宅配買取とは?事業の始め方や事業成功のコツを解説!
近年、SDGsや景気の悪化の影響などにより中古品を売る人々が増え、中古品買取ビジネスを行う業者は年々増加傾向にあります。
個人で買取事業を行うケースも個人事業主も増えており、店舗を持たずに開業することのできる宅配買取は特に人気が高まっています。
この記事をお読みの方の中にも、「宅配買取で開業したい」とお考えの方もいらっしゃるかと思います。
また、「宅配買取で開業したいが何から始めればいいかわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。
そのような、宅配買取に関するお悩みを持つ方に向けて、本記事では
- 宅配買取とはどのような業態か
- 宅配買取を行う上で必要なツールとは
- 宅配買取を成功させるために必要不可欠なこと
これらについて解説していきたいと思います。
後半では、宅配買取で事業を行う方におすすめのPOSシステム「ReCORE」についてもご紹介させて頂きますので、ぜひ最後までご一読下さい。
目次
宅配買取と出張買取どちらがいい?
近年、買取ビジネスは多様化しており、様々な形態があります。
店舗を持ち運営する形態もあれば、店舗を持たずに運営する無店舗型もあります。
最も始めやすいと言えるのが、店舗を持たない無店舗型です。
無店舗型の主流となっているのが「宅配買取」と「出張買取」ですが、どちらが良いのか迷う方もいらっしゃると思います。
ここでは、宅配買取と出張買取の違いと、どちらがおすすめかについて解説していきます。
宅配買取とは
宅配買取とは、顧客から不要となった商品を送ってもらい、査定と買取を行う方法です。
自宅などのちょっとしたスペースがあれば始めることができるため、初心者の方でも参入しやすく、ここ数年で人気が高まっています。
また、完全非対面で買取できるのが特徴で、コロナ禍の影響もあり需要が高まりました。
店頭に持って行く必要がなく、梱包して送るだけという手軽さが顧客側のメリットであり、事業者にとっても自分のペースで査定買取を行うことができるというメリットがあります。
ただし、査定額に納得してもらえない場合は返送する必要があり、その際の返送費は負担しなければいけない場合が多いです。
また、取引の際にはオンライン上で本人確認を行う必要があり、買取申込書と身分証明書を提出してもらわなくてはいけません。
オンライン上で本人確認を行う必要があり、対面買取よりも確認することが難しいです。
ただ、近年ではeKYCというオンライン本人確認システムが普及してきているため、本人確認のハードルが下がってきていると言えます。
出張買取とは
出張買取とは、顧客の自宅などに出向いて査定や買取を行う方法です。
宅配買取と同様、店舗を持たずに運営することができるので参入しやすい買取方法と言えます。
出張買取のメリットとしては、顧客が自分で運ぶには難しいような大型の家具などを買取することができるという点です。
また、自宅まで伺うことで、追加で査定買取できる場合があるというメリットもあります。
自宅で全て完結することができるため、顧客にとってもメリットが多い買取方法と言えます。
ただし、移動にかかる交通費などは事業者が負担しなくてはいけない場合がほとんどなので注意しましょう。
また、大型の家具などを買い取った場合は持ち帰るために車を用意する必要があります。
さらに在庫を保管する場所として倉庫やオフィスを借りるなど、対策を立てておくことが必要です。
迷ったら宅配買取がおすすめ!
宅配買取と出張買取、どちらを始めようか迷った際には、宅配買取から始めるのがおすすめです。
出張買取の場合はその場ですぐに査定を行う必要がありますが、宅配買取であれば焦ることなくじっくり査定を行うことができるため、初心者の方も安心です。
また、個人宅などに出向く必要もないため、移動などにかかる手間も省くことができますし、大型の家具などを買取することも少ないため、倉庫などの保管スペースを確保する必要もありません。
そして何より、全国各地から買取することができるというメリットがあります。
出張買取の場合は買取対象がどうしても近郊になってしまいますが、宅配買取であれば広い範囲を買取対象とすることができます。
初心者の方も参入しやすく、尚且つ広い範囲での事業展開を望める宅配買取は、これから買取事業を始める方にとてもおすすめの形態です。
宅配買取で事業を行う上で必要なものとは?
宅配買取で事業を行う上で必要となるものは、どんなものがあるでしょうか。
ここでは、宅配買取で事業を行う上で必要となる資格やツールについて解説します。
古物商の資格
宅配買取を開業する際には、古物商許可を取得する必要があります。
古物商許可を取得するには40日程度かかるため、早めに準備を行うようにしましょう。
また併せて開業手続きも必要になります。
開業手続きは開業から1ヶ月以内に行う必要があり、65万円の所得税控除を受けられるメリットがありますので、忘れずに提出するようにしましょう。
本人確認ツール
宅配買取は古物商に該当するため、買取を行う際には顧客の個人情報を取得する必要があります。
宅配買取の場合は郵送かオンライン上で本人確認を行う必要がありますが、郵送の場合、不備があった際には再度送ってもらう必要があったりと、顧客にとっても事業者にとっても手間と時間がかかってしまいます。
そのため近年では、オンライン上で本人確認を行うことができる「eKYC」というツールが主流となってきています。
eKYCとは規定内の本人確認をオンライン上で完結できるツールで、素早く本人確認を行える上に安全性も高く、事業者だけでなく顧客にとってもメリットが多いため、本人確認作業による顧客離脱を避けることができます。
また、eKYCを活用していない場合は本人受け取り郵便を別途送る必要があるため、手間などが増えることによる時間的コストや金銭的なコストが大きくかかってしまう場合がある。
本人確認などの業務を怠っている企業は摘発される可能性があるため、信頼できるシステムを導入して本人確認を行いましょう。
宅配買取ツール
宅配買取を行う際に起こる、顧客とのやり取りや法律にも関わってくる古物台帳の管理、リピート顧客につなげるためのリピート販促などの業務は、従業員の業務量を増やす要因になります。
そうなる前に宅配買取ツールを導入して、業務量を削減することがおすすめです。
宅配買取ツールは集荷から販売まで完結することができる場合が多く、業務量を劇的に減らすことができます。
また、業務量を減らすことによる人件費の削減や、メッセージなどを半自動的に送信することで更なる利用を促す効果も期待することができ、売上の向上にも繋がります。
宅配買取で成功させるためには
開業した後は、事業を軌道に乗せることが大切になってきます。
ここからは、宅配買取を成功させるためのポイントについて解説していきます。
集客に力を入れる
実店舗を構えずに宅配買取を行う場合には、集客に力を入れ、継続的に顧客を獲得していくことが大切になります。
特にオンライン上での集客に力を入れることにより、自社サイトへのスムーズな流入を期待することができます。
まずは具体的な目標とターゲットを設定し、ターゲットに最適な集客方法を選定して施策を行います。
そして施策の成果に応じて次の施策を選定し、実行するというサイクルを繰り返していくことで、効果的な集客方法を導き出すことができるようになります。
また、宅配買取は顧客情報を取得することができるので、顧客情報を販促に活用することも可能です。
既存の顧客に対してリピートを促すような有益な情報を送信するなど、新規だけでなく既存の顧客に対しての施策を考えることも非常に有効です。
商品や買取の知識
宅配買取は他の買取事業と比較すると、1つの買取に対して時間をかけることが可能ですが、売上を伸ばしていくためには1つ1つの査定時間を短くしていくことが必要となります。
しかし古物の買取は商品の特定に時間がかかってしまいやすく、加えて査定技術がまだ未熟だったりすると、査定にかかる時間がどうしても長くなってしまうものです。
商品カタログが内蔵されているシステムや、複数ECモールの価格相場を閲覧する機能が搭載されているシステムも存在するので、効率的に商品の特定や相場の把握をすることで査定時間を短縮したいという方には有効です。
また、各地で査定技術の研修会などが行われているため、そういった研修会に参加して技術を磨くのもおすすめです。
買取した商品を管理できる体制
取引数が多くなるにつれて管理すべき商品数が多くなってしまうものですが、商品を適切に管理できなくなると、販売業務など様々な業務に支障が出てしまいます。
適切な在庫管理ができている状態とは、商品の状態や商品数、商品ごとの滞留時間などをリアルタイムで把握することができており、尚且つ保管場所や在庫維持に関わるコストなども把握管理できている状態のことを指します。
適切に在庫管理を行うことで効率的な販売業務に繋がり、滞留在庫の減少や、販売のステータスにある商品を増やすことができるようになります。
買い取った商品を売るネットワーク
宅配買取での販売ルートとして、古物市場やEC販売を検討する事業者の方が多いです。
古物市場での販売は業者間の取引となるため、商品を売り切ることができる可能性は高いですが、安価での販売になる場合が多いため、大きな利益を目指すことは難しくなります。
一方EC販売の場合は消費者との取引となる場合が多いため、ECモールでの対策は必要になるものの、利益率の高い販売を期待することができます。
より大きな利益を目指す場合には、ECモールでの販売を行うのがおすすめです。
宅配買取で事業を行う方に必須のPOSシステム「ReCORE」
実店舗を持たずとも開業することのできる宅配買取は、買取ビジネスへ参入する際におすすめの買取方法です。
しかし買取ビジネスは行うべき業務がたくさんあり、覚えることも多いものです。
ここからは、そんな宅配買取をスムーズかつ効果的に展開していくことのできるPOSシステム「ReCORE」をご紹介させていただきます。
ReCOREには様々な機能がありますが、今回は宅配買取事業に特に役立つ機能である、
- 宅配買取機能
- 在庫管理機能
- 複数ECモール同時出品機能
- 顧客管理機能
これら4つの機能について解説していきます。
宅配買取機能
ReCOREの宅配買取機能を使うことで、申込みから取引の終了までにかかる手続きの全てを一貫してオンライン上で完結させることが可能になります。
専用フォームから顧客が宅配買取を申し込むと、その申込みがReCOREシステムと連動し、ReCORE内にデータが反映されます。
ヤマト運輸の自動集荷機能とも連携可能で、集荷の依頼を自動化することができ、手間やリソースを削減することができます。
オンライン本人確認ツール「eKYC」との連携も可能で、顧客への査定完了通知とともにオンライン本人確認の依頼を送ることができます。
また、送金アプリ「GMOあおぞらネット銀行」を組み合わせることで、時間を取られがちな振り込み作業をスピーディにすることが可能です。
ReCORE内ですべてのプロセスを一括管理することができるので、業務の効率化を実現することができます。
在庫管理機能
ReCOREの在庫管理機能を使うことで、在庫情報をわかりやすく可視化して管理することができるようになります。
買取を行った商品は個品として管理することができるほか、仕入相手や在庫数量、在庫滞留期間、仕入と販売の金額についても管理することが可能です。
また、個品ごとに在庫の位置を登録することができるため、棚卸業務などを効率的に行うことができるようになります。
商品カタログを事前に作成しておくことで、商品情報の登録にかかる手間を大幅に削減することも可能です。
複数ECモール同時出品機能
ReCOREは、最大7つのECモールへ同時出品を行うことが可能です。
出品テンプレートを使用することで、1商品あたり約2分で出品が完了します。
楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピング、楽天ラクマなど、大手ECモールを網羅することができ、効率的かつ効果的に販促活動を展開していくことが可能です。
従来、各プラットフォームで個別に出品を行っていた企業も、ReCOREを利用することで1回の作業で複数のプラットフォームに出品が可能となるため、効率的な運営が実現します。
さらに在庫情報はリアルタイムで連携することができるため、複数のECモール出品で起こりやすい売り違いトラブルなどを防止することもできます。
顧客管理機能
ReCOREの顧客管理機能は古物台帳としての役割を果たすこともでき、買取時に顧客の個人情報や過去の売買履歴を残すことができます。
eKYCと連携することで、オンライン上での本人確認情報を自動的にシステム内に保管することもできるため、データが消えてしまう心配もないです。
またReCOREを使用することで、二度目以降の取引を行うお客様の情報については、本人確認の手続きを省略することが可能となります。
そのほかにも顧客情報を活用して、顧客ごとのポイント管理やメッセージの送信を行うことが可能です。
メッセージを送る場合にも、メールやSMS、LINEを選択して、システム内からメッセージを送信することが可能です。
さらに、LINEミニアプリとも連携が可能で、顧客自身も売買履歴やポイント残高の確認を行うことができるようになることで、顧客満足度の向上を期待することができます。
まとめ
今回は、「宅配買取とはどんなものなのか」について解説させていただきました。
宅配買取は買取ビジネスに参入しやすい買取方法ではありますが、行うべき業務の多さや管理の大変さから、挫折してしまう方が多いのも事実です。
宅配買取ビジネスを軌道に乗せるためには、効率の良い業務の遂行や適切な在庫管理が重要となります。
弊社のPOSシステム「ReCORE」には、宅配買取をスムーズに遂行するための機能が豊富に組み込まれており、リユース業界に詳しいスタッフによるサポートも充実しています。
買取ビジネスを成功させるための一案として、ぜひReCOREをご検討下さい。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。