リサイクルショップの在庫を徹底管理!【方法やツールをご紹介】
近年、リユース・リサイクル業界は市場規模を拡大しており、街中にもブランド買取店や古着屋、トレカショップ、総合リサイクルショップなどをよく見かけるようになりました。
これらのリサイクルショップにおいて、中古品をうまく管理できず、買い取った商品が段ボールに詰められて山積みになっているという話はよく聞きます。
今回は、
- リサイクショップに適した在庫管理の方法を知りたい
- 在庫管理をデジタル化しようと思ってはいるが何をしたら良いのかわからない
- 実際に他のリサイクルショップでどうやっているのか知りたい
などといった悩みを持つ事業者の方に向けて、リサイクルショップにおける在庫管理の方法やシステムについて解説していきます。
最後にはリサイクルショップの方にぜひ知ってほしいシステムもご紹介します。
目次
リサイクルショップの在庫管理の基本
リサイクルショップにおける在庫管理の方法について確認しておきましょう。
中古品は、商品それぞれが型番も傷や汚れなどの状態が異なる(=商品価値が異なる)という特性があるため、すべての商品を異なる商品として管理を行う必要があります。
この個品管理が適切にできていないと、在庫の状況の把握や棚卸しといった在庫管理の業務がかなり難しいものになります。
リサイクルショップにおいて個品管理をするためには、マスタ管理と呼ばれる管理方法が有効です。
マスタ管理とは、商品の基本情報を型番や価格、色、サイズ、状態などの項目に分けて登録して、商品ごとに商品マスタを作って管理することで、主に商品をデジタル上で管理する際に使われる単語です。
リサイクルショップの在庫管理の方法は、商品マスタを用いてデジタル上で個品管理することが圧倒的におすすめです。
リサイクルショップの在庫管理をデジタル化する方法
リサイクルショップが在庫管理をデジタル化する方法は以下の2つに分けられます。
- Excelなどの無料の汎用的に使えるツールで管理する
- バーコードを発行できる在庫管理専用のシステムで管理する
現在紙などでアナログで管理している方はもちろん、Excelが上手く使えている自信がない方もしっかりと確認しましょう。
Excelなどの無料ツールで管理する
Excelなどの無料ツールを用いた在庫管理は、主に手作業で商品に値札を付け、番号を振り、Excelへ情報入力し、商品番号で確認、管理を行うことが一般的です。
Excelは、無料で簡単に操作できる一方で、少し複雑な動作、管理なども関数を使うことで可能になる点が優れています。
しかし、Excelは在庫管理のためのツールではないため、入力項目を自分で作っていく必要がある点や、人的な在庫情報の入力ミスが起きやすい点がデメリットとなります。
在庫数や従業員が一定数を超えるとExcelでの管理が効率が悪くなってしまいますが、在庫数が100件程度の小規模の事業者の方にはおすすめです。
バーコードと専用システムで管理する
バーコードと専用システムを用いた在庫管理は、商品マスタに商品を登録することでバーコードが発行され、商品タグ(値札)に貼り付け、バーコードリーダでスキャンすることで、管理・販売を行います。
在庫管理システムは、デジタル上でそれぞれの商品を追跡し、商品登録や棚卸し、会計までの業務を効率化しミスを減らします。
特に在庫数が多く管理しきれていない方は、バーコードと商品マスタを活用できる在庫管理システムの導入がおすすめです。
ただ、Excelとは異なり在庫管理専用の機能を搭載したシステムは無料ではありません。
近年多いクラウド型と呼ばれるお手元のパソコンやタブレットにアプリなどをダウンロードするタイプの在庫管理システムは、月額利用料として毎月支払いを行うケースが多いです。
次項にて在庫管理システム(特にPOSシステム)を活用することで具体的にどのようなメリットがあるか解説していきます。
リサイクルショップの在庫をシステムで管理するメリット
リユース業界における在庫管理システムは、買取から販売までを個品として管理しなければならないため、基本的に他の業界のシステムで代替できないです。
近年登場したPOSシステムは、会計やレジの機能に加えて、在庫管理機能を兼ね備えるようになってきているため、在庫管理のためのシステムとしておすすめです。
ここからは、リサイクルショップの在庫管理システム(主にPOSシステム)を活用した場合の具体的なメリットを買取から販売の流れに沿って解説していきたいと思います。
買取・仕入の商品登録において
商品登録において、システムで管理する大きなメリットが存在します。
リユース向けの在庫管理システムを活用することで、リサイクルショップ用にカスタマイズされた項目に情報を入力するだけで、商品マスタが完成します。
特に弊社のReCOREというリユース・リサイクル向けのPOSシステムであれば、ReCORE内にある1億件以上の商品カタログをもとに商品情報を検索、入力することができます。
在庫管理システムによって、新品の商品情報を引っ張ってくることができるため、商品登録の手間が削減できます。
また、顧客管理機能を備えたシステムであれば、買取において毎回必要となる古物台帳の義務としての顧客情報の入力・保管も同時にデジタル化できます。
ReCOREであれば一度登録した顧客情報を会員コードや名前から検索できるため、来店が2度目以降の顧客に何度も情報入力をお願いする必要はありません。
商品情報の管理において
商品そのもの管理や情報の管理において、リユース向けの在庫管理システムを活用することのメリットは主に2つです。
1つは、バーコードでの管理ができるため棚卸しの手間がかなり減るということです。
在庫管理システムとバーコードリーダさえあれば、商品に貼り付けられたバーコードをスキャンするだけで特定ができます。
もう1つは、リアルタイムで正確な在庫情報が一画面で把握できるということです。
在庫管理システムを活用することで、いつ買い取ったどんな商品がどこの棚で売られているかが一覧として表示されます。
特に弊社のPOSシステム「ReCORE」であれば、店頭やECで販売している商品の在庫情報が同期しているため、購入された商品もリアルタイムで把握することができます。
店頭やECでの販売において
店頭やECでの商品の販売において、リユース向けの在庫管理システムを活用することには大きなメリットがあります。
POSレジ機能を備えたシステムであれば、店頭において購入商品のバーコードの読み取りによって会計の業務と在庫を減らす業務を同時に完遂します。
また、ECモールと連携しているシステムであれば、登録された商品情報をもとにECへ商品を出品し、購入された場合は自動で在庫を取り下げるといったことができます。
さらに、分析機能を備えているシステムであれば、在庫の滞留期間や、各商品・ジャンルの売上推移、期間ごとの集計などといった在庫や販売に関する情報を分析することができます。
特に弊社のPOSシステム「ReCORE」であれば、買取から販売まで商品の個品管理、バーコード管理によって業務を効率化しながら、ECでの販売やデータ分析も可能にすることができます。
リサイクルショップ向けクラウドPOSシステム「ReCORE」とは
前項でも触れた弊社のPOSシステム「ReCORE」はリユース店・リサイクルショップに特化した在庫管理システムです。
というのも、弊社はリユース業界で経験を積んだスタッフがサービスの開発や運用を行っているため、現場に沿った機能開発やサポート体制が整っていると自負しています。
現在では、600を超えるリユース店やリサイクルショップにReCOREをご利用いただいております。
ReCOREは、前述の在庫管理機能はもちろん、買取・仕入機能や会計・店頭販売などのPOSレジ機能、顧客管理機能、EC販売機能、売上・在庫分析機能などリサイクルショップの業務全体をカバーすることができます。
小規模から大規模なビジネスまで幅広く対応することが可能で、事業展開に応じて様々な機能をカスタマイズしていくこともできます。
また、操作性の高いスタイリッシュなUIも特徴で、直感的に操作することができるので、POSシステムが初めての方でもスムーズにご利用いただくことができます。
導入前に無料のデモ画面にて操作感をお試しいただくことも可能ですので、お気軽にお申し付けください。
ReCOREに関するデモ画面の無料お試し希望・お問い合わせはこちらからお待ちしております。
リサイクルショップに最適な「ReCORE」の料金
ここではReCOREの料金について簡単にご紹介しておきます。
ReCOREは導入時の初期費用はなく、月額利用料として毎月上記の料金をお支払いいただくことでご利用できます。
料金形態は、主要機能を備えたベーシックなプランに加えて、本部機能やLINE会員アプリ連携機能、宅配買取機能などのサブ機能をオプションとして追加する形です。
詳しくはReCOREの料金ページをご覧ください。
実際にReCOREを利用していただいている方の声
弊社は中古自転車の買取・販売やフランチャイズ事業を行い、現在全国に22店舗展開している会社です。
導入前までは他社のPOSを使用していましたが、商品登録件数に上限があったため上限に達した際に別のツールを同時並行で使う必要があり、在庫管理に課題を感じていました。
導入後にはReCORE上で一元管理ができるため、買取時の在庫のチェックや管理が非常に楽になりました。
また1つの商品を最大7ECモールへ同時出品できるため、作業工数が大幅に削減できました。
そのため、今までと比べ人員コストはだいぶ抑えることができています。
リサイクルショップを効率化するReCOREのメリット
リサイクルショップにおいて、ReCOREを導入する具体的なメリットとはどのようなものでしょうか。
ここからは、ReCOREの機能をベースにご紹介していきます。
在庫管理機能で買取から販売まで一気通貫で管理できる
ReCOREの在庫管理機能は、商品の情報をデジタル上で買取から販売まで一気通貫で管理できる点が最大の特徴です。
在庫管理機能には、
- 商品マスタ機能
- バーコード管理機能
- EC在庫連動機能
- 多店舗在庫管理機能
などのリサイクルショップに役立つ機能が搭載されています。
商品マスタ機能
リサイクルショップの在庫管理において、前述の通り商品マスタを用いてデジタル上で個品管理が重要です。
ReCOREの在庫管理機能では、買取を行った商品の情報をReCORE内の入力項目に打ち込むことで、自動で商品マスタが表示され、経年劣化や汚れなどの細かな商品状態を記録・管理することが可能です。
ReCOREならではの特徴として、1億件以上の商品データベースから新品の情報を検索・反映できるため、買取時に特定した商品の基礎情報の入力の手間を削減するという点があります。
また、ReCOREは商品マスタごとに個品管理できるだけでなく、新品の型番情報やカテゴリ、サイズといった商品情報からグロス管理(商品をグループごとに管理)をすることもできます。
バーコード管理機能
ReCOREは、リサイクルショップの在庫管理にバーコードでの管理を可能にし、商品をデジタル上で追跡して、商品登録や棚卸し、会計など多岐にわたる在庫管理業務を効率化することできます。
ReCOREの在庫管理機能では、商品マスタに登録することで、自動でバーコードが発行されるため、値札に貼り付けて、バーコードリーダ(別売り)でスキャンして管理ができます。
ReCOREでは、「商品マスタ+バーコード」によって品出し前の商品や、店頭販売している商品、EC販売している商品、店舗間を移動した商品などといったそれぞれの商品の状況を全てデジタル上で管理できます。
EC在庫連動機能
ReCOREの在庫機能には、実店舗と複数のECで同時出品(併売)している商品の在庫を連動させて管理する機能が備わっています。
そのため、ECと併売している商品が実店舗で売れた際に、実店舗や他のモールの在庫情報が自動的に更新され、購入された商品の併売先から在庫を手動で取り下げることが必要なくなります。
ReCOREは国内の主要な7つのECモールと公式連携しており、ReCOREのEC機能や在庫機能を使うことリサイクルショップも効率的に販路を拡大することができます。
ECの連携モールについてや出品効率を上げる機能の紹介は、下部のEC機能にて詳しく紹介しています。
多店舗在庫管理機能
ReCOREの在庫管理機能では、多店舗展開をしているリサイクルショップの全在庫を統合して管理することができます。
特に、ReCOREはデジタル上でも簡単に店舗間で在庫を移動させる変更などが可能なため、店舗ごとに在庫の偏りや過不足を防止することができます。
ReCOREは在庫数5万点以上の大型店舗でも稼働しているため、安定性やスピーディーな動作で営業中のトラブルを減少いたします。
ReCOREで全ての実店舗とECの在庫情報を網羅的に把握してください。
モール価格を参考に誰でも買取査定を実行できる
リサイクルショップにおいて、買取業務が属人的になっていることにお悩みの方は多いことと思います。
ReCOREの買取査定アシスト機能では、商品買取の際にシステム内の商品データベースから商品検索することで、実際のECモールでの販売価格を閲覧することができます。
また、同一商品のこれまでの買取・販売履歴、自社の他店舗の買取・販売価格を参考にすることも可能であるため、経験の少ない従業員でも適切な買取を行うことが可能になります。
さらに、ReCOREは複数の店舗の売買価格ルール設定を本部で行っておくことで、均一的な買取査定を行うことが可能となります。
ReCOREを活用することで、商品の登録も商品のデータベースから入力できるため、少人数で効率的に買取業務を行うことができます。
ECモールとの公式連携で出品・受注の管理ができる
リサイクルショップにおいても売上を継続的に上げていくためには、実店舗だけでなくECでの販売も必要です。
ReCOREには、国内の主要な7つのECモールの出品から在庫連携、受注管理までを一元化するEC機能が搭載されています。
現在、ReCORE内で出品することができるECは、Amazon、楽天市場、楽天ラクマ、Yahoo!ショッピング、Yahoo!オークション、メルカリShops、Shopifyで構築したECサイトの7つです。
ReCOREのEC出品機能を使うことによって、事前にアカウント連携をした複数モールに1度の操作で簡単に同時出品をすることが可能となっています。
また、出品テンプレートを事前に設定しておくことによって、少ない工数で手間をかけることなく販路の拡大を実現することができます。
さらに、ReCOREでは、店舗や複数EC間を横断してそれぞれの商品の出品・受注・発送情報が確認、管理できます。
ReCOREのEC機能は、リサイクルショップのECへのハードルを格段に下げ、販路拡大、売上向上に貢献します。
買取・販売の顧客情報の管理・分析が自動でできる
リサイクルショップでは、買取時に古物台帳を作成する義務があるため、顧客の情報が入手しやすくなっている一方で、デジタル化が進まず活用しきれていない場合も多いです。
ReCOREの顧客管理機能では、今まで紙で管理していた古物台帳をデジタル化することはもちろん、EC上での購入者の情報や後述する会員制度で集めた顧客情報を一元化することができます。
またReCOREには、これらの顧客の属性や購入頻度、金額などの情報をもとに、絞り込みをして一括でメールやSMS、LINEを送信する機能もついています。
ReCOREの導入によって、リサイクルショップの顧客情報を有効的に使ったリピート集客や販促などを行うことができます。
また、接客を行う中でさらに詳しい顧客情報をメモすることが可能な顧客メモ機能もあるため、全てのスタッフが顧客情報を把握した上で、パーソナライズされた接客を行うことが可能となります。
今後も顧客との関係構築が重要視されるリサイクルショップにおいて、ReCOREで顧客管理を行うことで顧客に効果的な販促をしていきましょう。
LINEミニアプリとの連携で会員制度を導入できる
ReCOREは、LINEミニアプリと公式連携しているため、LINE上で会員登録やポイントの確認、顧客へメッセージを送ることなどが可能です。
Re COREのLINEミニアプリ機能を活用することで、デジタル会員証を発行することができます。
顧客は店頭のQRコードを読み込むだけでLINE内で会員登録をすることができ、2回目以降は会員バーコードの提示によってポイントが付与されます。
会員制度で顧客を囲い込みたいが、自社アプリの開発ができないという事業者の方は、LINEミニアプリを利用することで、低コストで簡単に会員制度を導入できます。
また、ReCOREの顧客データとLINEミニアプリのデータを連動させることができるため、顧客データを基にした販促メッセージを公式LINEから送ることなども可能となっています。
まとめ
今回は、リサイクルショップ在庫管理にお悩みの方に向けて、在庫管理のデジタル化の方法やメリット、おすすめのシステムなどをご紹介してきました。
リサイクルショップにおいてはデジタル上で商品マスタとバーコードを使って個品管理を行うことがおすすめで、POSシステムを使うことで在庫管理を適切に行いながら業績アップを実現することができます。
リユースの専門家が作ったPOSシステム「ReCORE」を導入することで、リサイクルショップにおいて最適な在庫管理を実現することが可能です。
ReCOREに関するお問い合わせや資料のダウンロードを無料で行うことができるので以下のボタンをクリックしてください
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。