リサイクルショップの利益率を上げる方法とは?【経費・客単価を改善】

リサイクルショップの利益率を上げる方法とは?【経費・客単価を改善】

リサイクルショップの関係者の方の中には、リサイクルショップの利益率の上げる方法を知りたい方は多いのではないでしょうか。

リサイクルショップは、小売店の仕入れと違い、買取という機能があります。

買取という機能により、店舗の利益率を考慮した販売価格の設定を行うことが重要です。

この記事では、一般的なリサイクルショップの利益率の相場や利益率の上げ方、それに役立つPOSシステムをご紹介しています。

リサイクルショップの利益率とは?

リサイクルショップの利益率は、業態や商材によって大きく異なります。

ここでは総合リサイクルショップと中古品の専門商材店に分けてご説明したいと思います。

総合リサイクルショップ

そもそも利益率とは、売上に対する利益の割合をパーセンテージで表した数字のことです。

一般的な小売店は、粗利(売上総利益)が全国平均約27%とされています。

また、粗利とは売上から商品原価のみを引いて残った利益のことをいいます。

多くの総合リサイクルショップの場合、店舗で商品の買取を行っているため、小売店に比べて粗利が高い傾向にあります。

そのため、総合リサイクルショップの粗利は、平均して70%と言われています。

ゲームや家電などでは原価が50%を超える物もありますが、ほとんどの商品は原価率がおよそ30%ということになります。

そして、ある程度の在庫や売上のあるリサイクルショップの利益率は、およそ20〜40%と言われています。

そのため、すべてのリサイクルショップが儲かっていると思われるかもしれません。

しかし、顧客が持ってきた商品の買い逃しを控える傾向があるため、買取価格は低くなっていますが、多くの在庫を抱えるリスクがあるということを忘れてはいけません。

中古品の専門商材店

総合リサイクルショップの他に、貴金属やトレーディングカード、ブランド品などの中古品の専門商材店があります。

それらの専門商材を扱うリサイクルショップでは、総合リサイクルショップに比べて、買取価格が高い傾向があり、原価率が高くて粗利が低くなっています。

例えば、中古のブランド品を扱う専門商材店の原価率は、約70〜80%となっており、総合リサイクルショップに比べて、高くなっています。

また、金などを買取する際の利益率は平均5%前後となっており、こちらも総合リサイクルショップに比べて利益率が低くなっています。

総合リサイクルショップに比べて、中古品の専門商材店は、利益率が低いため、儲からないと感じる方が多いかもしてません。

しかし、ブランド品や金などの専門商材は、市場での価値が下がりにくいため、在庫を抱える際のリスクが低いというメリットがあります。

リサイクルショップにかかる経費

リサイクルショップの利益率を上げるためには経費削減が重要です。

リサイクルショップの経費にはどのようなものがあるのでしょうか。

ここでは、リサイクルショップを運営する際にかかる主な経費について詳しく説明していきたいと思います。

原価

原価とは、商品を仕入れる際の商品自体にかかる費用のことです。

多くのリサイクルショップでは、オークションや市場などから仕入れる場合と、店舗で顧客から買取を行う場合とに分けられます。

総合リサイクルショップの原価率は商材によって異なりますが、平均30%と言われており、他の小売業などと比べてもとても低くなっています。

貴金属やブランド品などは原価率が高くなっていますが、古着などでは原価率が10%の物などもあります。

人件費

従業員

小売業や一般的なリサイクルショップでは、経費において、人件費が原価の次に大きな割合を占めます。

リサイクルショップにおいては、買取業務ができる専門的な知識や経験を持ったスタッフを必要とします。

それらのスタッフを一人雇うのに必要な採用コストは、100万円以上かかる場合が多くなっています。

また、それらのスタッフに給料を払い続けるランニングコストは、一人当たり月間30万円以上はかかると想定する必要があります。

また、人口も減少しているため、買取査定を行う人員の採用や教育は年々厳しくなっています。

そのため、属人化しない店舗運営を行い、人件費を抑えられるような仕組みづくりが重要です。

家賃

多くの総合リサイクルショップの場合、たくさんの在庫を構えるため、大型の店舗が多くなっています。

都心か地方かなどによって家賃は大きく異なりますが、例えば地方である程度の広さならば、家賃が月間30〜50万円程度が必要となります。

光熱費

リサイクルショップの光熱費は一般的な小売店と変わりません。

店舗のライトとエアコンにかかる電気代だけなので、月間3〜5万円程度です。

広告宣伝費

広告宣伝費は、宣伝する媒体によって、値段が異なります。

例えば、店舗の周りでポスティングをする場合、一枚あたりおよそ10円前後と言われています。

店舗の規模や地域によって、費用対効果の高い広告宣伝を行うことが大切です。

リサイクルショップの利益率を高める方法

ここでは、リサイクルショップの利益率を上げる方法についてご紹介して行きます。

一般的に利益を上げる方法は、

  • 人件費を削減する
  • 原価率を下げる
  • 売上・客単価を上げる

などの方法があります。

リサイクルショップにおいても、上記のことを実践できると営業利益率を高めることが可能となります。

人件費を削減する

利益率を高めるために最も重要なことは、店舗運営における経費を削減することです。

経費の中でも、店舗運営において大きな割合を占めているのが、人件費です。

人件費を削減することができれば、リサイクルショップの利益率を高めることが可能となります。

例えば、在庫管理や顧客管理などを行うことが可能なPOSシステムを導入することなどが効果的です。

それによって、ただ人員を削るのではなく、業務を効率化させることによって、人件費を削減することが可能となります。

リサイクルショップでもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでいる現代では、それらのシステムを導入することも人件費の削減に大きな効果があります。

原価率を下げる

小売業において、商品の原価率を下げることは利益率の向上に直結します。

リサイクルショップでも同じことが言えますが、リサイクルショップでは顧客からの商品の買取によって、仕入れを行っているということを考慮する必要があります。

原価率を下げる事だけを意識して、顧客からの買取金額を下げてばかりでは、顧客はそのリサイクルショップに商品を売らなくなってしまいます。

「高価買取」を売りにしているリサイクルショップが多くあるように、買取業務においてもリピーターを増やすためには、原価率を下げることばかり意識していてはいけません。

売上・客単価を上げる

利益率を上げるために必要な考えに、売上・客単価を上げるということがあります。

営業活動費をあまり増やさずに売上・客単価をアップさせることができると、利益率を向上させることが可能となります。

しかし、売上を上げるためには、新規顧客にアプローチすることを真っ先に考える方が多いかもしれません。

新規顧客の獲得にかかるコストは、既存顧客の販促にかかるコストの5倍と言われています。

そのため、「利益率を上げる」という観点では、既存顧客のリピート率アップや、顧客一人当たりの単価を上げるということを意識しましょう。

顧客管理を行い、リピーターに販促を自動で行うことが可能なPOSシステムなどを導入することも効果的です。

滞留在庫を減らす

リサイクルショップの経営において、滞留在庫は利益率に大きな影響を与えます。

滞留在庫は一定期間、売れ残り続ける商品や倉庫に保管され販売機会を与えられていない商品を指します。

これにより、資金の再投資のチャンスの低下商品の保管コストの増加を起こる可能性があり、利益率に負の影響を与えています。

滞留在庫の削減は資金の有効活用コストの削減販売機会の最大化を実現できることに近づくことができるため、持続可能な高い利益率の実現に貢献することができます。

滞留在庫の解消には在庫管理を適正在庫の状態にすることが重要になりますので、POSシステムなどを用いて適正在庫を目指しましょう。

業績を上げるPOSシステムReCORE

ReCOREとは?

ここまで読んでくださった方の中には、実際に自分の経営しているリサイクルショップの利益率を上げたいという方がいらっしゃるのではないでしょうか。

そんな方に、リサイクルショップの利益率を上げることに役立つPOSシステムReCOREをご紹介いたします。

ReCOREでは、業務の効率化や販路の拡大など、業績アップに役立つ機能を搭載しています。

買取査定機能

この記事では、リサイクルショップの利益率を上げる方法として、人件費の削減が必要になるというお話をしてきました。

リサイクルショップにおける買取査定は、専門的な知識や経験を持ったスタッフが行う必要がありました。

また、そのようなスタッフがいても、専門外のジャンルの商品では適正な買取を行うことができませんでした。

ReCOREの買取アシスト機能では、査定を行う際に基準となる買取価格や販売価格を参照することが可能となっています。

ReCOREに搭載されている約8000万件の商品マスタを参考に、自社にあった商品マスタを設定することができます。

そのため、専門的な知識を持ったスタッフが必要だった買取業務の属人性を無くすことが可能となっています。

さらに、ReCOREでは複数のECサイトの販売価格と比較したり自社の他店舗での買取価格や販売価格を参照することが可能となっています。

それらの機能によって、買取業務を効率化させるだけでなく、人件費を削減させることが可能となります。

在庫管理機能

リサイクルショップは小売店と異なり、買取をした商品を、その状態などによって別々に管理する個品管理」をする必要があります。

ReCOREでは、傷や汚れなどの商品の状態を含めた個品管理が可能となっています。

またReCOREでは、多店舗展開をしている企業の全店舗の在庫を統合して管理することもできます。

さらに、複数のECサイトでの出品や在庫を管理する機能があります。

ReCOREでは、複数の店舗とECサイトで併売している商品をまとめて管理することが可能なため、バランスの良い適切な在庫管理が可能となっています。

顧客管理機能

リサイクルショップの利益率を上げるためには、既存顧客へのリピート集客が重要であるとお話ししてきました。

ReCOREの顧客管理機能では、クラウド上で顧客データを管理することができ、顧客ごとの属性に応じた販促メッセージなどを送ることが可能となっています。

また、ReCOREでは最近の購入時期や購入頻度、購入金額などを基に分析するRFM分析を行うことが可能となっています。

それらの分析を行うことによって、顧客満足度をアップさせ、顧客のリピート率を向上させることに繋がります。

ReCOREで既存顧客のリピート率を向上させることによって、リサイクルショップの利益率を上げることが可能となります。

EC出品機能

リサイクルショップの利益率を上げるためには、ECサイトなどに出品して販路を拡大することが効果的です。

今まで多くのリサイクルショップでは、ヤフオクやAmazonなどへの出品をスタッフが手作業で行なっていました。

そのため、複数のECサイトに多くの商品を出品することが難しくなっていました。

ReCOREでは、事前に設定しておくことで、

  • ヤフオク!
  • Amazon
  • 楽天市場
  • Yahoo!ショッピング
  • ラクマ
  • Shopifyで構築した自社サイト

などの複数のECサイトに同時出品することが可能となっています。

また、それらの在庫を実店舗と連動させて管理することも可能となっています。

このようにReCOREを使うことによって、人的コストをあまりかけずにEC出品による販路の拡大を行うことができます。

まとめ

本記事では、リサイクルショップの利益率を上げる方法や、それに役立つPOSシステムをご紹介してきました。

利益率を上げるためには、人件費削減や客単価アップ、販路の拡大などが重要であることは分かっていただけたと思います。

ReCOREでは、それらを実現することができ、リサイクルショップの利益率を向上させることが可能となっています。

本記事で紹介した、リサイクルショップの利益率の向上を実現させるPOSシステム「ReCOREを試してみませんか?

気になる方は、ぜひ下記のボタンからお問合せ・資料ダウンロードをしていただけると幸いです。

監修者:本荘 幸大

卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。

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