中古・リユース事業者が知るべきPOSレジの仕組みと導入効果を解説!
リユース市場の拡大に伴い、中古品を扱う中でこのような悩みを抱えているリユース事業者もいるのではないでしょうか?
- 商品ごとの固有のコンディションやスペックの管理が難しい
- 価格設定や値下げのタイミングが曖昧になりやすい
- 記入や集計のミスが頻発している
リユース品は一点ものが多く、状態ランクやブランド、付属品の有無などを管理するのは非常に手間がかかります。
また、手作業であればスタッフごとのやり方やミスによってデータが正確に反映されないケースも少なくありません。
そんな複雑な管理を効率化し、経営の視点から大きくサポートしてくれるのが「POSレジ」です。
POSレジは、単に会計を行うだけのシステムというイメージを持たれる方も多いと思います。
しかし、実際は販売時点での商品情報をリアルタイムで記録・管理し、在庫や売上データを一元的に把握できる強力なツールです。
本記事では、リユース事業者が抱える悩みを解決するために、POSレジの概要から具体的な導入メリット、導入成功事例までを徹底的に解説していきます。
現在の運営方法を改善したい方、在庫や売上を正確に管理したい方は、ぜひ本記事を一通りご覧ください。

目次
POSレジとは?仕組みをわかりやすく解説

POSレジは、「Point of Sale(販売時点情報管理)」の略称で、販売の瞬間に商品や顧客データを記録・分析するためのシステムを指します。
一般的に、以下のステップでPOSレジ買取から販売まで活用できます。
- ステップ1:商品登録・スキャン(バーコードや独自の管理番号を入力する)
- ステップ2:会計処理(売上や支払い情報を記録する)
- ステップ3:データ管理(その場で売上データや在庫数がシステム上に反映される)
この一連の流れにより、紙やエクセルなどアナログに頼る場合と比べて、正確かつリアルタイムに店舗状況を把握することが可能になります。
特にリユース店舗では、通常の新品小売店と異なり、「買取」という工程が発生します。
そのため、一点ものの商品が多く、それぞれ仕入れ価格・査定額・販売価格・商品状態などが異なります。
これらの情報を正確に記録したい場合に、POSレジを使うことで、買取時の査定情報を登録し、そのまま販売情報と連動することや、商品ごとに固有のバーコードや管理番号を付与することで在庫管理を行い、買取金額と販売価格の差分や在庫期間を明確に把握できるようになるなど、買取~販売までの一連の流れをシステム化することが可能です。
リユース事業ならではのPOSレジ活用ポイント

リユース店舗におけるPOSレジの導入は、単にレジ機能を置き換えるだけではありません。
多彩なアイテムの一元管理や買取データとの連動、買取業務の属人化防止、売上分析など、業務を効率化する多くのメリットが得られます。
複雑な商品管理に悩んでいるリユース事業者こそ、POSレジ活用によって業務改善・売上アップをぜひ検討していただきたいです。
ここからは、POSレジを活用した際にどのようなことが可能になるのかを詳しく深ぼって解説します。
多種多様な商品の一元管理
リユース店舗では、新品小売店のように同じ型番やJANコードで大量に仕入れるケースは少なく、1点物のヴィンテージ品や希少アイテムなどを数多く取り扱うことが珍しくありません。
そのため、通常のバーコード検索だけでは情報登録が追いつかない場合があります。
とりわけ、古いモデルや限定品、海外製品などに関しては、JANコードや規格が存在しないことも多いでしょう。
そこで役立つのが、独自のバーコードや管理番号を自動生成できる機能を持ったPOSレジです。具体的には以下の流れで運用します。
- 商品名・ブランド名・状態ランク・付属品の有無などの情報を入力
- POSレジから自動的にコードが発行されるため、どのような一点物でもスムーズに個別管理が可能
- 生成したバーコード付きラベルを貼付しておけば、レジでスキャンするだけで会計や在庫更新が完結
このプロセスにより、さまざまなジャンルの商品を一元管理しやすくなるのはもちろん、在庫の有無や売れ残り状況などもリアルタイムで把握しやすくなります。
結果的に、在庫回転率を高めて店舗の収益性を上げることにつながるでしょう。
買取情報との連動
通常のレジシステムは販売時点の処理を想定して作られていますが、リユース店舗では買取(仕入れ)という工程が不可欠です。
買取情報と販売情報をそれぞれバラバラのシステムで管理していると、業務が煩雑になるだけでなく、入力ミスや情報の不整合が起きる可能性が高まります。
そこで注目したいのが、買取時のデータをそのまま販売データに反映できる機能を持ったPOSレジです。
導入すれば、例えば以下のようなメリットが期待できます。
- 在庫として登録する手間を削減でき、二度手間を減少
- 仕入れ価格と販売価格の差益を一目で把握でき、利益率を意識できる
- 買取時点で顧客情報を登録し、次回販売時につなげる(会員管理)
このように、「買う」から「売る」まで一気通貫で管理できるようにすることで、店舗オペレーションの効率化と売上拡大の両方が期待できるのは、リユース事業でPOSレジを導入する大きな利点です。
値札・タグの迅速な発行
リユース店舗では、商品ごとの状態やブランド・モデルなどによって価格に大きな幅が生じることが多々あります。
特に古着や雑貨、ブランド品などでは、数百円のものから数十万円に及ぶものまで混在していることも珍しくありません。
さらに、在庫期間が長引くと値下げをするなど、価格を柔軟に調整する必要が出てくるでしょう。
ラベルのバーコードが商品IDと連携していれば、価格変更後もバーコードを変える必要がない場合が多く、ラベルの貼り直し作業の手間を省くことができます。
なお、新しい商品を仕入れる際には、POSレジとラベルプリンターとの連動がされていると便利です。
即座に商品IDと連携されているバーコードのラベルを自動印刷することができます。
具体的には以下のような流れになります。
- 買取金額や状態ランクを参考にしながら、最適な販売価格をPOSレジ上で設定
- POSレジと連携したラベル発行画面から登録済み商品を選択
- 商品名や価格などの表示する情報を選び、1クリックで印刷
このように、在庫回転率を上げたいリユース店舗にとって、値札発行の効率化は欠かせないポイントです。
結果として、スタッフの作業時間を削減するだけでなく、顧客に対しても見やすい価格表示を提供できるようになります。
在庫管理と売上分析
リユース店舗では、商品ごとに需要や流通量が大きく異なるため、売れ筋商品や長期在庫の把握が重要です。
同じブランドでも、最新モデルはすぐ売れる一方、旧型や状態が悪いものは売れ残りやすいなど、在庫コントロールが難しいケースが少なくありません。
ここで、POSレジに備わったデータ分析機能を活用することが必要です。
POSレジの在庫管理機能を用いれば、どのブランドや商品の状態がよく売れているのかを数値で可視化し、買取の強化や販促施策の指針に活かすことが可能です。
例えば、一定期間売れなかった商品をリストアップし、セールや値下げ、キャンペーンなどの施策を講じることで、在庫の偏りを解消することができます。
このように、データに基づいたアプローチを行うことで、リユース事業特有の在庫リスクを最小化でき、店舗全体の売上と利益を安定的に伸ばすことが可能となります。
リユース店舗におけるPOSレジ導入の効果

POSレジの導入は、店舗運営や経営戦略を大きく変革する機会でもあります。
業務効率化、売上アップ、顧客満足度向上、そして多店舗展開時の管理強化といった幅広いメリットが得られます。
POSレジは「ただのレジ機能の代替」ではなく、リユース事業を次のステージへ導くツールです。
そのため、リユース事業を今後も継続的に拡大・発展させていきたい方にはおすすめであるため、ここからはPOSレジの機能により、どのような効果が見込めるのかについて解説していきます。
業務効率化と人的ミスの削減
リユース店舗では、買取から販売までの一連のプロセスが複雑になりがちです。
特に、エクセルや紙ベースで管理していると、人的ミスが生まれやすくなります。
例えば、買取時の情報登録時に、商品の状態やブランド・カテゴリーを手書きで記入する際、スタッフ間で表記揺れが起こったり、どの棚にどの商品が置かれたのかを正確に記録しきれなかったりすることがあります。
また、販売時のレジ作業にて、手作業で値札を作成している場合、商品と値札を取り違えたり、数字の桁を誤ったりするリスクが高まります。
一方で、POSレジムを導入すると、バーコードや管理番号をスキャンして自動入力できるため、ヒューマンエラーを大幅に軽減できます。
特にクラウド型システムであれば、買取情報を登録した瞬間に販売用データに反映されるため、二重入力の手間が不要です。
さらに、レジ締め作業も自動集計で済むことが多く、1日の終わりに行う売上確認や在庫チェックにかかる時間を大幅に短縮できます。
その結果、スタッフは接客や店舗ディスプレイの改善など、より付加価値の高い業務に時間を割くことができ、店舗全体の生産性が向上します。
販売戦略への貢献
日々の売上情報がリアルタイムで蓄積されるPOSレジは、単なる会計システムではなく、高度な経営ツールとして活用できます。
具体的には、時期やイベントに合わせた品揃えの最適化を行うことができます。
季節の変わり目や年末年始など、需要が急増、急減するタイミングに合わせて、過去の購買データを参照しながら、商品仕入れや陳列を調整することができます。
また、店舗の特徴を活かしたいイベントやセールを打ち出す際にも、データに基づく説得力のある施策を実施することができます。
このように、POSレジ導入によって得られるデータをもとに戦略的な仕入れや販売促進が可能になることは、リユース店舗が熾烈な競争を勝ち抜く上で大きなアドバンテージとなるでしょう。
顧客満足度の向上
リユース店舗は、お得感や掘り出し物を求めて来店する顧客が多い反面、レジ待ちや品数の多さにストレスを感じるケースもあります。
しかし、POSレジを導入することにより、そのようなストレスを解消し、顧客の満足度を高めることができます。
POSレジを導入すると、具体的に以下のような改善が期待できます。
- バーコードやタグのスキャンによる自動計算でスムーズな会計が可能
- 会員管理機能やポイント付与機能の活用
- 業務効率化による接客の改善
このように、スタッフが接客に割くことのできる時間が増えるとともに、顧客の店舗への愛着や満足度を高める施策が打ちやすくなり、長期的な売上拡大に貢献します。
多店舗展開時の一元管理
リユース店舗を複数運営している場合や、今後拡大を検討している場合には、POSレジのクラウド型システムが特におすすめです。
クラウド型なら、インターネット経由で各店舗のデータが同期されるため、複数の店舗の売上・在庫データを一元管理し、経営判断をスピーディーに下すことが可能になります。
店舗ごとにエクセルや紙ベースで管理している場合よりも、段違いの効率です。
また、店舗間の在庫移動が容易になります。
一つの店舗で売れ残っている商品が、他の店舗では需要がある場合があります。
その場合、在庫状況を可視化することで、適切なタイミングでの商品移動や、店舗間の情報共有がスムーズになります。
このように、多店舗展開を視野に入れているリユース店舗にとって、クラウド型POSレジの導入は非常に有効です。
店舗が増えるにつれて増大する管理の負荷を軽減し、全体の収益最大化を目指すための強力な基盤となるでしょう。

【導入事例】リユース店舗でのPOSレジ活用ケーススタディ

リユース店舗では、一点ものの商品管理や買取時の査定情報と販売価格の連動など、新品小売とは異なる特有のオペレーションが発生します。
こうした業務フローをPOSレジによってどのように効率化し、実際の売上アップやスタッフの負担軽減につなげているのか、実店舗の導入事例から学ぶことは多いでしょう。
ここからは、POSレジを導入したリユース店舗が直面していた具体的な課題と、導入後に得られた成果・メリットをリアルな視点から紹介します。
買取から販売まで、リユース事業に特有の煩雑な作業をシステムによって整流化する方法や、店舗スタッフへの導入教育をどう進めていくかなど、自社に合った運用スタイルのヒントを見つけていただければ幸いです。
リサイクルショップのケース
リサイクルショップでの成功事例をご紹介します。
出品業務を少人数でしか取得できないという属人化や、管理画面が使いづらく、人的ミスに悩まされていたリサイクルショップは、POSレジを導入し、買取から販売までの情報を一元管理できる仕組みを整備しました。
導入することによって在庫状況をリアルタイムで更新できるようになり、売れ残りや値下げのタイミングを正確に把握し、品揃えの最適化を迅速に行えるようになり、他モールへの出品もスムーズになっています。
また、わかりやすい管理画面により、スタッフの作業の習得や負担が軽減され、これまでかかっていた集計ミスや人的エラーのリスクも大幅に下がったという成果につながりました。
このようにPOSレジを導入した結果、リユース業における様々な業務が効率化され、売上の安定化と拡大を同時に実現しています。

商材専門店のケース
国内で仕入れたブランド品・時計・ジュエリーを海外に卸す事業を主軸としながら、近年は一般向けのEC販売にも力を入れ始めた企業のケースです。
EC販売を始めた当初はスタッフの人員が限られている上に、複数のECモールに手作業で商品を出品していたため、1商品あたり20~30分もの時間がかかり、在庫管理も煩雑になっていました。
そこで導入したのが、複数モールへの同時出品や自動で在庫を取り下げる機能を備えたリユース特化型POSレジです。
独自の基幹システムとのデータ連携もスムーズに進んだことで、出品時間は半分に削減され、在庫ミスのリスクも大幅に低減しました。
現在は、店頭販売と業者販売、オークションなどの在庫をひとつのシステムで一括管理できる体制を確立し、出店モールを増やしEC事業のさらなる拡大を目指しています。
EC販売を始めたばかりの企業でも、初期段階から手厚いサポートを受けられるPOSレジを選択すると、効率性と売上拡大が可能となります。

買取専門店のケース
カメラ機材を中心とした宅配買取事業を行っている企業のケースです。
もともと新品向け仕様が多いツールを使っており、リユース品の単品管理に手間がかかり、一回あたりの出品作業に大幅な時間を要しており、オペレーションの属人性やコストが課題となっていました。
そこで、導入したのが、リユースに特化したPOSレジです。
導入したことにより、買取時の登録情報をそのまま出品に流用することで、一品あたり約5分の作業時間の短縮が実現しました。
また、宅配買取ではこれまでLINEと紙の書類を組み合わせてやり取りしていた顧客情報の管理を、POSレジ上で自動的に取引を作成し、査定結果の送付なども一括管理できるようにしたことで、在庫管理や買取依頼の対応において大幅に効率化が可能となりました。
このようにPOSレジを有効に活用し、既存のプラットフォームでの販売実績を積み上げることでEC事業の拡大を目指しています。
実際に導入当初の目的であった「出品作業の効率化」と「在庫管理コストの削減」を実現できたという点から、同じ課題を抱えるリユース業界の事業者にとって、リユースに特化されたPOSレジは有力なソリューションの一つと言えるでしょう。

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リユース事業特有の課題をまるごと解決できる「RECORE」

リユース店舗やリサイクルショップの運営の中で、
- コンディションやスペックがそれぞれ違うため一点ものの管理が大変
- 実店舗とECの併売をしたいが、出品や在庫管理に手間がかかり実現できない
- 価格設定や値下げが属人的になってしまっている
- 手作業による、在庫管理やスタッフの集計ミスが頻発している
といった悩みや課題を抱えていませんか?
このような課題を解決するのに効果的なシステムが、リユースに特化した(POSレジ)クラウド基幹システム「RECORE」です。
弊社が開発・運用する「RECORE」を導入すれば、効率的な在庫管理と経営の底上げを同時に実現できます。
現在すでに600を超えるリユース店やリサイクルショップが「RECORE」を導入しており、売上アップ・効率化を実現しています。
他社のPOSレジと比較したときに、特徴的なのが、リユース業界出身のスタッフが開発・運営に携わっているため、店舗運営の実情を踏まえた機能を多数搭載している点です。
- 買取~販売の一元管理で査定情報をそのまま販売データに連動
- キャッシュレス決済やポイント管理にも対応
- リピーター獲得やLINE連携もスムーズな顧客管理・会員制度
- ECと実店舗の在庫をリアルタイムで同期する在庫管理機能
- 複数モールへの同時出品
- 一目で確認できる売上・在庫分析
- 小規模店舗から多店舗展開まで規模に合わせたカスタマイズ性
これらの機能をクラウド上でまとめて管理できるため、業務の属人化を抑えながら売上拡大を狙えます。
特に、今後さらに店舗やEC運営で売上拡大させ、リユース事業の拡大を目指す事業者におすすめです。
導入前に無料のデモ画面にて操作感をお試しいただくことも可能ですので、お気軽にお申し付けください。
RECOREに関するデモ画面の無料お試し希望・お問い合わせはこちらからお待ちしております。
まとめ
本記事では、POSレジの概要から具体的なメリット、導入成功事例について解説してきました。
リユース業界では一点ものの管理や買取・査定情報と販売データの連動など、新品小売とは異なる課題が多く存在します。
しかし、本記事で紹介したように、リユース事業に特化したPOSレジ(クラウド基幹システム)を導入することで、これらの煩雑な業務を大幅に効率化し、在庫精度やスタッフの作業負担を改善できる可能性が高まります。
こうしたPOSレジ(クラウド基幹システム)の活用は、店舗独自の強みを活かしつつ、業務全体をスマートにマネジメントするための鍵となるでしょう。
自店舗の成長を後押しする一手として、後半で紹介したPOSレジ(クラウド基幹システム)「RECORE」の導入をぜひご検討ください。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。


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