが出品代行業者とマッチしているか、出品代行業者のHPやお問い合わせフォームなどで確認するのをおすすめします。
出品代行メインで販売を考えている事業者の方は仕入商品の幅を狭めてしまう可能性があるため、出品代行に依存した商品層では市場ニーズに対応できなくなる可能性があります。
競合他社との差をつけるためにも、幅広い商品を取り扱うことができる体制を整えておく必要があります。
出品代行を選ぶときの確認事項
近年ECモールへの出品が主流になりつつあることから、商品の出品を代行する業者も増えています。
そこで、どのような観点で出品代行の業者を選べばいいのか分からない方が多いのではないでしょうか。
ここからは、出品代行を行っている業者を選ぶ際の確認事項をご紹介します。
手数料を加味して利益が出るか
出品代行を利用すると、手数料が発生してしまいます。
料金の設定方法は出品代行を行っている事業者によって異なりますが、代行手数料が落札価格によって変動する場合があります。
このような場合は、落札価格によって全て徴収されてしまうこともあるので注意が必要です。
また商品のカテゴリなどの1点での手数料が決まっている事業者の場合は、手数料や配送料などを加味した利益が下回ってしまう場合があります。
手数料に関しては出品代行によって価格が異なるので、いくつかの事業者を比較してみるのをおすすめします。
販売条件を確認する
出品代行によっても、販売できる商品の条件は異なっています。
また販売方法なども異なるので、解決したい課題を考慮して代行してほしい商品と販売方法を確認することをおすすめします。
異なる部分の例としては、複数のECモールに販売してくれる場合と1つのECモールに販売してくれるパターンがあります。
他には様々な商品を販売してくれる事業者と、1つのカテゴリの商品のみの出品代行を行っている事業者に分かれます。
このような販売条件はホームページなどに記載されていますので、先に確認することをおすすめします。
不良在庫を販売できる実績の有無
出品代行業者を選ぶ最適な方法の1つに、販売実績を確認する方法があります。
出品代行を利用する目的は、自社で販売できない商品の販売を代行してもらうことだと思いますので、そのような商品の販売実績があるかの確認をすることをおすすめします。
確認方法としては、ホームページや口コミの確認などで確認することができます。
それでもわからない場合は、問い合わせやカスタマーサービスなどで質問することをおすすめします。
依頼できる業務範囲を把握する
出品代行が代行してくれる業務は、業者によって異なるので出品業務がどこまで代行してくれるのか確認する必要があります。
例えば一部の業者では、商品の登録のみの代行を行っているので商品の梱包や発送、顧客とのやり取りは自分で行う必要があります。
ですが、出品登録からカスタマーサポートまで全てを代行してくれるところが業務の手間は大幅に削減できるのでおすすめです。
自社のニーズに合った業務を行ってもらえる出品代行業者を選択する必要があり、条件などしっかり調べた上で選択しましょう。
おすすめの出品代行4選
出品代行業者によっても、代行してくれる業務や依頼方法が異なります。
ここからは代表的な出品代行業者の特徴や料金設定などをご説明します。
依頼したい業務や予算などを検討して、自社に最適な出品代行業者を選んでください。
ReCORE出品代行
ReCOREの出品代行とは、業界初のPOSシステムと出品代行を連携させた出品代行業者です。
元となっているPOSシステムReCOREを活用することで、最大7モールEC併売できるようになっています。
複数モールへの併売を代行することで、EC出品にかかる作業の3分の2カットを実現しています。
またReCOREの出品代行では、幅広いジャンルの商品を代行してくれます。
滞留在庫を箱に入れて大阪の倉庫か東京の倉庫に送るだけで効率良く販売してくれます。
販売価格や販売状況などはシステム上で簡単に確認可能なので、在庫の販売状況が簡単に確認できます。
手数料も880円からになっており、かなり格安になっていますので古物市場で在庫を処分するよりも高い利益を見込むことができます。
ベアーズ
ベアーズの出品代行は、家事代行会社であるベアーズが始めた新しいビジネスです。
出品から売上金の受け取りまでスマホ一台で完結できるので、初心者には使いやすいのがメリットです。
様々な代行プランを提供しているので、他のプランと組み合わせて代行を依頼することも可能となっています。
代行手数料は見積もりを出してもらわないと確認できませんので、利用したい方は見積書を提示してもらう必要があります。
ですが販売を依頼できるのは購入時の価格が5,000円以上の商品のみとなっていますので、注意が必要です。
QuickDo
QuickDoとは、ヤフーオークションへの出品のみを行っている出品代行業者です。
コースも3種類のコースに分けられており、初心者コースから上級者向けコースまでがあります。
それぞれのコースと販売価格によって手数料が異なっており、Yahoo!オークションのシステム手数料の7%が1点の商品につきかかってきます。
最近の落札価格が1,500円に満たないと見なされた商品は出品されませんので、注意が必要です。
このような事から、オークション形式で商品を効率良く販売したい方にはQuickDoの利用がおすすめです。
オクサポ!
オクサポの出品代行の利点として、90日間は3日おきに再出品をかけ続けてくれますので、常に最新の商品として掲載されます。
取り扱いが難しい商品なども取り扱ってくれますので、単価が低い商品の出品を代行してほしい方にはおすすめです。
オールジャンルで落札率が高く、オクサポ倉庫まで納品する際の送料も無料となっています。
また落札されなかった時の手数料も無料と、かなり使いやすいサービスになっています。
ReCOREの出品代行
出品代行の利用を検討している方にはEC出品業務のスタッフの不足や店舗で十分な出品スペースを取れない、EC出品に人材を割けないなどの悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
ReCOREの出品代行では商品の発送、出品作業、出品結果通知、ご精算までの業務を行うため、出品に悩みを抱える事業者の方におすすめのサービスとなっています。
ReCOREの出品代行では新品業界の方、リユース業者の方のどちらにもメリットがあるサービスです。
新品業界の方であれば出品代行を活用した、低コストかつスピーディーな二次流通市場への参入を期待することができ、既存顧客への新たな接点を生み出すことができます。
リユース業界の方であれば出品代行を活用した、在庫の循環スピード向上による在庫滞留時間の大幅減少を期待することができます。
新品、リユース品の出品から発送までの業務をReCOREの出品代行でマルっとお任せください。
まとめ
在庫管理に不安がある事業者の方は出品代行の利用で在庫問題を解決することができます。
滞留した在庫の販売を出品代行に依頼することで、在庫のスペースを確保しながら在庫の現金化ができます。
ReCOREの出品代行は格安かつ最新のシステムを使用した代行業者となっており、最大7モールにEC併売します。
複数ECモールへの出品を実現できていない方や、販売業務を効率化したい方にはReCOREの出品代行がおすすめです。
在庫を効率的に販売してほしい方は、下記からお問い合わせまたは資料請求をお待ちしております。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。