古着屋が適正に在庫管理するには?メリットや手順を詳しく解説!
近年店舗の数は右肩上がりで増えてきている古着屋ですが、カウンターの後ろに大量の服を買い取って管理しきれない服が山積みになって放置されている光景はよく見られます。
リユース業界に特化したPOSシステムを提供する弊社にも、多くの方から在庫の適正管理に難しさを感じるという声が集まってきます。
今回は古着屋の在庫管理に悩んでいる方に向けて、在庫管理をするメリットから在庫管理の最適な手順まで広く解説していきます。
最後には古着屋の在庫を仕入れから販売まで一元管理できるシステムも紹介しています。
目次
古着屋での在庫管理とは?
古着屋における適切な在庫管理は、商品情報が整理され、個別の商品情報を簡単にアクセスできる状態を指します。
新品アパレル店での在庫管理は、JANコードや型番をベースとした上で色やサイズなどでより詳細に独自に単位を設定するSKUという識別子を使って、商品群ごとにまとめて管理します。
一方で古着屋での在庫管理は、商品の情報や状態が1点1点異なるため、同様の方法では商品を適切に管理しきれません。
それぞれの商品の傷や汚れ、劣化などの細かな情報を明確に記載し区別できるようにする個品管理が必要になってきます。
古着屋の在庫管理を行う上では、商品の情報や状態を正確に記録し、適切に管理することが必要です。
古着屋の在庫管理方法とは?
この記事を読んでいただいている方の中には紙で在庫管理している事業者の方もいらっしゃると思いますが、近年リユース業界でも紙よりもデジタルで在庫管理することがオーソドックスになってきました。
今回は「Excel」と「POSシステム」を用いた在庫管理の方法について解説します。
Excelなどのツールを用いた在庫管理
Excelなどのツールを用いた在庫管理は、商品の取引数が少なく小規模で事業を行う方にはおすすめの手法です。
Excelは無料で簡単に始めることができ、在庫管理も初歩的な入力から少し複雑な動作まで様々できます。
一方で複数人での同時作業には同期のタイミングで入力ミスやデータのずれ、保存忘れなどが生じやすいといったデメリットもあります。
幅広い商品を取り扱いたいと考える事業者の方にはExcelによる管理は難しいと思われます。
POSシステムなどのシステムを用いた在庫管理
POSシステムなどのシステムを用いた在庫管理は、在庫管理に悩みを持つ多くの古着屋の方におすすめの手法です。
POSシステムでは事前に商品情報を登録し、レジでその金額が表示されるということに付随して、商品の売上高や販売場所などの販売データの集計を可視化することができます。
POSシステムを用いることで、在庫管理において可能になることは主に3つあります。
1つ目にヒューマンエラーが発生することを未然に防ぐことができます。
POSシステムは販売された商品や仕入れた商品を自動で在庫の増減を反映させることや後から変更するというスタッフの悪質な作為的な行動を防ぐことが可能です。
2つ目に在庫管理に紐付けた販売状況から売上管理を行うことができます。
POSシステムは販売した商品の売上や買取を行った商品の価格が自動的に反映され、売上情報を自動的に計算します。
最後に店頭での販売と並行してオンラインでの販売を行うことが容易になります。
POSシステムの中にはECモールへの出品と連携がシステム内でできるものもあるため、より効率的に店頭で販売している商品を同時にオンラインでも販売することができます。
このようにPOSシステムは在庫管理業務を効率化し、より適正な在庫管理へと導くことができます。
古着屋における在庫管理のメリット
そもそもなぜ在庫管理は必要なんだろうと思っている方もいると思います。
古着屋において適正に在庫を管理すると得られる主なメリットを3つ紹介します。
商品情報を正確に把握
1つ目のメリットは、販売中の商品や在庫となっている商品の数値を細かく把握することができる点です。
古着の在庫管理を行うことで、商品単位の在庫量や販売までにかかる時間、販売された商品の数量を把握することができます。
古着の数を細かく把握しておくことで、在庫が多い商品を安くするなど買取価格の設定を行うことで余剰在庫を減らすことも可能になります。
また顧客のニーズ把握に繋がるため、トレンドや売れ筋の商品を高い価格設定にしたり多く入荷したりすることも可能です。
結果として店舗の売上向上に繋がります。
滞留在庫の解消
2つ目のメリットは、滞留在庫が溜まり続けてしまうという古着屋の大きな問題を解消できることです。
適正に管理できていれば、それぞれの商品の情報が適切に把握できているため、滞留期間の長い商品を売れるように商品の値段を下げるなどの施策を練ることができます。
さらに売れ行きの良し悪しに応じて仕入商品を検討することができるため、過剰在庫など無駄なコストを削減することができます。
滞留在庫を解消することで在庫回転率が大きく在庫回転期間が短くなるため、店舗の売上向上とコスト削減に繋がります。
EC出品で正確な情報を提供
3つ目のメリットは、ECでの出品を行う場合に古着に関する正確な情報を提供することができる点です。
EC出品においては顧客が実際の商品を見たり触ったりできないので、古着のサイズや品質などが伝わるように細かく記載する必要があります。
正確な商品情報を提供することで、返品や交換を行う作業工数を削減できます。
さらに在庫情報として詳細なデータを管理しておくことで、出品にかかる時間を大幅に削減することができます。
システムで在庫管理を行っている場合やExcel詳細まで登録し在庫管理を行っている場合には、EC出品する際に必要となる型番号、属性、サイズなど詳細な情報を一括で管理することができます。
適正な在庫管理が行われていれば、特定の担当者だけではなくどのスタッフでもEC販売を行えるオペレーションの構築がしやすくなります。
適正に在庫を管理することで、ECという販売チャネルにて正確な情報を提供できるだけなく、効率的なEC出品が行えます。
古着屋での最適な在庫管理の手順
古着屋の買取、品出し、販売という一連の流れから在庫管理を見ていきます。
買取
古着屋の初動として商品の買取や仕入というフェーズがあります。
在庫管理を行う上で買取の段階が最も重要な役回りを果たします。
買取では型番の把握やSKU単位での商品情報の登録、シミや汚れなどの商品状態の把握を行い、商品情報として登録しておく必要があります。
さらに商品の保管場所の選択などの情報についても在庫情報として把握することで、棚卸の業務や販売業務を効率的に行う手助けをすることができます。
品出し
古着屋には買取の次に品出しというフェーズがあります。
品出しは顧客により快適な購買体験を提供するための準備としての役割を果たします。
まずはメーカーや古着の状態などによっては自社が想定しているサイズ感と異なる場合があるため、サイズを正確に測っておく必要があります。
また古着は販売前にクリーニングに出す必要があるため、戻ってきた際にはそのまま店頭に設置するなど買取時に登録した保管場所と異なる場所に在庫する可能性があるため変更しておく必要があります。
また販売を行う際にも値札など買取時にメモした商品情報を基に値段を付ける必要があるため、在庫情報はとても重要です。
販売
古着屋には最後に販売というフェーズがあります。
販売には店舗とECという2つの方法に分けられます。
商品を販売する際に顧客が求めているサイズや状態の商品を購入してもらえるように、採寸情報や詳細データを適切にラベルや商品ページに記載しておく必要があります。
さらに商品の状態だけでなく、色や生地などバリエーションについての情報を提示する必要があります。
ECモールで出品する場合には、ユーザーが現物を直接見れなくても欲しいと思うような商品の画像や情報を載せる必要があるため、多くの画像とわかりやすい説明が必要があります。
古着屋の在庫管理に最適なPOSシステムReCORE
古着屋はかなり種類が多く商品の取り扱いが難しく、適正な在庫管理をできる体制を整えることが難しい事業者の方も多いのではないでしょうか。
そのため古着屋の在庫管理には、在庫を正確に管理できるPOSシステムがおすすめです。
リユース事業に特化したPOSシステム「ReCORE」では、商品情報や状態、査定額などのデータが全て紐づけられており、バーコードを発行することもできるため、店舗でもECでも古着の個品管理を可能にします。
さらに在庫情報の分析やEC出品のサポートができるため、商品の情報の把握と滞留在庫の絞り込み、EC出品が効率化されます。
今回はそんな古着屋必見のPOSシステム「ReCORE」についてご紹介したいと思います。
買取機能
古着屋の大きなポイントとなるのが買取です。
ReCOREの買取機能には、商品カタログを作成することができます。
古着の種類、状態はもちろん、色、サイズ、ブランド、メーカー、素材、製造年、ポケットの数など約20項目で商品情報を極めて詳細に記載することができます。
また膨大な商品のデータベースによって、買取相場や過去の売買履歴を参照できるため、誰でも一貫した査定業務が可能です。
さらに古着の買取の際に得た顧客情報や身分証のデータをクラウド上で保存し、古物台帳の役割も果たすことができます。
ReCOREでは正確で詳細な商品登録ができる上に、買取業務全般を効率化します。
在庫管理機能
ReCOREにはデジタル上で個品管理ができる在庫管理機能があります。
ReCOREでは個品登録した商品のバーコードを発行することができるため、在庫の有無だけでなく商品の場所も特定することが可能です。
また商品の絞り込み検索が詳細にできるため、滞留期間の長い商品を抽出して一括で価格変更を行うなど、直接販促に活かすことができます。
在庫分析の機能では、買取からの経過時間をランク分けして表示するABC分析を行うことができ、カテゴリ別に各クラスの円グラフや在庫日数が可視化されています。
さらに複数店舗や複数ECモールでの在庫情報を共有し管理することもできます。
ReCOREを導入すれば効率的で適正な在庫管理を行えます。
EC出品機能
ReCOREにはEC出品を超効率化する複数ECモール同時出品機能があります。
販売チャネルを増やすことは売上向上に繋がりますが、多くの時間と手間がかかるため古着屋の事業者の方はあまり手をつけられずにいます。
ReCOREのEC出品機能では出品のテンプレートの作成や7つのECモールとの自動連携ができます。
そのため商品ごとに情報を記載する手間やそれぞれのECモールにログインして同じ情報を毎度記載しなければならない手間といった出品業務にかかる手間を最小限にし、最短2分で複数ECモールへの同時出品が可能です。
さらに店頭の在庫や複数ECモール間の在庫を連動させているため、売却された商品は即時に在庫情報に反映され、自動で他モールでの出品も取り下げられます。
ReCOREを導入すればEC出品や併売の業務を効率化できます。
ささげ代行
ReCOREにはEC出品の「撮影・採寸・原稿」というささげ業務を代行するサービスがあります。
ささげの業務は商品の写真や記載されている情報が全てのECにおいて、売上や顧客満足度の向上という事業の中核に多大な影響を与えます。
不十分な情報で出品することは、返品やトラブルなどに対応しなければならないといった余計なコストを割くことに繋がります。
「ささげの業務が障壁となりEC出品が加速しない」「EC出品でうまく売上が伸びない」という事業者の方におすすめです。
魅力的な写真を撮影し、正確な採寸を行い、惹きつけられる商品説明を書くささげのプロが格安で代行いたします。
出品代行
ReCOREにはEC出品自体を代行する出品代行サービスがあります。
ささげ代行サービスはささげ業務だけを行い商品を返却し自社で出品する一方で、出品代行サービスは商品をお戻しすることがなくReCOREからお返しするものが売価から手数料を引いた利益だけであるということです。
在庫を段ボールにまとめて送っていただければ、複数ECモールへの出品作業をReCOREの専任チームが全て行い、さらに出品結果を通知しご精算という流れです。
出品の業務全てをまとめて一品800円から承ります。
低、中単価の滞留在庫をまとめて現金化したいという事業者の方はぜひReCOREの出品代行サービスにお任せください。
「ReCORE」利用者様の導入事例
導入前までは他社のPOSを使用していましたが、商品登録件数に上限があったため上限に達した際に別のツールを同時並行で使う必要があり、在庫管理に課題を感じていました。
導入後にはReCORE上で一元管理ができるため、買取時の在庫のチェックや管理が非常に楽になりました。
また1つの商品を最大7ECモールへ同時出品できるため、作業工数が大幅に削減できました。
そのため、今までと比べ人員コストはだいぶ抑えることができています。
まとめ
本記事では古着屋の適正な在庫管理を行うメリットや手順について解説してきました。
最後には古着屋の在庫管理を効率化し、販路や在庫の回転率を最大化させるPOSシステム「ReCORE」についてご紹介しました。
ReCOREは買取機能や在庫機能、EC機能だけでなく、顧客管理機能や分析機能などが一元化されており、古着屋のDXを推進させることができます。
ぜひ一度、下記のお問い合わせ・資料ダウンロードからReCOREの詳細をご確認ください。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。