Shopifyのデメリットと企業が今すぐできる対策を徹底調査!【最新版】

Shopifyのデメリットと企業が今すぐできる対策を徹底調査!【最新版】

「Shopifyの導入を検討しているけど、本当にShopifyで良いのか悩んでいる」
「ShopifyとAmazonや楽天市場のECモールどっちに使おうか決められない」

ECをこれから始めたいと考えている方の中には、このような悩みを抱えているケースも少なくありません。

ECの需要が高まり、Shopifyを利用する企業も増えてきています。

Shopifyは確かにとても便利なサービスですが、企業によって向き不向きがあるのも事実です。

今回はShopifyの導入を検討中の方のためにShopifyのデメリットとそのデメリットに対する対策、さらにはShopifyを導入すべき企業の特徴をご紹介します。

Shopifyとは?

参考:Shopify公式サイト

Shopifyは、カナダ発の簡単に自社ECサイトを構築できる世界最大のプラットフォームです。

Shopifyを活用すれば、専門知識がなくてもECサイトの構築や運営ができ、オンライン上から商品を国内外に販売することができます。

Shopifyは、低コストで高いデザイン性のECサイトが作れることが最大のメリットです。

ここからはShopifyの料金プランと、ECモールとの違いについてご紹介していきます。

Shopifyのメリットについて知りたい方はこちらから

Shopifyの料金プラン

Shopifyは、小規模ビジネスから大規模なビジネスまで幅広く対応できる料金プランが用意されています。

プラン名 ベーシック スタンダード プレミアム
月額料金 $25ドル/月 $69ドル/月 $299ドル/月
導入がおすすめな企業 とりあえず、Shopifyを利用してみたいという方やはじめてネットショップを開設する企業におすすめ ネットショップの売上が安定してきて、複数人でEC運営を行っている企業におすすめ 大規模な売上があり、ショップの効率化や精度の高いデータ分析を行いたい企業におすすめ

自社の事業規模や成長度合いに合わせて、プランを月ごとに変更できる点もShopifyのメリットだと言えます。

ShopifyとECモールの違い

ECモールへの出品方法

ECモールとは、Amazonや楽天市場などのように複数のショップが集まっているECサイトのことを指します。

オンライン上にある百貨店やショッピングモールと考えると、イメージしやすいかもしれません。

Shopifyのような自社サイトとAmazonのようなECモールでは、

  • 利益率
  • 集客
  • ブランディング
  • リピート率向上

などに大きな違いがあります。

利益率

Shopifyを活用する場合には、出店料や売上に対する手数料が発生しないため、一度自社サイトを構築してしまえば、基本的にシステムの保守費用のみで運営していくことができます。

また、Shopifyでは、ECモールのように値下げ合戦が始まる可能性も比較的低い傾向にあるため、高い利益率を維持しやすいというメリットがあります。

集客力

自社ECサイトの場合は、自力で集客を行う必要がありますが、ECモールではモール自体に月間数千万人単位の利用者が存在しているため集客力があると言えます。

さらに、Amazonや楽天市場というブランド力により、顧客に安心して商品を購入してもらいやすいという効果もあります。

ブランディング

ECモールでは、ショップのデザインやレイアウトなどが制限されているため、ブランディングを行いにくいというデメリットがあります。

Shopifyなどの自社ECサイトの場合は、デザインの自由度も比較的高いため、ECモールでは認知されにくい名前やブランドイメージをしっかりと顧客にアピールすることができます。

リピート率向上

集客

ECモールで顧客情報を管理するのは、ショップ側ではなくAmazonや楽天市場などのプラットフォームの管理会社です。

それに対して、自社ECサイトでは顧客情報を全てショップ内で管理することができます。

これにより、顧客の過去の購入情報をもとに販促活動を行うこともできるようになるため、リピート率向上が期待できます。

顧客のリピート率向上は、長期的に見ても、ショップの売上や利益を安定させることができるため、自社ECサイトでリピート率向上の施策が打てることは、大きなメリットだと言えます。

ECモールか自社ECサイトで迷った時は両方運営するのもあり

最近では、Amazonや楽天市場、メルカリShopsなどのECモールと自社ECサイト両方を運営する企業も少なくありません。

自社ECサイトで利益が安定するまでの間、ECモールで商品を販売して売上を確保するという企業も多く、さらに異なる顧客層にアプローチできるため、商品の販売機会を増加させる効果も期待できます。

自社ECサイトとECモール両方の運営はコストがかかりますが、その分集客力強化や売上増加が期待できるため、迷ったときには両方運営してみるという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

Shopifyが向いている企業の特徴とは? 

メリット

ShopifyとECモールどちらを導入しようか悩んでいる企業も少なくないはずです。

ここでは、Shopifyが向いている企業の特徴についてご紹介します。

Shopifyが向いている企業の特徴としては、

  • 手軽に本格的なECサイトを構築したい
  • 実店舗とECの併売を行いオムニチャネルを実現したい
  • 中長期的にEC運営にかかるコストを削減したい
  • ブランディングを強化したい
  • 国内だけでなく国外にも商品を販売したい

などが挙げられます。

上記の条件に当てはまる企業は、ShopifyでECサイトを構築するのがおすすめです。

手軽に本格的なECサイトを構築したい

Shopifyは、クオリティの高いデザインテンプレートが多数用意されているため、簡単にデザイン性の高い自社ECサイトを構築したいと考えている企業におすすめです。

一般的に、ECサイトを自社で1から構築するのは開発費用も時間もかかりますが、Shopifyの場合はスピード感を持って本格的なECサイトを作ることができます。

また、Shopifyでは月ごとにプラン変更が可能なため、ビジネスの規模や売上に応じて、柔軟にコストをコントロールすることができます。

中長期的にEC運営にかかるコストを削減したい

Amazonや楽天市場などのECモールに出店を行うと、出店手数料に加えて販売手数料が発生します。

しかしながら、Shopifyの場合は決済手数料や販売手数料が安いため、集客できる仕組みを整えることができれば、EC運営にかかるコストを削減することができます。

ECモールでは、ある程度商品が売れるようになると、月額費用よりも決済手数料や販売手数料のほうが負担が大きくなるため、将来的な利益を考えると、Shopifyを導入した自社ECサイトを利用するのがおすすめです。

ブランディングを強化したい

販売する商品や企業としてのブランディングを強化したいと考えている方にとっても、Shopifyはおすすめです。

Amazonや楽天市場で買い物をした人のほとんどは、販売元の企業や店舗を覚えていません。

このようなECモールとは違い、Shopifyは自社ECサイトを作れるため、自社や自店舗のブランディングがしやすいというメリットがあります。

企業や商品のブランド力を強化することで、集客にかかる広告費や運用コストを削減することにもつながるため、商品を販売する企業はブランディング強化にも力を入れていくことをおすすめします。

国内だけでなく国外にも商品を販売したい

Shopifyは多言語・多通貨決済に対応しているため、国内だけでなく国外にも商品を販売したいと考えている企業におすすめです。

さらにShopifyは海外発送の手段も充実しているため、越境ECサイトを低コストで始めたい方に最適だと言えます。

Shopifyのデメリットとは?

Shopifyのデメリットとは?

Shopifyの導入を検討しているけど、その前にデメリットについてしっかり理解しておきたいという方は少なくないはずです。

ここでは、Shopifyのデメリットについてご紹介していきます。

Shopifyのデメリットは、

  • 無料で始めることができない
  • Shopify単体では集客が難しい
  • 日本語に対応していないアプリが多い
  • 日本語のサポート体制がまだ十分ではない
  • サイトの改善や改良にはHTMLの知識が必要

などが挙げられます。

Shopifyのデメリットだけでなくメリットも知りたいという方は、下の記事を参考にしてみてください。

Shopifyのメリットを徹底解説した記事はこちら

無料で始めることができない

販売手数料のみが必要になるメルカリShopsやラクマ公式ショップとは異なり、Shopifyは無料で始めることができません。

料金プランを見てもわかるように、Shopifyは月額料金がかかる上に、アプリやテンプレートの中には有料のものも存在します。

そのため「利益が出せるかわからないから、とりあえず無料で商品を売ってみたい」という方にとっては、Shopifyが有料な点が少しデメリットに感じるはずです。

Shopifyは無料トライアル期間もあるため、無料体験期間中にShopifyにどんな機能があるのかを試してみることをおすすめします。

Shopify単体では集客が難しい

楽天市場やAmazonのようなECモールとは異なり、Shopifyはサイトを作るだけでは集客することができません。

すでにSNSにフォロワーがいたり、ブログで集客ができる場合は問題ありませんが、集客力がない場合はせっかくShopifyでECサイトを構築しても顧客がサイトに訪れてくれない可能性があります。

Shopifyは、FacebookやInstagramと連携することで、顧客はSNS上から商品を簡単に購入することができます。

Shopifyを導入する前には、どのように集客を行っていくのかの戦略を立てておく必要があります。

EC集客成功と売上アップ施策について紹介している記事はこちらから

日本語に対応していないアプリが多い

Shopifyでは、アプリをインストールすることで、Shopify標準にはない機能を追加することができます。

現在Shopifyで使えるアプリは7000種類以上ありますが、そのうち日本向けアプリは164種類のみ(2022年4月時点)で、全体の約2%しか存在していません。

そのため、英語に苦手意識を持つ方にとっては「使いたいアプリが日本語に対応していなくて困る…。」という不満を感じるケースもあるかもしれません。

日本語のサポート体制がまだ十分ではない

Shopifyでは、日本語のサポート体制がまだ十分ではありません。

電話サポートにも対応していないため、基本的には全てメールでのやり取りを行う必要があります。

また、メール対応も個別に行われるため、返事がくるまでに1日〜2日かかることもあります。

今後は、もう少しカスタマーサポートが改善されていく可能性はあるものの、現状はまだ十分ではないと言えるでしょう。

サイトの改善や改良にはHTMLなどの知識が必要

Shopifyを利用するメリットは、ECやWebに関する知識がなくても簡単にECサイトを構築することができる点です。

しかしながら、サイトの細かいデザインや改良を行いたい場合には、HTMLなどの知識が必要になる場合もあります。

具体的にHTMLなどの知識が必要になるケースとしては、

  • 商品表示の配置を変更したい
  • サイトの配色を変更したい
  • 文字の大きさを調整したい
  • 特定の商品を目立たせたい
  • サイトに動きを出したい

などが挙げられます。

「他のサイトと差別化を図りたい」「ブランディングを強化するためにサイトデザインにこだわりたい」と考えている方は、基本的なプログラミングスキルが必要になるので注意が必要です。

Shopifyのデメリットに対する対策とは?

メリット

ここまでShopifyのデメリットについて確認してきましたが、仮にこれらのデメリットを解決することができれば、Shopifyは非常に便利なサービスだと言えます。

そこで、ここではShopifyのデメリットに対する対策をいくつかご紹介していきます。

Shopifyのデメリットに対する対策は、

  • ShopifyとECモール両方を運営する
  • クラウドソーシングサービスで通訳者を外注する
  • 在庫管理から集客までを一気通貫で行えるPOSシステムを導入する

の3つに分けられます。

ここからは、これらの対策について1つずつ具体的に説明していきます。

ShopifyとECモール両方で併売を行う

オムニチャネル

Shopifyのデメリットとして、Shopify単体では集客が難しいことが挙げられますが、AmazonやメルカリShopsなどのECモールとの併売を行うことで対策が可能です。

Shopifyで自社サイトを開設した当初は、知名度もないため、集客に苦戦することが予想されます。

そのためまずは、すでに集客力のあるECモールにも出品を行い、できるだけ多くのユーザーに商品や自社を認知してもらうことが大切です。

クラウドソーシングサービスで通訳者を外注する

Shopifyのデメリットとして、アプリが日本語に対応していないことや、英語以外のサポート体制がまだ整っていないことが挙げられます。

しかしながら、クラウドソーシングサービスで通訳者を外注することで、このデメリットの対策が可能です。

どうしても使いたいアプリがあって、そのアプリが日本語に対応していなかったり、とにかく素早いサポートが必要という場合には、通訳者を外注して英語に対応できるようにしておくこともおすすめです。

また、最近では「DeepL」などの翻訳アプリの精度も上がってきているため、翻訳アプリを活用するのも1つの手です。

在庫管理から集客までを一気通貫で実行できるPOSシステムを導入する

POSシステム

できる限り運営コストを抑えて集客を行いたいという方は、在庫管理や棚卸し、集客までを一気通貫で実行できるPOSシステムを導入するのがおすすめです。

実店舗とShopifyで併売を行う方におすすめなのが、ShopifyPOSです。

ShopifyPOSでは、在庫管理やスタッフ管理などの店舗運営に必要な基本的な機能が搭載されているため、顧客にスムーズなショッピング体験を提供できます。

注意点としては、ShopifyPOSでは複数ECモールの在庫連動と棚卸し、店舗で必要なサマリーレポートのカスタマイズを行うことができないというデメリットもあります。

  • Shopify以外にも複数ECモールへの出品を行いたい
  • POSシステム上で棚卸しまで完結させたい
  • 顧客データからLINEやメール、SMSで顧客に直接クーポンやメッセージを送信したい

という企業には、クラウド型POSシステム「ReCORE」がおすすめです。

ShopifyPOSとReCOREを徹底比較した記事はこちら

ここからは、Shopifyを導入する企業におすすめのPOSシステムReCOREの詳しい機能について説明していきます。

バナー

Shopifyでオムニチャネルを実現するならReCORE POS

ReCOREとは?

ReCOREは、クラウド型POSシステムに会員管理の機能とEC出品システムがついたオールインワンシステムです。

ReCOREを活用することで、実店舗やオンラインなど、あらゆる場所で顧客にシームレスな買い物体験を提供することができます。

ここからは、多数あるReCOREの便利な機能の中から、特におすすめの機能をいくつかピックアップしてご紹介します。

実店舗とShopifyの在庫と会員データを完全連携が可能

ReCORE

店舗とShopify両方で商品の販売を行っている小売店などでは、

「店舗とShopifyの在庫管理がばらばらで困っている」「店舗の購買データとEC上の購買データが紐付いていない」などの悩みを抱えているケースも少なくありません。

ReCOREでは、実店舗とEC上の在庫連携と会員連携が可能なので、オンラインと実店舗で総合的に顧客へアプローチする「オムニチャネル」を実現することができます。

顧客の絞り込みを行い直接メッセージやクーポンの配信が可能

顧客絞り込み

ReCOREでは、ECと実店舗から取得した顧客情報をもとに、顧客の絞り込みを行うことができます。

例えば「1ヶ月以内に実店舗で5000円以上の購入のあった顧客を絞り込む」ということも可能です。

また、絞り込んだ顧客層に向けて、SMSやメールで直接顧客にメッセージを送ることも可能です。

このようにReCOREを活用すれば、各顧客の属性に合ったピンポイントマーケティングが実施できるため、高い販促効果が期待できます。

ReCORE×LINEミニアプリ

また、ReCOREではLINEミニアプリとの連携も可能です。

顧客はこのLINEミニアプリを活用することで、QRコードを読み込むだけで会員登録ができるほか、POS上で取得した顧客の購入データをもとに、LINEで販促メッセージを送ることもできます。

複数ECモールへの同時出品と在庫連動が可能

複数EC

Shopifyだけでなく、その他のECモールへの出品を行いたいと考えている方も少なくないはずです。

ReCOREでは、Amazon、楽天市場、Shopify、ヤフオク!、メルカリShops、楽天ラクマ、ヤフオク!、Yahoo!ショッピングなどの複数のECモールに同時出品を行うことができます。

この機能により、1回の出品作業で複数のECモールへの出品が完結するため、EC出品にかかる時間を大幅に短縮することができます。

もちろん、各ECモールの在庫情報は連携しているため、商品が購入されるたびに手動で在庫数を変更するといった業務も不要になります。

Shopify以外のECモールへの出品を考えている方は、ぜひ一度ReCOREの導入をご検討ください。

まとめ

今回は、Shopifyのデメリットとそのデメリットに対する対策をご紹介しました。

Shopifyは、日本語に対応していないなどデメリットもありますが、使い方次第ではかなり便利なサービスだと言えます。

また、実店舗とShopifyの在庫と会員連携を行いオムニチャネルを実現したいという企業には、本記事の後半で紹介した「ReCORE」がおすすめです。

ReCOREについてもう少し知りたいという方は、下のボタンからお気軽に資料ダウンロードとお問い合わせをお試しください。

監修者:本荘 幸大

卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。

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