Yahoo!オークションとラクマやメルカリではどっちが儲かる?
リユース市場が急拡大したことで、ネットオークションやフリマアプリを利用する方も年々増加傾向にあります。
最近ではSDGsの必要性が問われていることもあり人が使ったもの、すなわち中古品に対して、抵抗を持つ人も少なくなってきています。
昨今の状況は、Yahoo!オークションやラクマ、メルカリなどのto Cリユース市場で商品を販売したいと考えている方にとっては、願ってもないビジネスチャンスだと言えます。
今回は、商品をリユース市場に出品する際に誰もが疑問になる
「Yahoo!オークションと、ラクマ、メルカリなどのフリマアプリではどっちが儲かるのか?」について両者を比較しながら検証していきます。
本記事の後半では、Yahoo!オークションやフリマアプリへの出品工数を大幅削減できるITツールもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Yahoo!オークションとラクマなどのフリマアプリに共通するメリットとは?
まずは、Yahoo!オークションとラクマ、メルカリなどのフリマアプリに共通するメリットについて確認していきましょう。
Yahoo!オークションと、フリマアプリに共通するメリットは主に3つあります。
スマホやパソコンを使ってオンライン上で物の売買が可能
スマートフォンやパソコンが普及したことで、多くの消費者は自宅の中にいながらモノの売買を行うことができるようになりました。
サイトにアクセスしたり、アプリをインストールするだけですぐにサービスが利用できるようになるため、市場を活発化させることができ、今後もサービスの利用者は増えていくことが予想されます。
不要になったものを販売して現金化できる
不要になったものを販売して現金化することができることも、オークションやフリマアプリの特徴です。
これまでは、商品を販売するためには、賃貸を借りて店舗を用意する必要がありましたが、現代社会ではインターネットを通してアプリやサイトを活用するだけで手軽に品物を現金に変えることができます。
欲しい物が安く手に入り、売り手にとっては高く売れるアイテムもある
オークションサイトやフリマアプリでは、リユース用品が販売されていることが多いため消費者は欲しい物を定価よりもお得に購入することができます。
また商品を販売する売り手は、アイテム次第では高く売れるアイテムもあるので、ご自宅や店舗に眠ったままのアイテムをお得に現金化することができます。
ネットオークションとフリマアプリの違いとは?
ネットオークションで有名なYahoo!オークションと、メルカリやラクマをはじめとするフリマアプリは具体的に何が違うのでしょうか。
今回は、ネットオークションとフリマアプリの違いについて簡単に理解できるように、比較表を作成してみました。
ネットオークションとフリマアプリの違いは主に以下の通りです。
ネットオークション | フリマアプリ | |
取引されている商品 | 幅広いジャンルを取り扱っている | 幅広いジャンルを取り扱っている |
利用者層 | 中高年層も多く利用している 法人による出品も多い |
若者層、主婦などを中心に利用者層が拡大中 最近では法人の参入も増加傾向 |
価格の決定方法 | オークション方式によって落札価格が決定される | 売り手が決定できる |
取引デバイス | パソコン、スマートフォンアプリ両方 | スマートフォンが中心 |
売り手の取引目的 | できる限り高い値段で売りたい | 不要になった持ち物を手軽に現金化したい |
ネットオークションとフリマアプリの最大の違いは、利用デバイスや価格の決定方法です。
ここからは、各項目についても具体的に違いを説明していきます。
取引されている商品
ネットオークションとフリマアプリでは、どちらも幅広いジャンルを取り扱っています。
もちろんプラットフォームによって利用者層が異なるため、ジャンルに若干の偏りはあります。
しかしながら、法人だけでなく個人の出品も可能なため、ありとあらゆるモノが常に売買されています。
利用者層
Yahoo!オークションなどのネットオークションは、歴史が古いこともあり、中高年層にも多く利用されています。
また、その長い歴史からサービスとしての成熟度も高いため、法人による出品も比較的多いといえます。
フリマアプリでは、スマホ世代の若い世代や主婦などを中心に幅広い世代に利用者が拡大しています。
さらに、フリマアプリ内で法人向けのサービスもリリースされていることから、法人の参入も増加傾向にあります。
価格の決定方法
ネットオークションは、その名の通り出品者が商品の価格や情報を公開し、最高価格をつけた人に商品を落札する権利が与えられるという仕組みです。
一方、フリマアプリの場合、売買は売り手が決めた価格に基づいて行われます。
商品ページのコメント欄では、値下げ交渉が可能なプラットフォームもあり、両者が条件に同意すれば取引が成立します。
取引デバイス
ネットオークションは、歴史が古く、利用者層の年齢が比較的高いこともあり、パソコン・スマートフォン両方で利用されています。
一方、フリマアプリの場合、パソコンでの利用ももちろん可能ですが、スマートフォンアプリで手軽に出品できることが強みなので、スマートフォンでサービスを利用する人が半数以上を占めています。
売り手の取引目的
オークション方式の場合、その商品に価値を感じた人同士が商品を手に入れるために、価格を釣り上げていく流れになるため、なるべく高い価格で売りたいという方にはおすすめです。
フリマアプリの場合、不要になったものを手軽に現金化したいというニーズが強いです。
そのため、アプリでは出品や購入までの導線が最小限で済むような工夫が施されています。
最近では、どちらのプラットフォームにも法人による出品が増えてきているので、市場の急拡大が予想されています。
ネットオークションとフリマアプリの違いについて理解できたところで、次は個別にサービスごとの特徴や違いについて確認していきましょう。
Yahoo!オークションとは?
Yahoo!オークションは、インターネット上でオークションに参加できるサービスです。
オークションという名前にもあるように、出品者が商品の情報や売却条件を公開し、最高価格をつけた人がその商品を購入することができます。
満15歳以上(中学生を除く)のYahoo!JAPANのIDを持っている人ならだれでも参加が可能です。
Yahoo!オークションは、出品している商品が落札されたときにはじめて「落札システム手数料」が発生するため、出品手数料自体は0円で利用することができます。
出品した商品が落札されると、「落札システム手数料」が発生しますが、その料金はYahoo!プレミアムに登録しているかどうかによって変わります。
- Yahoo!プレミアム会員の場合、落札価格の8.8%(税込)
- 非会員の場合、落札価格の10%(税込)
上記のように、Yahoo!プレミアム会員のほうが落札システム手数料はお得になりますが、Yahoo!プレミアム会員になるためには、月額508円(税込)が必要になります。
そのため、毎月たくさんの商品を出品する場合はプレミアム会員に加入したほうがお得になりますが、そうでなければ会員登録せずに出品するほうが良いでしょう。
法人向けサービス「ヤフオクストア」
Yahoo!オークションには、「ヤフオクストア」という法人向けのサービスも存在しています。
ヤフオクストアでは、落札システム利用料が7.7%(税込)になる上に、初期費用、月額システム料0円で使うことができます。
個人のヤフオク出品であれば、複数出品をするためには、月額508円のYahoo!プレミアム会員になる必要がありますが、ヤフオクストアでは加入する必要はありません。
ヤフオクストアでは、低コストでストアアカウントを作れるというメリットはありますが、ヤフオクストアの審査基準がわかりにくく、何度も審査落ちするケースもあります。
また、ヤフオクストアの売上金は、当月分に決済した金額が翌月の25日前後にまとめて振り込まれます。
このように個人のヤフオク出品よりも商品代金の回収までに時間がかかってしまうなどのデメリットもあるので、しっかりと詳細条件について理解した上で、利用するようにしましょう。
メルカリとは?
メルカリは、日本国内のおよそ8人に1人、1750万人以上が利用しているフリマアプリです。
日本ではかなりのシェアを誇るフリマアプリで、幅広い年齢層に利用されています。
メルカリは出品費用はかかりませんが、出品した商品が購入し、取引が完了したタイミングで、商品代金から10%の販売手数料が差し引かれます。
法人向けサービス「メルカリShops」
メルカリでは、法人でもメルカリ内で商品を販売しやすいように、「メルカリShops」というサービスを開始しました。
メルカリShopsでは、会員登録費や月額利用料は一切必要ありません。
その上、店舗での販売と同じように、1回の出品で複数個の在庫を登録することができます。
通常フリマアプリではコメント欄を通して値引き交渉が行われることが多々あります。
しかしながらメルカリShopsでは、コメント機能をあえてつけないことで値引き交渉を避けることができるため、自社で決めた価格で商品を販売できます。
実店舗で販売はしているけども、ネットショップはまだないという方でも利用しやすいサービスになっているので、低コストでネットショップを始めたいという方にはおすすめのサービスです。
ラクマとは?
ラクマとは、楽天グループ株式会社が運営するフリマアプリサービスです。
もともと楽天グループでは、「楽天オークション」というサービスを運営していましたが、競合であるYahoo!オークションには及ばず、2016年にサービスを終了してしまいました。
現在楽天グループでは、その代替サービスとして、フリマアプリ「ラクマ」や「楽天市場」の利用を促しています。
ラクマは、2012年7月からサービスを開始した日本初のフリマアプリ「フリル」から生まれ変わったフリマアプリで、出品したい商品をカメラで撮影して条件を設定するだけで、手軽に出品することができます。
Yahoo!オークションやメルカリと同じように、商品の出品に手数料はかかりませんが、商品が売れた場合には、手数料6%+税を支払う必要があります。
わかりやすいように、具体例を出すと、5000円の商品が売れた場合は、5000×(6%+税)で受取金額は4670円となります。
計算式
- 商品価格5000円×販売手数料6%=300円(税抜販売手数料)
- 販売手数料300円×消費税10%=30円(販売手数料にかかる消費税)
- 税抜販売手数料300円+販売手数料にかかる消費税30円=販売手数料330円
法人向けサービス「ラクマ公式ショップ」
これまでラクマでは、法人起業の出品は禁止されていましたが、リユース市場の拡大を受けて、法人でもラクマで出品ができる「ラクマ公式ショップ」を開始しました。
ラクマ公式ショップでは、専門スタッフによって検品等を行い一定基準を満たした商品のみを販売しているショップです。
専門スタッフが検品を行うことで、安心安全な状態でユーザーが商品を購入するための仕組みを整えています。
公式ショップの出品にかかる初期費用は無料ですが、販売手数料は企業によって異なるので注意が必要です。
B to Cリユースマーケットが急拡大する中、ラクマの利用者数はますます増加していくことが予想されます。
オークションとフリマではどちらが儲かりやすいのか?
ここまで、Yahoo!オークションとメルカリやラクマなどのフリマアプリについて解説してきましたが、結論どちらで出品したほうが儲かるのでしょうか。
結論から言うと、オークションとフリマアプリでは、出品する商品のジャンルによって売上が異なります。
例えば、化粧品や子供服などを出品する場合は、若い女性の利用者が多いラクマで出品したほうが、商品を購入される確率は高くなります。
一方、市場にはなかなか出回っていないレアな商品を出品する場合には、Yahoo!オークションで出品したほうが、最も高い価格で購入される確率が高くなります。
このように、出品する商品のジャンルやプラットフォームの利用客によって、利用するプラットフォームを使い分けるというのが、最も効率的に売上をアップさせる近道ではないでしょうか。
もともとは、C to C向けサービスだったオークションサイトやフリマアプリでも、企業の参入を考慮したB to C向けのサービスを次々と開始しています。
今後これらのサービスに参入する企業は増加することが予想されるため、競合他社と差別化を図るためにも、一度オークションサイトやフリマアプリでの出品を検討してみてはいかがでしょうか。
Yahoo!オークションやフリマアプリへの出品工数を削減できるPOSシステムReCORE
実店舗やオークションサイト、フリマアプリやECモールなど、プラットフォームが充実してきたことで売り手の販路は年々増加しています。
販路が増えたことは売り手にとっては良いことのように感じますが、同時に
- 出品にかかる工数が増えて業務の負担が重くなっている
- 忙しくなることを恐れて、オンラインショップに出品ができない
などの悩みを抱えている企業の担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そのような問題を解決し、企業の業績アップを実現させるクラウド型POSシステムReCOREについてご紹介していきます。
EC出品機能
ReCOREには、オンラインショップへの出品工数を削減するEC出品機能が充実しています。
例えば、複数モール同時出品機能では、Yahoo!オークションやラクマ、Amazon、楽天市場、ShopifyなどのモールにReCOREの画面上から同時に出品が可能です。
また、EC出品テンプレート機能を活用することで、EC出品時にかかる商品情報入力の工数を大幅に削減することが可能です。
これまでは、1つの商品を1つのモールに出品するために、10分以上の時間をかけていたという方も、ReCOREを使えばおよそ従来の1/3の時間で複数のモールに同時に出品することができます。
ECに出品した商品は、実店舗の在庫と自動で連動できるため、実店舗で既に売れてしまった商品をEC店舗で販売するというようなトラブルを防ぐこともできます。
このように、ReCOREを活用することでEC出品や在庫管理の工数を抑えながら実店舗とオンラインショップで併売を行うことができるので、売上向上が期待できます。
在庫管理機能
他の業界と異なりリユース業界では、同じ製品でも保存状態が異なります。
そのため、同じ製品であっても、個別のものとして管理する必要があります。
小売業界などでは、同じ製品は1つの製品として管理する場合がほとんどですが、リユース業界では、同じ製品でも別の製品として管理する必要があるので、在庫管理が複雑になりやすく、管理業務の負担が大きくなる傾向にあります。
ReCOREでは、7500万件以上の商品マスタを搭載しているため、在庫の個別管理の手間も軽減することができます。
商品マスタがあることで、商品の基本情報を入力する業務が省略できる上に、商品の種類を親要素として、状態の違う中古品がそれぞれ紐付けて登録されるので、在庫登録時に商品そのものの商品情報の記載が不要になります。
KPI管理機能
ReCOREでは、商品の売上や在庫、スタッフなどのKPIを管理する機能も搭載しています。
商品ジャンル別に売上をグラフ化して表示して、回転率や粗利率、購買客単価を分析することも可能です。
また、出品した商品がどれくらいの期間で売れたのかをABC3つのランクに自動分類するABC分析機能を活用することで、「商品の売値が適正だったのか?」と分析し、市場のニーズを見ながら適正売価を見つけることができるようになります。
この結果を社内全体で共有することにより、適切な在庫状況と訂正売価を維持した効率の良い店舗経営が実現できます。
ReCORE導入事例はこちらから
EC月間受注件数30件まで完全無料!セルモアとは
ここまでReCOREの機能について紹介してきましたが、比較的小さい規模でEC運営を行っている事業者にとっては、KPI管理機能や分析機能はそこまで優先度が高くないと考える方も少なくないはずです。
そのようなニーズを汲み取り、弊社ではReCOREのEC機能のみをパッケージ化した「セルモア」というサービスをリリースしました。
セルモアは、ReCOREに搭載されている複数EC同時出品機能、ECテンプレート機能、受注管理機能などのEC機能、在庫連携機能などEC運営に必要な最低限の機能のみを搭載しています。
セルモアは、無料トライアル期間もあるため、スモールECビジネスを行っている事業者の方でも、比較的簡単に導入が可能かと思います。
一律月額11,000円(税込み)で使用することができるため、EC運営を効率化しながら売上を伸ばしていくことができます。
セルモアの導入を検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ
今回は、Yahoo!オークションとラクマやメルカリなどのフリマアプリを比較してみました。
ネットオークションサイトとフリマアプリは、販売する商品によって販路を使い分けることで、どちらが粗利を出せるかが変わってきます。
様々な製品を扱うリサイクルショップなどのリユース店の場合は、できるだけ多くの販路を確保して、顧客層に合わせて販売するプラットフォームを使い分けていくことが大切です。
一般的には販路が増えると、その分在庫管理等の業務負担が大きくなりますが、ReCOREのようなPOSシステムを導入することで、業務効率化と業績アップを両立させることができます。
本記事でReCOREについてさらに詳しく知りたいという方は、ぜひ下記のボタンからお気軽にお問い合わせや資料ダウンロードをクリックしてみてください。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。