リサイクルショップの経営を成功へ!売上アップのポイントを解説!
リサイクルショップは近年様々な形態で様々な場所に見られるようになりました。
古物商許可を取得をとることで開業でき、中古品という身近なものの販売という性質も合わさって、開業のハードルは低い業界だと言えます。
リサイクルショップの経営をされている方の中は、
- このままリサイクルショップの経営を続けていて大丈夫だろうか
- 売上が思うように上がらず、何か経営のコツを知りたい
というようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか?
多くのリサイクルショップからお問合せをいただく弊社にも経営のお悩みは日々寄せられてきます。
この記事では、リサイクルショップ業界の展望について詳しく解説した後で、経営を成功させるポイントをご紹介いたします。
リサイクルショップの市場動向を踏まえて、リサイクルショップの経営のどこに問題が生じやすいのか考えていただけたらと思います。
目次
リサイクルショップ業界の未来は?
リサイクルショップの経営をされている方にはまず知ってほしい市場全体の動きをまとめています。
リサイクルショップ業界はどう変化していくのでしょうか。
リサイクル市場動向
リサイクル通信社の調査では、リサイクル業界の市場規模は2009年以降13年連続で拡大しており、2022年現在では2兆8976億円にまで上っています。
店舗販売の市場規模は、1兆643億円であり前年比7.2%で増加しておりコロナ規制からの回復が見られます。
法人のネット販売の市場規模は、5385億円であり前年比8.5%で増加しており堅調な伸びを見せています。
また、商材別の市場規模では、トレカが牽引する「玩具・模型」やトレンドの古着など「衣料・服飾品」、「携帯・スマホ」の3領域は前年比10%を超える成長です。
書籍以外の大半の領域で前年を超える市場規模へと堅調に拡大しています。
これらを鑑みても、リサイクルショップは業界全体を見ても順調に成長しているように見えます。
この背景には、資源価格の高騰や円安の進行のもと近年のコロナ禍の経済混乱によって物価が上昇していることや、SDGsの広がりなど消費者の生活意識が変貌していることなどが考えられます。
リサイクル市場展望
リサイクル通信社の推計では、リサイクル業界は2030年において4兆円規模に達しています。
また、人口減少が進行する中でも、リユース品購入者は増加していき、2030年には人口の1/3に達する推計をしています。
メルカリの調査では「家庭に眠るかくれ資産」は43.7兆円と推計されており、現状のリサイクル市場の3兆円規模と比較してもまだまだポテンシャルがあると言えます。
消費者庁の意識調査では、商品やサービスを購入する際に新品であることを重視するかどうかという質問に対して、「重視する」と回答した消費者が56.9%で、中古品に未だ抵抗感を抱く消費者が多いことが伺えます。
リユース・リサイクルは、消費者の持ち物の換金や割安な商品購入という経済合理性と、再利用という環境配慮を両立していると言えるため、現代の消費スタイルとマッチしており、市場の拡大は確実なものだと思われます。
一方で消費者の中古品への抵抗感は根強く残っているため、中古品へのイメージの改善を図り、かくれ資産を引き出していくことが必要です。
また、越境ECを活用して、アジア圏に人気の日本の良質な電化製品や海外にコレクターを抱えるトレカ・アニメグッズなど、海外需要にも対応していくことも重要です。
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リサイクルショップ経営成功のポイント【買取編】
市場全体では安定して成長していくリサイクルショップですが、経営が楽というわけではありません。
ここからはリサイクルショップ経営する上で抑えておくべきポイントをご紹介していきたいと思います。
まずは買取業務に関わる経営のポイントからご紹介します。
利益を出すために高く買い取るが良し?
リサイクルショップには、古物市場などの業者から仕入れる方法と、地域住民から直接商品を買取する方法の2つに分けることができます。
2つのうち後者の直接店舗で買取をする方法の方が、企業の利益率は高い傾向があります。
店舗で顧客からの直接買取を行う場合は、市場や業者などに取られるマージンや輸送費などがかからないため、高い利益率を出すことが可能となります。
一般的な小売店では、原価を最低限に抑えて利益を上げるというイメージをお持ちの方が多いのではないかと思います。
しかし、リサイクルショップの買取においては「高く買って、高く売る」ということが重要となります。
原価率を下げるために買取価格を過剰に低くすると、顧客の不満を高めてしまうことになってしまいます。
買取価格が低すぎると、店舗の評判は下がり、買取査定に商品を持ってきてくれる顧客の減少に繋がります。
買取の顧客が減ると、在庫の流動性は悪くなるだけでなく、市場や業者などから仕入れを行う必要性も出てきます。
買取においてもリピート集客が重要となっている現代において、中長期的な視点を持って、適切な買取金額を設定するように意識しましょう。
顧客の満足度を上げる接客!
リサイクルショップの接客においては、商品の販売時だけでなく、特に買取業務の接客に注意することが重要となっています。
例えば、「こちらの商品はロレックスのヨットマスターですね!こちらは人気で相場も安定しているため、当店でも最もほしい商品の1つなんです!」という接客ではどうでしょう。
「ぜひお客様の商品を買取させて頂きたい」というニュアンスが顧客に伝われば、顧客に対する印象は非常に良くなります。
また、多少買取価格が安いと思ったとしても、気持ちの良い接客を受けた顧客はそこの店で商品を売ろうと思ってくれることもあります。
リサイクルショップおいて、健全な運営を行うためには安定した買取による仕入れが必要となります。
そんな「仕入れの要」とも言える買取業務ですが、顧客満足度の高い接客を行うことによって、買取のリピーター客を増やすことが可能となります。
それによって、買取顧客を安定して集客することができるようになり、中長期的に成功するリサイクルショップの経営をすることが可能となります。
リサイクルショップ経営成功のポイント【販売編】
本項は、リサイクルショップの経営に必要な買取と並ぶ要素である販売の業務についてです。
リサイクルショップの販売は顧客の中古品でも良いから安いものが欲しいというニーズに向き合う必要があります。
そのため、できる限り商品の状態や品質に応じた適切な価格をつけて多くのものを売ることが基本となります。
利益を出すためには回転率を意識?
リサイクルショップにおいて、商品の回転率を意識することが重要となっています。
リサイクルショップにある商品は、新品の商品と異なり、1つ1つが個品として管理されています。
そのため在庫の回転率が悪く、同じ商品ばかりが売れ残っていると、店舗のイメージが下がる可能性があり、頻繁に来店する顧客のメリットが薄れてしまいます。
反対に商品の回転率が高く、いつ行っても新しく仕入れた商品が売られている店舗であれば、顧客のリピート率は下がりにくくなります。
ECという販売チャネルは有効?
リサイクル業界のBtoC領域においても市場規模の1/3がネット販売であるように、EC販売を行うことも売上を上げるために重要となっています。
リサイクルショップにおいてもEC販売を行う企業が増えており、ECによって販路を拡大することは商品の回転率を上げることにも効果的です。
また、1つの商品を店舗とECモールで併売することで、より販売の効率を上昇させることが可能です。
さらに、近年拡大している海外のユーザーに向けた販売経路として、越境ECが注目されています。
ECは単なる1つの販売チャネル以上にさまざまな可能性を秘めており、今後活用しない手はありません。
リサイクルショップ経営成功のポイント【集客編】
リサイクルショップは当然顧客がいなければ成り立ちません。
古物台帳の義務により多くの顧客情報を預かるため、適切な顧客管理も欠かせません。
買取も販売も集客ありき!
集客は、どんな店も顧客を集められなければ何もできないという点で、リサイクルショップの経営の要にあると言えます。
集客はWEB広告やSNSなどのオンライン集客と、ポスティングや新聞チラシなどのオフライン集客に分けられます。
自店のターゲットとする顧客層を明確にして、刺さる集客をオンラインとオフラインをうまく組み合わせて考えてみてください。
買取に関しては、時期ごとに力を入れて販促を行うと効果的かもしれません。
引越しシーズンである3・4月や衣変えシーズンである10・11月、大掃除をする年末など、引越しや衣替えでいらない物が出てきた場合などに、それらをそのまま捨ててします人はたくさんいます。
そのような場合にはチラシなどで地域の顧客に販促をすることが効果的であると考えられます。
リサイクルショップでは効果的な集客を行うことで、買取・販売の顧客も増やすことが可能となります。
お客様な大切な情報をどう管理する?
適切な顧客管理を行うことは、リサイクルショップの経営において顧客満足度やリピート率を上げるために重要な要素となります。
しかし、リユース業界ではデジタル化があまり進んでいないため、紙で古物台帳で個人情報を管理している会社も多いです。
顧客数や取引数が増加してくると、紙では適切に管理できなくなるため、デジタルで管理することがおすすめです。
デジタル上で管理すると瞬時に顧客情報を引き出すことができるため、何度も詳細な個人情報を記載する手間を削減できます。
顧客の購入履歴や販売履歴などを基にして、1人1人管理することができるPOSシステムなどを導入することで、効果的な販促にも繋げることができます。
POSレジによってはメールやSMSで販促メッセージを送ることができるシステムなどもあります。
顧客管理においてもデジタル化を図ることで、今後のリサイクルショップ経営に役立てることが可能となります。
リサイクルショップ経営成功のポイント【経営編】
リサイクルショップの経営には、マネジメントと経営分析が欠かせません。
店舗全体を最適化するためにどうすれば良いか考えてみてください。
店舗をまとめるマネジメント!
マネジメントに重要となることは、大きく分けて組織構造・採用基準・従業員教育・評価制度の4つになります。
まず、組織構造を明確化することが従業員のマネジメントをする際には必要となります。
組織構造にはさまざまな種類がありますが、自社に適した組織を構成することで、円滑な組織運営が可能となり、従業員の統率も容易になります。
次に、どのような従業員を雇用するかというような採用基準を定めることが必要となります。
社風や業務内容に合った人材を採用することで、企業と従業員のミスマッチによる早期退職を防ぐことが可能となります。
また、経営方針やどのような人材が欲しいかという事を明確にして採用の募集を行うことで、企業が本質的に欲しい人材が集まりやすくなります。
3つ目に、適切な従業員教育を行うことが必要となります。
例えば、接客においては「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」などの挨拶を、大きな声で愛想よく行うように接客の指導をしましょう。
また、先ほども触れたように買取の際の接客に力を入れることが、極めて重要なポイントとなっています。
最後に、評価制度を充実させることが必要となります。
リサイクルショップにおける従業員の評価制度は、買取の粗利額の合計や成約率などを基準にしましょう。
これらのように評価基準を定量化することで、従業員の意欲を促進しやすい評価を行うことが可能となります。
経営にはデータが必要!
リサイクルショップでの経営に必ず必要となってくるのが、経営数値とその分析です。
リサイクルショップでは、過去の売上データや顧客の購買傾向を分析することで、商品の需要や季節変動などのデータを活用できます。
これらのデータをもとに、将来の需要を予測したり、適切な商品調達や店頭展開を立案することができます。
また、POSデータから顧客の購買行動を理解し、どの商品が人気が高いか、どのプロモーションが効果的かを把握できます。
これらのデータに基づいて的確なプロモーションを行い、売上や顧客満足度を高めることが可能です。
さらに、商品の売れ行きや在庫状況を分析することで、在庫の最適化が図れます。
需要に合わせて在庫を調整することで、在庫リスクを軽減できます。
このように、リアルタイムなデータを収集・分析することで、効果的な店舗運営戦略を立案し実行することができます。
リサイクルショップの経営の悩みにはReCORE
リサイクルショップの経営で成功する最後のポイントはPOSシステムを導入することです。
上記でも少し触れていましたが、POSシステムは業務全般をサポートすることが可能なハイテクツールです。
特に弊社の「ReCORE」はリサイクル業界に特化したPOSシステムであるため、リサイクルショップの業務フローに沿って搭載されている機能によって業務効率化を実現するとともに、データの一元管理を可能にします。
- どのようにして買取を強化すればいいか分からない
- 顧客満足度を高めてリピーターを増やしたい
- EC販売などによって販路を拡大したい
などといった、リサイクルショップの経営にお悩みの全ての方々にReCOREはおすすめできます。
ReCOREには、買取査定やEC出品、在庫管理や顧客管理など役立つ機能が多数搭載されています。
買取査定機能
リサイクルショップの経営において、買取業務の重要性は高く、商品に関する知識や買取の経験があるスタッフが必要となります。
しかし、買取業務を任せられるような人材が不足しているというのが、リユース業界の現状です。
そのため、リサイクルショップにおいては、買取業務における属人性を排除していくことが急務となっています。
ReCOREには買取査定機能が搭載されており、自社の過去の買取価格や販売価格などのデータを参考にすることが可能となっています。
また、ECモールの販売価格などを参照することもできるため、楽天市場やAmazonなどでいくらで販売できるかを確認することができるようになっています。
これらの機能によって、新入社員などの買取経験のあまり無いスタッフでも、買取査定を簡単に行うことが可能となっています。
EC出品機能
ネットショッピングが普及している現代において、リサイクルショップにおいてもEC販売を行う必要性が高まっています。
しかし、ECモールに商品を出品する際には、多くの時間と工数がかってしまいます。
リサイクルショップによっては、Yahoo!オークションやメルカリShops、ShopifyやAmazon、楽天市場などに出品するためにパートの従業員を雇っているところもあります。
ReCOREのEC出品機能を使うと、それらの出品業務を効率化することができます。
例えば、ReCOREの出品テンプレート機能を使うと、一度情報を設定した商品を出品する際、商品情報を記入する手間を省くことが可能となります。
また、複数のECモールに出品できる機能も搭載されているため、Yahoo!オークションやメルカリShops、ShopifyやAmazon、楽天市場などに同時出品することが可能となっています。
さらに、ReCOREはBeeCruiseとの連携によってeBayとShopeeという2つの越境ECモールに出品することが可能です。
翻訳や顧客対応、海外への発送は全てBeeCruiseが代行するため、ReCOREユーザー側は一切の手間をかけず、追加料金もなく、販路を海外にまで拡大させることが可能になります。
このように、ReCOREを導入することによってEC出品を効率的に行うことができるため、従業員のリソースを割かずに販路を大幅に拡大することが可能となります。
在庫管理機能
リサイクルショップでは一般的な小売店と異なり、商品を1つずつ個品で管理することが必要となります。
しかし、現代においてもそれらの個品在庫を適切に管理することが出来ていないリサイクルショップは多くあります。
ReCOREの在庫管理機能では、各商品の経年劣化や傷・汚れなどを含めた商品の個品管理が可能となっています。
また、ReCOREには1億件を超える商品データベースがあるため、商品の型番や保存状況を入力するだけで在庫登録をすることができます。
さらに、店舗とECモールで商品を併売している場合などに、それらを連携させて在庫管理することが可能となっています。
これらの機能によって在庫管理の業務を大幅に効率化することが可能となり、人件費の削減やスタッフの負担軽減に繋げることが可能となります。
顧客管理機能
リサイクルショップにおいて、顧客満足度を向上させ、顧客のリピート率を上げることが重要であるという事をご紹介してきました。
ReCOREの顧客管理機能では、年齢や性別だけでなく過去の購入履歴や販売履歴を基に顧客情報を管理することが可能となっています。
また、それらの情報を基にして、半年以上来店していない休眠顧客に来店を促すような販促メッセージを送信することが可能となっています。
さらに、ReCOREではLINEミニアプリと連携することが可能です。
ECサイトとも顧客情報が連携しているため、顧客のECの購入履歴などを基におすすめ商品などをLINEのメッセージで販促することなどもできます。
このようにReCOREで顧客管理を行うことで、顧客に寄り添ったOne to Oneマーケティングを行うことが可能となります。
分析機能
ReCOREには分析機能が搭載されており、買取、販売、在庫、顧客、スタッフなど多項目のデータ分析を行うことが可能となっています。
その中でも、今回は特にスタッフ分析機能についてご説明させていただきます。
スタッフの評価制度を明確にしておくことは、従業員のモチベーションアップのためにも重要となっています。
ReCOREには、スタッフ分析機能が搭載されており、スタッフごとの買取金額や成約率などを確認することが可能となっています。
また、スタッフごとの買取の粗利金額の合計を把握することも可能なため、利益貢献度を数値化することもできるようになっています。
それらによって、スタッフ評価を定量的に行うことができるようになり、公平公正な従業員評価をすることが可能となります。
まとめ
本記事では、リサイクルショップの経営で必要な市場動向の知識と成功するためのポイントをご紹介してきました。
リサイクルショップの経営を成功させるためには、顧客のリピート率を上げ、買取顧客を絶やさないことが重要となります。
また適切な在庫管理を行った上で、店舗だけでなくECモールでも販売することによって、販路を大幅に拡大することが可能となります。
リサイクルショップの経営を行う方は、POSシステム並びに、業績アップや業務の効率化を実現するPOSシステム「ReCORE」をご検討ください。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。