ヤフオクとメルカリの同時出品は違反?可能にするツールもご紹介!
インターネット販売を行う際、商品を多くのECモールに同時出品することは、閲覧者数を増やし、売上を向上させる効果的な方法です。
そのような理由から、Yahoo!オークション(以下 ヤフオク)とメルカリの同時出品について検討している方も多いと思います。
しかし、実際に検討する上で
- ヤフオクとメルカリでの同時出品は規律違反なのか?
- ヤフオクとメルカリの規約が知りたい
- 同時出品するツールはあるの?
という悩みを持っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
結論から言いますが、ヤフオクとメルカリの同時出品が違反ではなく、可能な場合があります。
今回の記事では、各ECモールの規約や、ヤフオクとメルカリで同時出品を可能にする方法、同時出品の効率を上げるECツールなどについて詳しくご紹介します。
また、後半では、月額11,000円で、ヤフオクやメルカリを含む主要な7つのECモールに同時出品できる一元管理システムをご紹介いたしますので、ぜひ最後までご一読ください。
目次
ヤフオクとメルカリでの同時出品は違反?
それでは実際に、ヤフオクとメルカリでの同時出品は可能なのでしょうか。
結論として、規約上は、ヤフオク以外の『メルカリ』『メルカリShops』『ヤフオクストア』で同時に出品することが可能ですが、ヤフオクストアでは在庫管理が必須と定められており、ECツールやサービスを活用して、在庫管理をする必要があります。
同時にメルカリでは、他のシステムを用いてアクセスすることを禁止しています。
これらの点から、最終的には『ヤフオクストア』と『メルカリShops』での併売が可能ということになります。
この説明だけでは、少し複雑な点もございますので、ここからは規約に沿って、同時出品が可能かどうかを詳しくご説明いたします。
ヤフオクの規約
ヤフオクでは、同時出品することは禁止されています。
ヤフオクの規約の禁止事項に「3. 同じ商品を、他社のサービスやその他の方法によって、二重に出品すること」とあります。
つまり、ヤフオクを使って同時出品することは規約違反になります。
メルカリ・メルカリShopsの規約
メルカリ・メルカリShopsでは、同時出品することは禁止されていません。
メルカリ・メルカリShopsには、ヤフオクのような同時出品を禁止する規約はありませんでした。
つまり、メルカリやメルカリShopsを使って同時出品することは規約違反にはなりません。
ヤフオクストアの規約
ヤフオクストアでは、条件付きで禁止されています。
ヤフオクストアの規約の禁止事項に「(6)方法の如何を問わず、在庫連動できていない状態での二重出品は禁止します」とあります。
つまり、在庫連携が可能な体制が整っていれば規約違反になりません。
在庫連携とは、ヤフオクで売れた商品がメルカリでも売れてしまう「売り違い」のトラブルを防ぐために必要な行為です。
売り違いを防ぐために、手作業で24時間ずっとフリマアプリを監視することはほとんど不可能だと思いますので、基本的には自動で在庫連動ができるシステムを利用する必要があります。
各ECモールでの同時出品の可否(一覧表)
ここまでの各ECモールの規約と同時出品を可能にする方法を一覧表にまとめました。
ECモール | 同時出品の可否 | 同時出品を可能にする方法 |
ヤフオク | ✖️ | ✖️ |
メルカリ | ○ | ✖️ |
メルカリShops | ○ | ECツールの利用 |
ヤフオクストア | △(在庫連携をしている場合のみ可能) | ECツールの利用 |
ここで、注意点があります。
メルカリは、公式ホームページ上で「弊社が提供するインターフェイスとは別の手法を用いてサービスにアクセスすること」を禁止しており、メルカリでECツールを利用することはできません。
在庫連携可能な状態を保つには、ほとんどの方がECツールを用いると考えられますので、最終的には『ヤフオクストア』と『メルカリShops』での併売が可能ということになります。
ヤフオクとメルカリの規約に違反してしまったら?
もしヤフオクとメルカリの規約に違反してしまった場合はどうなるのでしょうか。
違反の状況にもよりますが、アカウントの利用制限がかかる場合が多いです。
最悪の場合は1発で無期限の利用制限となる可能性があり、注意が必要です。
ここからは、その利用制限について、ヤフオクと、メルカリに分けて具体的に解説いたします。
ヤフオク・ヤフオクストア
ヤフオク・ヤフオクストアで規約に違反してしまった場合は、アカウントに以下のような利用制限がかかります。
- 商品の削除
- 利用停止(出品入札、評価、オークションの取り下げ、)
- 出品制限
- アカウント削除(Yahoo!JAPAN IDの登録削除)
最悪の場合は、Yahoo!JAPAN IDの登録削除が行われます。
また、ヤフオクは同時出品についてユーザーから通報される場合があります。
その場合は、通報の申請者(評価が一定以上)の申請した内容が、出品者に通知されます。(出品者が受け取る設定をしているの時のみ)
出品者の方は、受け取った通知をもとにガイドラインを確認し、出品中の商品がガイドラインに違反していないか確認する必要があり、違反ではないと判断した場合は、そのまま出品を継続してください。
もし、自分が規約違反をしているのかどうか判断がつかない場合は運営に連絡しましょう。
メルカリ・メルカリShops
メルカリで規約に違反してしまった場合も同様に、アカウントに利用制限がかかります。
利用制限の期間は、違反の内容に応じて、大きく3つの段階に分けられます。
- 期間が定められるもの(最大24時間程度のもの、日数が定められるもの)
- 制限解除への判断が伴うもの(本人確認や、詳細のヒアリングを実施)
- 無期限(アカウントの利用停止)
最悪の場合は1発で無期限の利用制限となる可能性があります。
このように、ヤフオクもメルカリも規約に違反する同時出品を行ってしまうと、最悪アカウントが削除されてしまう可能性があるため、規約に乗っ取った出品をすることを強くおすすめします。
ヤフオクストアとメルカリShopsの同時出品を可能にするECツールとは?
先ほど、ECツールを用いれば『ヤフオクストア』と『メルカリShops』での併売が可能になるということをご説明いたしました。
しかし、ECツールが具体的にどのようなものなのか想像がついていない人も多いと思います。
ここからは、同時出品を可能にするECツール(以下 同時出品ツール)について詳しく解説します。
同時出品ツールとは?
同時出品ツールとは、一括で商品登録や受注、出品、在庫管理ができるシステムのことです。
モールの数はツールによりますが、ヤフオクストアやメルカリShopsに加えて、Amazonや楽天など多くのユーザーが利用するモールと連携しており、商品の出品、在庫の自動調整、受注管理を一括して行うことが可能です。
その結果、日常的に発生する煩雑な業務コストや人的ミス、そしてそれに伴うトラブルを大幅に減らすことができます。
最近では、月額1万円程度で利用可能なツールがあり、少ない費用での同時出品が可能です。
こちらの各ツールについてまとめた表をご覧ください。
サービス名 | 初期費用 | 基本料金 | 主な機能 |
セルモア | 0円 | 11,000円 | 在庫管理,在庫連携,受注管理,複数EC同時出品,売上管理,価格一括変更機能 |
ReCORE | 0円 | 16,500円〜 | 在庫管理,受注管理,実店舗EC在庫連携,複数EC出品,顧客・従業員管理,LINE連携 |
ネクストエンジン | 0円 | 10,000円 | 在庫管理,受注管理,商品登録,倉庫連携,POS連携,発注仕入,メール送信 |
TEMPOSTAR | 0円 | 10,000円 | 在庫管理,受注管理,商品管理,外部連携機能(決済,伝票,物流) |
CROSS MALL | 0円 | 5,000円〜 | 在庫管理,受注管理,商品登録,商品複製,発注・仕入管理,注文分析 |
アシスト店長 | 30,000円 | 25,000円 | 在庫管理,受注管理,顧客管理,分析機能,発送処理,メール送信 |
GoQSystem | 100,000円 | 64,800円 | 在庫連携,受注管理,商品管理,物流管理,売上管理 |
タテンポガイド | 0円 | 10,000円 | 在庫管理,受注管理,商品管理,入金管理,配送管理,顧客管理 |
助ネコ | 30,000円 | 37,000円 | 在庫管理,受注管理,商品登録,発注管理,Web領収書,アプリ機能 |
WORLD SWITCH | 非公開 | 非公開 | 在庫管理,受注管理,出品機能,買取機能,アプリ機能 |
表のツールを利用することで、併売が可能になります。
同時出品ツールの導入で可能になること
ツールの導入によって、実際に出品業務がどのように改善されるのか、イメージがつかない方もいらっしゃるかもしれません。
ここではもう少し具体的に同時出品ツールの効果を大きく3つに分けてご説明していきます。
一括で商品登録・出品が可能
商品情報を1つのモールに1回入力するだけで、他の複数のECモールへの自動反映が可能になります。
一括出品機能を備えたEC併売ツールを使うことで、複数モールへの出品作業を大幅に効率化し、従来の手動で行っていた工程の時間を大幅に節約できます。
例えば、ReCOREであれば商品ごとにテンプレート機能が存在するため、1商品あたり最短3クリックで出品可能な状態にすることができます。
連携可能なECモールの数はツールで異なるため、自分の目的に合わせて選ぶことが重要です。
在庫情報の自動連携・取り下げが可能
リアルタイムでいくつもあるECモールの在庫情報を同期し、一元的に管理することが可能になります。
この自動的な商品の取り下げ機能によって、在庫の取り下げ時間を即時から約10分に短縮でき、売り違いや在庫不足のリスクを大幅に減らすことができます。
同じ画面上で出品・受注状況が確認可能
データの自動連携機能によって、単一の画面上で複数のECモールにおける出品状況や受注状況を容易に確認・管理することが可能になります。
さらに、購入商品の入金や出荷情報に加え、購入者の氏名、住所、連絡先などの顧客情報も簡単に確認できるので、従来の手間が省けます。
複数のモールでの売上も自動的に集計されるため、財務管理の正確性が向上し、全体の売上を即座に把握することもできます。
また、注文受付や発送連絡のメールも、ツール内のテンプレートを使って自動送信することが可能になります。
ご説明してきた通り、ツールの利用は、同時出品するときの人的ミスや遅延、トラブルのリスクを最小限に抑えることができます。
ヤフオクストアとメルカリShopsで同時出品するメリット
現在、各モールごとに同時出品に対して、厳しく規制が設けられています。
規約を守りながら併売するにはECツールの導入が必須です。
ECツールの費用がかかってまで、併売を行う必要があるのかと疑問に感じる方も多いと思います。
ここからは、ECツールを導入してヤフオクストアとメルカリShopsに同時出品した際のメリットを大きく2つご紹介いたします。
広いユーザー層にリーチが可能
商品を売れやすくするためにはまず、多くの人に見てもらう必要があります。
異なるプラットフォームでの露出が増えることで、購入者の目に留まる確率が高まります。
こちらは、各モールの特徴を表にしたものです。
ECモール | Yahoo! オークション | メルカリ |
サービス開始年 | 1999年〜 | 2013年〜 |
メインユーザー性別 | 男性ユーザー | 女性ユーザー |
メインユーザー年齢 | 30~50代 | 20~30代 |
売れる商品のカテゴリ | ・ブランド品・カメラ・工具、DIYグッズ | ・ファッション、コスメ・エンタメ、ホビー・アウトドア用品 |
このように、リユース系の2大プラットフォームであるヤフオクストアとメルカリShopの同時出品が可能ならば、広いユーザー層にアプローチをかけることができるため、商品の売り上げアップに繋げることができます。
在庫回転率の向上
ヤフオクストアとメルカリShopsへの同時出品は、1つの在庫を複数のプラットフォームに出品することが可能になるため、在庫回転率が向上し、在庫コストを削減できます。
規模感にもよりますが、在庫管理には、人件費や倉庫の費用などコストがかかる場合があります。
また、長期間の保管する中で商品が劣化してしまい、売り物になるはずの商品を廃棄しなければならない場合もあります。
そのような場合は、ヤフオクストアとメルカリShopsで同時出品を行い、在庫回転率の向上や在庫コストの削減を図ることがおすすめです。
同時出品ツールを活用する際の注意点とは?
ここまでご紹介した通り、同時出品ツールを活用すると多くのメリットがあります。
しかし、同時出品ツールを用いて併売をする際には注意すべきポイントがあります。
ここからは、ヤフオクストアとメルカリShopsに同時出品する際に知っておくべき注意点について記載していきます。
同時出品ツールの導入にはお金がかかる
先ほどの説明で、同時出品ツールの利用では費用がかかることをご説明しました。
低コストではあるものの、収益がそこまで上がっていない状態で導入してしまうと赤字になってしまう可能性があります。
ですので、最初は無料でお試し可能なものから導入してみることがおすすめです。
違法な同時出品ツールの可能性がある
現在、市場には出品を自動化する多くのツールが存在しますが、実は各ECモールで禁止されている違法なツールの可能性もあります。
例えばメルカリでは、「自動出品ツール」を使用して手元にない商品の出品(無在庫販売)を行い、ユーザー間でトラブルが頻発したことから、出品ツールの使用が禁止されています。
もし誤ってこれらのツールを使用すると、メルカリの規約違反とみなされ、アカウントが制限されるリスクがあるため、そのツールが違法でないか注意をする必要があります。
安全にYahoo!オークションストア・メルカリShopsで同時出品するなら「セルモア」
ここまで、各ECモールの規約や、ヤフオクストアとメルカリShopsで同時出品する方法について解説してきました。
EC売上を伸ばすためには、まず商品の露出を増やし、多くの人に商品を見てもらうことが重要です。
弊社の『セルモア』は、リユース事業者の方が(EC運営をされている方)複数のECモールへの出品や受注管理を簡単に行えるように設計されたEC一元管理システムです。
セルモアには
- 1回の情報入力で、複数モールへの自動変換と同時出品する機能
- 複数のECモールにおける商品の在庫情報を自動的に連携させる機能
- 全商品の出品、受注、発送などの全体状況を一覧表示する機能
といった複数ECへの出品・管理を効率化できる機能が搭載されています。
セルモアは、どんな場合でも制限なく一律月額11,000円(税込)で利用することができ、初月1ヶ月は無料トライアルができます。
さらに、セルモアは実店舗とECの一元管理が可能なPOSシステム「ReCORE」への出品データ引き継ぎもできるので、将来的に事業全体をデジタル化したい方も安心して使い始めることができます。
国内の主要7モールと公式API連携している
セルモアは、Yahoo!ショッピング、メルカリShops、ヤフオク!、楽天ラクマ、Amazon、楽天市場、Shopifyの7つのECモールと公式に連携しているため、規約に沿って最大7つのモールでの出品から受注、発送、在庫、受注の統合的な管理が可能です。
先ほども説明した通り、同時出品は「売り違い」のリスクが多くなります。
セルモアは、在庫連携機能によって、商品が売れた場合には約5分以内に他のECモールからその商品の出品を取り下げ、売り違いを防ぎます。
また、売り違いを防ぐだけでなく、同じ商品を再入荷した際の在庫追加や、返品時の在庫回復などのように、在庫数の変動に応じて各モールの在庫の状況に自動的に反映されます。
リユース事業がスムーズに商品登録・出品ができる
セルモアは、リユースの専門家がリユース事業者向けに開発したシステムであり、リユース事業者が最も使いやすく、スムーズに出品作業ができるよう設計されています。
セルモアを使用すれば、1つのモール分の情報入力で、連携済みのすべての販売チャネルにワンクリックで出品が可能となり、商品ページに自動的に反映されます。
1回分の情報入力だけで、それぞれのモールの出品ページに自動的に変換されるため、出品作業を1つ1つ行う非効率な手間を省くことができます。
また、テンプレート機能を利用すれば、モールやジャンル、商品の状態に応じて選択するだけで出品が完了でき、これらの機能によって、最短2分での併売が可能になります。
商品登録数、受注件数、モール数による従量課金も制約もない
他のECシステムでは商品登録数、受注件数、出品されるモールの数などによって、従量課金や制約がある場合があります。
しかし、セルモアではどんな場合でも、月間の基本料金11000円で利用できるため、好きなだけECモール数を選択でき、出品数や受注数も気にする必要がありません。
まとめ
本記事では、ヤフオクとメルカリの同時出品について規約に基づいてご紹介してきました。
同時出品を行うと、商品の露出が増え、売り上げアップに繋げることができます。
また、後半で解説した「セルモア」は、安全にECの業務効率化をコスパ良く実現することのできるEC一元管理システムです。
セルモアでは、1ヶ月の無料お試しキャンペーンを実施中です。
同時出品や業務の効率化を図りたいEC担当者の方は、まず一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。