【具体例付き】リサイクルショップの売上をアップさせる方法5選!

【具体例付き】リサイクルショップの売上をアップさせる方法5選!

リユース・リサイクル業界は日本でも有数の市場規模が拡大している業界です。

数あるリユース業態の中でも、特にリサイクルショップは景気の停滞に伴い需要が急激に増加しています。

しかしながら、古物商許可証取得数が増加していることからもわかるように、リサイクルショップは競合他社が増えているのも事実です。

リサイクルショップを経営している人にとっては、競合と差別化を図り売上をアップさせる方法を知りたいと思う方もいるはずです。

この記事では、リサイクルショップの売上をアップさせる方法を解説していきます。

リサイクルショップ市場の現状と今後

参考:リサイクル通信

リサイクル通信の調査によると、リユース市場は12年連続で拡大を見せており、2025年には3兆5000億円規模になることが予想されています。

また、ブックオフやメルカリ、ゲオなどのリユース業界の上位5社中4社が対前年比で売上高の増加を見せていることからも、リユース業界に追い風が吹いていることがわかります。

さらに景気悪化による昨今の経済状況で、リサイクルショップの需要が拡大したことも、市場が成長している1つの要因です。

不景気になると多くの消費者は自宅にある不用品を現金化したり、できるだけ安く欲しい物を手に入れるために中古品を購入したりします。

このような経済的に厳しい環境下でも、消費者の需要が一定数存在し続けることもリサイクルショップの強みだと言えます。

参考:「経済産業省 国内電子商取引市場規模(CtoC)」

また、経済産業省によれば、2021年CtoCのEC市場の市場規模は「前年比12.9%増」の「2兆2,121億円」となっており、メルカリなどのフリマアプリやネットオークションで個人間取引をする消費者も大幅に増加しています。

ネットやアプリの中古品取引は、もはや当たり前になってきており、リサイクル業界は今後ECを活用した新たな店舗運営を行っていく必要があります。

リサイクルショップの売上や利益率

「利益率」は売上に対する利益の割合を%で表したものを指します。

また、一言で利益率と言っても、その中には売上総利益率や営業利益率など様々な種類が存在します。

今回は、売上から商品原価のみを引いて残った利益である「売上総利益」をベースにお話していきます。

リサイクルショップは、扱う商品の種類が幅広いこともあり、店舗によって利益率が大きく異なります。

一般的な小売店の場合「売上総利益」が全国平均で約27%と言われています。

それに対して、リサイクルショップの場合「売上総利益」が平均して約70%とされています。

こう聞くと、全てのリサイクルショップがかなり儲かっているように感じられます。

しかし、リサイクルショップでは不良在庫を抱えるリスクや、買い取った商品が売れずに、買取金額よりも低い金額で販売するリスクもあるため、利益率は店舗の運営方法によって異なると言えます。

リサイクルショップの売上をアップさせる方法

次に、リサイクルショップの売上をアップさせる方法についてご紹介します。

売上とは「新規客数×客単価×平均来店回数」が原則です。

この3つの要素を軸に考えながら売上をアップさせる施策を考えていくことが重要です。

店舗の状況によって客数を伸ばすのか、リピーターを増やすのかなど、どの要素に注力していくかを考えていきましょう。

ここでは、リサイクルショップの売上に直結する新規客数、客単価、平均来店回数をどのように伸ばしていくかを中心に、売上アップの方法をご紹介していきます。

  1. 新規客数を増やす
  2. 客単価を上げる
  3. 買取強化
  4. 顧客の来店回数を増やす
  5. EC販売を行う

以上、5つを順番に紹介していきます。

①新規客数を増やす

まずは客数を増やす方法について紹介していきます。

客数アップにはいろいろな方法があります。

客数を増やす方法について大きく分けると、オンラインの施策とオフラインの施策の2つに分けることができます。

ここからは、オンライン、オフラインそれぞれの施策についてご紹介していきます。

オンラインでの施策

インターネットを使って、Web上から集客を行うことも客数を増やすためには効果的です。

例えば、サイトの上位表示を目指すSEO対策やWeb広告、MEO対策などは、多くのリサイクルショップに活用されている集客手法です。

また、会員顧客に対してメルマガで販促メッセージを送信したり、SNSで定期的に店舗の情報を発信したりすることも集客施策の1つです。

意外と見逃しがちですが、Amazonや楽天市場などのECモールに出品を行うことも、商品自体の集客性が高まり売上増加に繋がるため、おすすめです。

オフラインでの施策

オフラインでの代表的な施策は、看板、チラシ配りやお客様の郵便受けに直接チラシを投函することなどです。

店舗周辺にチラシを配ることで、店頭周辺の顧客にショップを認知してもらえるため、大きな宣伝効果が見込めると言えます。

リサイクルショップのメインとなる顧客の年齢層が高い場合、オンラインよりもオフラインの集客施策のほうが効果が見込めることがあります。

そのため、自社のメインとなるターゲット層に合わせて、オンラインとオフラインの施策の比率を調整していくことも非常に重要です。

②客単価を上げる

コスト

リサイクルショップの売上を考える上で、客単価を上げることも非常に重要です。

客単価を上げる具体的な方法は、

  • 商品単価を上げる
  • まとめ買いでお得な商品を販売する
  • 一定額以上購入したらお得になるキャンペーンを実施

などの3つです。

商品単価を上げる

客単価の向上が期待できる1番効果的な施策は、そもそもの商品単価を上げることです。

「商品単価を上げることで、顧客が商品を購入してくれなくなるのでは?」と不安になる気持ちもわかります。

しかし、その価格に見合う商品価値を感じてもらうことができていれば、顧客は商品を購入してくれるようになります。

高い商品価値を感じてもらうためには、需要のある商品や単価の高い商品の買取を行うことなども、商品単価アップにつながります。

まとめ買いでお得な商品を販売する

買取

また、まとめ買いでお得な商品を販売することも効果的です。

「A商品とB商品を同時購入することで定価よりも3000円も安くなる」などのメッセージを添えて訴求することで、まとめ買いを促し、客単価を向上させることができます。

目玉商品よりも価格の安い商品をオススメにするなど、まとめ買いの成功率を上げることで顧客単価も上がります。

一定額以上購入したらお得になるキャンペーンを実施

一定の金額以上の購入でお得になるキャンペーンを実施することも、客単価を上げるためには、非常に効果的です。

例えば、980円の商品を購入する際に「1000円以上の購入で100円引きになりますよ」と言われると何か追加で買えるものはないかな?と顧客に追加購入を促すことができます。

このように、小さなことの積み重ねや少しの工夫で客単価は劇的に変化するため、ぜひ参考にしてみてください。

③買取強化

リサイクルショップの利益率を高めていくためには、買取を強化していく必要があります。

リサイクルショップの商品の仕入先は、大きく分けて古物市場での仕入れと一般顧客からの買取の2種類に分けられます。

リサイクルショップでは、一般顧客からの買い取った商品のほうが利益率が高くなる傾向があるため、店舗での買取強化は、売上の向上に直結します。

また、高価買取をすることで、口コミやリピーターなどによって自然と客足が増えることにもつながります。

一方で、積極的な買取査定を行っていくためには、買取査定を行う従業員が一定数必要になります。

しかし、そのようなベテランスタッフの採用は難しく、買取査定業務が店舗で属人化しているケースも珍しくありません。

そのような企業におすすめなのが、買取査定を効率化するシステムなどを導入することで、属人化を防ぎつつ買取を強化することができます。

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④顧客の来店回数を増やす

オムニチャネル

顧客の来店回数を増やすことも、売上を増やすためには非常に重要です。

特に店舗のファンやリピーターを増やすことはリサイクルショップの売上を安定させることにもつながります。

顧客の来店回数を増やす具体的な方法としては、

  • LINEを活用してポイントカードなどでリピート率を上げる 
  • 接客やサービスの質を向上させ顧客満足度を高める 
  • 商品力の強化による他社との差別化を図る 

などが挙げられます。

LINEを活用してポイントカードなどでリピート率を上げる

LINEを活用して顧客と継続的なコミュニケーションを取ることもリピート率を上げるためには効果的です。

最近では、LINE公式アカウントやLINEミニアプリを利用して、販促活動を行う企業も増えてきています。

メッセージの開封率の高いLINEを活用することで、顧客のLINEに直接販促メッセージを配布することもできるため、リピート率の向上が期待できます。

接客サービスの質を向上させ顧客満足度を高める

レジ業務

一見関係ないように思える接客サービスもリピート率を向上させるには重要です。

会計時などのやり取りの中で、丁寧で明るい接客を心がけることがポイントになります。

旅館やサービス業で見られる「見送り」は、顧客に好印象になるように別れ際に意識しておこなわれる接客テクニックです。

接客対応が好印象になるように、別れ際の挨拶や声かけを特に意識して接客やサービスの質を上げましょう。

サービスによって顧客満足度が上がれば、また来たいと思う人が増えるかもしれません。

このようなコミュニケーションひとつでもリピート率向上に期待できます。

商品力の強化による他社との差別化を図る

顧客の来店回数を増やすためには、商品力の強化による他社との差別化を図ることが大切です。

顧客に選んでもらえるリサイクルショップは「〇〇商品が多いリサイクルショップ」や「品揃えの豊富なリサイクルショップ」と顧客に認識してもらっているケースがほとんどです。

偶然来店した顧客よりも、目的来店のほうが購入率も高くなり、顧客のファン化も促進することができます。

リサイクルショップは幅広い商材を扱っていることもあり、他社との差別化や特徴を認識してもらうことが難しい業態です。

しかし「特定の商材の買取強化キャンペーン」などを行い、特定のジャンルで地域1番の品揃えを実現することが、顧客に選んでもらえるリサイクルショップの近道です。

⑤EC販売を行う

リサイクル業界の今後を考えると、実店舗だけの経営だと売上は厳しくなっていくかもしれません。

冒頭でもご紹介したように、メルカリなどのフリマアプリの普及により、リユース品がオンライン上で取引されるようになってきています。

リサイクルショップでも、店舗とEC両方で販売を行う「併売」を取り入れて、売上を伸ばしている企業が増加しています。

また、EC販売では、顧客データを取得できることも大きなメリットだと言えます。

顧客の年齢や購買履歴などをデータで取得し、そのデータを元に販促活動を行っていくことで、より精度の高いマーケティングが実施できるようになります。

店舗とECの併売で売上アップを目指すならReCORE POS

ReCOREとは?

「実店舗とECの併売を行いたいけど、EC出品や在庫管理に手間がかかるから、併売を諦めている」

「買取査定ができる人材が店舗に不足していて、今すぐにでも買取査定業務の属人化を解消したい」

リサイクルショップの経営者の方の中には、このような悩みを抱えている方もいるかもしれません。

弊社が開発したクラウド型POSシステムReCOREには、リサイクルショップの売上や利益率向上を強力サポートする多数の機能が搭載されています。

ここからは、リサイクルショップ経営者の方に向けて、ReCOREをリサイクルショップでの活用法を機能と合わせてご紹介します。

複数EC同時出品機能

ReCOREでは、Amazon、楽天市場、メルカリShops、Shopify、楽天ラクマ、ヤフオク!、Yahoo!ショッピングなどの複数ECモールに同時出品を行うことができます。

複数のECモールに出品を行う際は、各ECモールの出品画面から出品を行う方法が一般的ですが、ReCOREを活用することで、1回の出品作業で、複数のECモールへの出品を完結させることができます。

また、実店舗とEC間の連携も可能なので、実店舗に在庫を置きながら、EC上で出品を行う「併売」も簡単に実施できます。

ECの管理にかかる工数も必要最小限にできるため、人手が足りなくてEC出品ができていないという方は、ぜひReCOREの導入をご検討ください。

買取査定アシスト機能

買取査定業務が店舗で属人化しているリサイクルショップにおすすめなのが、ReCOREの「買取査定アシスト機能」です。

ReCOREの買取査定アシスト機能では、買取を行う商品がEC上でいくらで販売されているかをその場で確認することができます。

また、商品ごとに売買推奨単価を設定しておくこともできるため、あらかじめ売買推奨単価を設定しておき、買取査定業務にかかる時間を短縮することも可能です。

また、店舗で過去に取引したことのある商品の場合、過去の取引履歴を参照することも可能です。

過去の取引履歴から、買取価格と販売価格を決められるため、商品知識のないスタッフでも簡単に買取査定業務を行うことができます。

ReCOREの買取査定業務で買取査定業務の属人化を解消し、地域買取No.1のお店を目指してみてはいかがでしょうか。

在庫管理機能

在庫管理画面

リユース品を扱うリサイクルショップでは、商品1つ1つを個別に管理していく必要があるため、小売店とは在庫管理の方法が少し異なります。

リユース向けクラウドPOSシステムReCOREは、リサイクルショップの個品管理にも対応しています。

また、ReCOREでは複数店舗の在庫移動や連携も可能なので、複数店舗を経営しているリサイクルショップの場合でも在庫状況を簡単に可視化することができます。

ABC分析

さらに、在庫ごとの滞留日数をA,B,Cの3つのランクに分けて分析を行うABC分析を実施することも可能です。

ABC分析を活用することで、店舗の売れ筋商品を把握し、どのジャンルの商品に注力して買取を行うべきか判断することができます。

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まとめ

本記事では、リサイクルショップの売上や利益率を上げる方法をご紹介してきました。

リユース・リサイクル市場は、今後も伸び続けていくことが予想されていますが、昨今のフリマアプリの普及などにより、リサイクルショップも運営形態の変化が求められています。

今後のリサイクルショップでは、積極的な買取はもちろんのこと、EC出品を行い販路を広げて多くの顧客にアプローチしていくことも必要になっていくことでしょう。

リサイクルショップの業績アップに悩んでいる店舗責任者の方は、ぜひ一度ReCOREの導入を検討してはいかがでしょうか。

本記事を読んで、ReCOREについてもう少し知りたいと思った方は、資料ダウンロードとお問い合わせをお気軽にお試しください。

監修者:本荘 幸大

卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。

導入相談無料! お気軽にお問い合わせください。

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