Shopifyと実店舗を連携する必要性とは?おすすめツールも紹介
近年、自社の商品をオンラインで販売するために、ECサイトと実店舗を連携する企業が増えてきています。
そんな中、Shopifyと実店舗との連携に興味があるけど、
- Shopifyと実店舗はどうやったら連携できる?
- 連携しない場合のデメリットとは?
- Shopifyを店舗でも上手に活用する方法とは?
などの疑問を抱えている方が多いのではないでしょうか?
今回の記事では、Shopifyと実店舗を連携方法から、各方法のメリット・デメリットなど業績アップに繋げるコツを詳しくご紹介します。
記事の最後では、Shopifyと連携可能なPOSシステムReCOREについてもご紹介しているので、ShopifyでECサイトの運営を検討しているという人はぜひ参考にしてみてください。
目次
Shopifyと実店舗の連携とは?
Shopifyと実店舗の連携とは、オンラインストアであるShopifyと物理的な実店舗を連携することを指しています。
Shopifyと実店舗の会員連携を行うことで、顧客が実店舗・ECどちらの販路でも同じ購買体験ができるようになります。
この連携により、顧客に対してより一貫性のある体験を提供し、在庫や注文、顧客データの管理を効率的に行うことができます。
また店舗とオンラインの在庫情報を連携させることにより、在庫管理のミスを減らすことが可能です。
この連携を行う方法として、連携可能なシステムを導入する必要があります。
例えばShopifyが提供しているShopify POSを活用して連携した場合、商品情報や在庫情報、販売情報を実店舗と連携させることが可能となっております。
しかし、それ以外にも決済端末や他のECモールとの連携も行いたいという場合、他のシステムを活用した連携を行う必要がございます。
Shopifyと実店舗を連携するためには、自社に合ったシステムを導入する必要がございます。
Shopifyと実店舗の連携を行う方法とは?
上記でも述べたとおり、Shopifyと実店舗を連携させるには基本的にシステムを導入する必要があります。
ここからはShopifyと実店舗を連携するための実際の手段をお伝えし、自社に合った連携方法を選ぶ際の参考にしていただければと思います。
Shopify POSを使用する
Shopify POSとは、Shopifyが提供しているPOSシステムのことで、アプリをインストールして設定するだけで、実店舗とECサイトでの販売管理や在庫管理、顧客管理などを連携させて一括管理できる機能です。
Shopify POSでは、商品情報と在庫情報、販売情報が管理画面ですべて確認できるようになっています。
他システムとは違ってShopify POSは、導入が比較的簡単かつ低価格で導入することが可能です。
以下が月額料金となります。
Shopify POS Lite | Shopify POS Pro | |
月額料金 | 無料 | 89ドル(1ロケーション当たり) |
機能 |
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|
Shopify POSのデメリットは、決済端末の連携が難しいことや複数ECモールとの連携が難しい点が挙げられます。
Shopify POSを活用しながら外部決済端末を使用したい場合、連携することは難しいです。
しかし決済端末を別で操作することで決済端末が使用可能となるので、もし使用したい方は別で決済端末を用意する必要がございます。
もう1つのデメリットとして、他のECモールとの連携は難しく、Shopifyとの連携のみが可能な点です。
多くの事業者様は、できれば複数ECモールと連携させ販路を最大化させたいと考えている方が多いと思われます。
しかしShopify POSではそれを実現することが難しいので、Shopify POS以外のツールをおすすめします。
他のツールの導入する
Shopifyと実店舗で在庫情報や顧客情報を連携させたいという場合、基本的にはShopify POSで完結することが可能です。
しかしShopify POS以外にもShopifyと実店舗の在庫情報などを連携しながら、他のモールとの連携も可能なツールはいくつか存在しているので、複数モール展開を行いたい企業様はそちらを選んだ方がよいかと思います。
例えば弊社が提供しているクラウド型POSシステムReCOREでは、実店舗で売買管理を行いながらShopifyだけでなく、Amazonや楽天、メルカリShopsなどに同時併売することが可能となっております。
このように、実店舗を運営しながらShopifyやその他のモールを同時運営したいという方はShopify POS以外のツールを連携したほうがマッチする可能性が高いです。
自社でShopifyの連携ツールを開発する
Shopifyと実店舗を連携するもう1つの方法は、自社でShopifyの連携ツールを自社開発する方法です。
社内システムを内製化することによる最大のメリットは、ビジネスの現場からの要望に素早く柔軟に対応できる点です。
社内の開発チームであれば要件に応じて柔軟に対応できるため、効率的なカスタマイズやアップデートが可能です。
デメリットとしては、システムを内製化する際に必要な人材の確保が挙げられます。
適切な技術や知識を持った開発者を必要な数だけ見つけ、必要な期間だけ確保する必要があります。
これには適切な採用プロセスやトレーニングが必要で、なおかつ外部の専門家やベンダーを活用する場合よりも開発にかかるコストや時間が増加する可能性もあります。
特にコストに関しては、人件費や開発費や材料費など様々な費用がかかってくるので、他社のPOSシステムやShopify POSシステムと同じレベルのシステムを内製する場合、莫大なコストがかかってきます。
それでも自社のビジネスニーズに合わせたカスタマイズと制御を行うことができるため、メリットとデメリットをよく検討した上で適切な判断を下すことが重要です。
Shopifyと実店舗を連携する必要性
ここまででShopifyと実店舗を繋げるには様々な方法があることを説明させていただきました。
そこでここからは、Shopifyと実店舗を連携するメリットを詳しくご紹介させていただきます。
購買行動の変化への対応
コロナ禍により消費者の購買行動が大きく変化したことで、多くの人々が感染リスクを避けるために実店舗での買い物を控え、代わりにネットショッピングを選ぶ傾向が強まりました。
このような状況でオンラインストアが重要な販売チャネルとなり、多くの企業が自社のウェブサイトやECモールを利用して販路を拡大しています。
しかし単にオンライン販売を実施したとしても、出品作業や在庫管理、受注管理などが煩雑になり、現場のオペレーションを圧迫してしまう可能性がございます。
そのためShopifyと実店舗を連携しておくことでオペレーションを効率化させることが可能になり、現場の負荷を最小限に抑えながら運営することが可能になります。
このように、Shopifyと実店舗を連携することでコロナ後の購買行動の変化に対応することが可能になります。
顧客体験の向上
顧客体験を向上させることは顧客にとっての満足度や快適な購買体験を提供し、顧客がもう一度利用したいと思う要因となります。
Shopifyと実店舗の連携によって得られる情報を活用することで、顧客体験の向上を実現できます。
まず実店舗とShopifyの顧客情報や取引データを連動させることで、顧客の購買行動をより深く理解することが可能となります。
これにより改善点を洗い出し、顧客のニーズに合わせた効果的なマーケティングや販売戦略を立てることができます。
また、連携されたデータを基に顧客に対して個別化されたサービスや特典を提供することで、リピーターとなる可能性が高まります。
例えば過去の購入履歴を元におすすめ商品を提示したり、特別な会員プログラムや割引を提供したりすることで、顧客にとってより良い買い物体験を提供できます。
顧客の行動や取引データを詳しく分析することで、顧客に対して広告をベストなタイミングで打ち出すことができます。
業務管理の一元化
Shopifyと実店舗を連携させることにより在庫情報や顧客データが統一されるため、より効果的な在庫管理や集客が可能となります。
これにより、生産性向上やミスの減少に繋がります。
また商品の在庫数や動向をリアルタイムで把握できるため、品切れや在庫過剰などの問題を事前に防ぐことができます。
さらにデータを一元管理することで、手間がかかる作業やデータの二重入力を防ぐことができます。
これにより社内の業務プロセスがスムーズになり、従業員の生産性が向上します。
以上のようにShopifyと実店舗の連携によって、在庫管理と顧客管理を一元化することが可能となり、業務効率化や顧客サービスの向上、新商品開発などに繋げることができます。
データを活用した戦略立案と効果的な運用により、ビジネスの成長を促進することができるでしょう。
Shopifyと実店舗の連携ができていない時に何が起こる?
Shopifyと実店舗を連携した際のメリットはどのようなものかはお分かりいただけたかと思います。
そこで、Shopifyと実店舗の連携がない場合、どのような影響が起こるのか気になりますよね。
ここからは、Shopifyと実店舗を連携しなかった場合のデメリットを解説させていただきます。
管理工数がかかる
Shopifyと実店舗の連携ができていない場合、実店舗とオンラインストアのデータが別々に管理されるため、管理工数が増えます。
データの二重入力や在庫の調整、顧客情報の更新など、同じ作業を複数回行う必要が生じるため、業務あたりの時間が増加します。
管理工数が増えることで管理に在庫情報や顧客情報の管理に追われるようになり、本来の業務や接客の品質が落ちてしまう可能性があります。
その結果、売上向上や顧客満足度の向上が妨げられる可能性があります。
さらに、重複する作業により必要以上の人件費が必要になります。
人員の増加や残業が発生することでコストが増加し、経営に悪影響を及ぼす可能性があります。
これらの問題は、Shopifyと実店舗の連携がうまく機能していない場合に生じる可能性があります。
一元化された管理システムを導入し、データの連携と効率的な業務運用を実現することが重要です。
機会損失が起こる
Shopifyと店舗を連携していない場合データが分散しているため、在庫数や顧客情報が正確に把握できない場合があります。
在庫管理のミスによって商品の過剰在庫または品切れとなる可能性が増えます。
また、顧客情報の不備によって顧客への適切なサービスが提供できないことが考えられます。
これらの問題が生じると業務の円滑な運営に支障をきたし、損失につながる可能性があります。
Shopifyと実店舗の在庫情報が連携されていないと、同じ商品が重複して販売されることがあります。
さらに顧客管理が分散している場合、顧客の購買履歴を把握するのが困難になります。
顧客ニーズを把握できないことで適切なマーケティングや販売戦略が難しくなり、顧客の満足度やリピートへの誘導ができなくなります。
Shopifyと実店舗で連携する際のポイントとは?
Shopifyと実店舗を連携することにより、業務が効率化されることはご理解いただけたかと思います。
ここからは、Shopifyと実店舗を連携する際のポイントをご紹介させていただきます。
店舗に必要としている点もあるかと思いますので、全てのポイントに目を通してシステムを導入するかご検討してください。
OMOの実現を目指す
Shopifyと実店舗を連携することでOMOの世界観を実現することが可能になります。
OMOとは顧客体験の向上を目的としたマーケティング手法で、ネット・実店舗を問わずより良いサービスや顧客体験を実現することを指します。
OMOを実現することにより顧客はあらゆる方法で商品の購入や受け取りを行うことが可能になり、より便利でスムーズな購買体験が可能となります。
顧客が自分に合った購入方法を選択できることで顧客の満足度が向上し、リピーターが増加することで、顧客ロイヤルティの向上に繋がります。
Shopifyと実店舗を連携することでOMOの世界観を実現することが可能になるので、連携する際にはOMOを意識しながらオペレーションの構築を行うことが重要です。
Shopify以外の販路を作る
Shopifyと実店舗を連携させたとしても、Amazonや楽天、メルカリなど別のECモールを利用したい顧客には商品を届けることができません。
できるだけ多くの顧客に商品を届けるためには、Shopify以外の販路を拡大する必要があります。
複数のECモールで商品を提供することで顧客は自分に合った購入方法を選択が可能にもなるので、業績の向上にもつながります。
ですが各ECモールに対しての別々の在庫管理や、出品作業はかなり手間がかかりますよね。
このような場合におすすめなのが、複数ECモールの併売や管理が一元で可能なシステムの導入です。
このような一元管理システムを導入することにより、全ての商品の管理作業が一元で行えるようになります。
作業工数がかなり削減されるだけでなく、在庫管理上での売り違いなどのミスも無くなり、ビジネスをスムーズに実行可能となりますので、是非導入してみてください。
顧客にマッチした販促を行う
顧客は個々に異なるニーズや好みを持っており、好みの商品、購買頻度、購入動機、利用するECモールなど、顧客の特性は多岐にわたります。
これら多岐にわたる顧客のニーズを把握するためには、データ分析ツールを導入し分析を行う必要があります。
過去の購買履歴を分析することで、顧客の好みを理解し、効果的な集客を行うことができます。
顧客ごとにニーズに合わせたメッセージや販促を提供することで、顧客の関心を引き、購買意欲を高めることができます。
リピーターの獲得は、新規顧客の獲得に比べてコストが低く、長期的な顧客の構築につながります。
費用を抑えて連携できるようにする
連携を行うシステムを自社で開発する場合、人件費や開発に必要なリソースに対する固定費用がかかってしまいます。
システム開発にはプログラマーやエンジニアの雇用や設備投資、保守や運用費用などが必要となるため、コストがかさむ可能性があります。
一方で他社のシステムを導入することで、費用を抑えることができます。
他社のツールは既に開発・運用が進んでおり、多くの企業で利用されているため、導入コストが低く済むことが特徴です。
保守・アップデートなども提供側が行ってくれる場合があり、自社でシステム開発を行うよりも負担が軽減されます。
これらのように他社のシステムを導入する方が、長期的にみた場合安価な可能性が高く、機能性や利便性も高いので、他社システムの導入をおすすめします。
Shopifyと実店舗運営を最大化するPOSシステムReCORE
ReCOREとは、店舗やECの業務全般を効率化する様々な機能が搭載されているクラウド型のPOSシステムです。
ReCOREは実店舗とECの連携も可能となっており、それによって様々な業務効率化が可能となっております。
ReCOREの活用により、実店舗とECモールを統合し、顧客にシームレスな買い物体験を提供することが可能です。
ここからはReCOREの便利な機能の中から、特に実店舗とShopifyを連携したい企業様向けにおすすめの機能をいくつかご紹介いたします。
複数モール出品機能
ReCOREでは、Shopify以外の楽天市場、Yahoo!ショッピング、Yahoo!オークション、Amazon、楽天ラクマなどの複数モールに同時出品することができます。
Shopify以外にも出品を行うことにより、商品の露出数増加や特定のECモールしか利用しないという方にも購入されやすくなり、在庫回転率の向上にも繋がります。
それ以外にも、出品を効率化するための出品テンプレート機能や自動出品機能が存在しており、出品作業を効率化しながら販路拡大を行うことが可能です。
また、ReCOREのEC機能には在庫連動機能や受注管理機能も搭載されており、出品〜発送までのEC業務全般を効率化することが可能です。
これらの機能により店頭に在庫を置きながら、複数のECモールで販売を行うことができるため、販売時の在庫回転率や業務生産性を最大化することができます。
在庫管理機能
ReCOREは実店舗とECの併売を可能にするために、様々な要素を包含した在庫管理機能も搭載しております。
ReCOREを導入することで、複数のECモールと実店舗の在庫を一元管理することができます。
これにより、Shopifyを含んだ複数ECモールと店舗で同じ商品を併売している際に、在庫切れによる顧客の誤購入や在庫のずれといった問題を防ぐことが可能です。
また在庫の滞留日数や原価率、在庫ロケーションなどを管理することも可能なので、在庫の鮮度管理やEC受注後の商品ピックアップも即座に行うことが可能です。
在庫管理機能ではそれ以外にも、セット売りやバラ売りを行うための在庫分割・結合機能や店間移動機能など、実店舗とECを連携するために必要な機能が多数搭載しております。
これらの機能を活用することで、実店舗とShopify間で効率的な在庫管理を実現することが可能です。
顧客管理機能
ShopifyなどでEC販売を行う際には、正確な顧客の管理や分析が重要となります。
ReCOREには顧客管理機能が搭載されており、顧客情報の管理だけではなく、ポイント管理機能や、メールやSMS、LINEを活用した販促メッセージ送信機能も搭載しております。
ポイント機能はShopifyとの連携も可能になっており、店頭で取得したポイントをECサイトで使用することもできるので顧客のファン化促進にも繋がります。
また販促メッセージ機能はReCORE上の分析機能を活用することで、分析結果に応じた効果的な販促を行うことも可能となっております。
ReCOREでは休眠顧客分析や過去の売買履歴を元にしたRFM分析が可能となっているので、例えば過去1年以上来店していない方に絞って販促メッセージを送付するということも実現できます。
ReCOREの顧客管理機能を活用することで、正確な顧客管理だけでなく顧客情報を活かした業績アップを行うことも実現可能です。
LINEミニアプリとの連携
顧客満足度向上のために自社アプリを活用したいという企業様も少なからずいらっしゃるかと思います。
そのような企業様のために、ReCOREではLINEミニアプリとの連携も実現可能です。
LINEミニアプリとはLINE上で活用できるアプリ機能で、ユーザーはアプリのダウンロードをする必要なく、手軽に会員登録ができ、QRコードを読み込むだけで会員登録が完了します。
アプリ上ではデジタル会員証や現在のポイント確認、過去売買履歴の確認が可能となっております。
LINEミニアプリを顧客に提供することで、自社のユーザビリティやLTV、顧客満足度の向上も可能となります。
ReCOREのLINEミニアプリ会員証機能を活用して、より効果的なマーケティング戦略を構築して長期的に活用される店舗作りを目指しましょう。
分析機能
ReCOREの分析機能では前述の通り顧客分析は可能ですが、それ以外にも店舗、ECの売買分析や在庫分析、スタッフ分析が可能となっております。
販売分析では店舗・ECにそれぞれ分類し、ジャンル別分析や日別・週別・月別分析を行うことが可能となっており、項目も在庫高や在庫回転率、交差比率まで詳細に揃っているなど、コンサルタントいらずの経営ができます。
また過去分析だけでなく、予実管理も可能となっておりますので、予算に応じた分析を行いたいという企業様など、実際の現場に沿った分析ができます。
在庫分析では在庫滞留日数別にランク付けしたABC分析が画面上で可能となっており、在庫の最適化を目指すこともできます。
このようにReCOREの分析機能は現場に必要なデータを正確に算出することが可能となっているので、業務全体を管理しながら次の経営戦略の打ち手を考えるための材料として活用することができます。
まとめ
今回は、Shopifyと実店舗を連携させる方法や、連携するためのポイント、おすすめの連携ツールなどをご紹介させていただきました。
Shopifyと店舗を連携させることで、実店舗の業務負担を大幅に削減することができます。
また後半で紹介したShopifyと実店舗を連携することが可能なPOSシステムReCOREを活用することで、業務効率化を行いながら同時に業績アップも可能となっております。
現在ReCOREでは、無料でお問い合わせとダウンロードが可能です。
本記事でReCOREについてもう少し詳しく知りたいという方は、お問い合わせや資料ダウンロードをしてご確認してみてください。