出品・発送の方法を徹底解説!EC出品で成功させるポイントとは?
近年、販売業においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)は急務となっています。
多くの企業が店舗運営と同時にEC販売を始めており、EC市場は凄まじいスピードで拡大しています。
そんな中、EC販売を始めたい方や既に行っている企業の方の中には、
- 出品・発送の方法が分からない
- ECの出品は手間がかかって面倒
- たくさんのモールに出品したいけれど、手が回らない
- ECと店舗で併売したいけど管理が難しい
などという悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、それらのお悩みを解決し、ECで成功するための方法や出品、発送方法、おすすめのツールをご紹介いたします。
目次
ECとは?
ECとは、電子上取引という意味で、インターネット上で商品を売買することを意味しています。
今までは、商品を売買するためには店舗を構える必要がありましたが、ECサイトなどの普及によって、インターネットを介して商品の売買をすることが可能となりました。
そのようなECサイトでは、大きく分けて自社サイトと複数の店舗が入っているECモールの二つがあります。
自社サイトとは、企業が自社商品を販売するためのECサイトのことで、ShopifyやMake Shopなどで構築した様なサイトも含みます。
他方でECモールとは、楽天やAmazon・Yahoo!ショッピングなどの複数の企業や個人などが出品しているサイトのことを指します。
EC出品で成功するポイント
多くの小売店でEC販売が必要とされている現代において、EC販売で成功するためにはどのようなポイントがあるのでしょうか。
ここでは、EC販売で成功するためのポイントを4つご紹介いたします。
複数モールの展開
EC販売の売上を最大化するには、顧客への販路を拡げるために複数のECモールへ出品することが必要となります。
国内で利用者数が最も多い、楽天やAmazon・Yahoo!ショッピングなどは、特に出品すべきECモールとなっています。
それらの複数のECモールで顧客にリーチすることによって、顧客の認知度アップや新規顧客の獲得に繋げることが可能となります。
しかし複数のECモールへの出品は、多くの工数がかかり、面倒な作業が多いため、それらの業務を効率化するツールやシステムの導入も検討しましょう。
オムニチャネルの実現
オムニチャネルとは、店舗やECサイト・広告やメルマガなど多くのチャネルを統合して顧客にアプローチする施策のことです。
スマートフォンが普及した現代では、オムニチャネルを実現することで、販路の拡大や顧客満足度アップを実現することができます。
オムニチャネルを実現したEC販売では、ECサイトと実店舗の在庫や顧客情報などを統合管理することなどが可能となります。
例えば、複数の店舗やECモールで販売している商品の在庫が無くなったとしても、在庫が連動しているため、在庫情報を変更する必要が無くなります。
今までは、1つ1つのECモールに出品して、商品が売れたら在庫を手動で変更するという作業が必要でしたが、オムニチャネルを実現すればそのようなことをする必要はありません。
そのため、EC販売においてはオムニチャネルが実現できるシステムやツールを導入することが大変重要となってきています。
顧客の囲い込み
EC販売を行うに当たって、顧客のLTVを上げ、顧客の囲い込みを行うことは重要となっています。
LTVとは、「顧客生涯価値」という意味で、1人の顧客あたりどれだけ生涯利益を産むことができたのかを表す数値となっております。
近年ではコストの問題から新規集客が難しくなっており、既存顧客の価値を最大化させる考え方である、LTVという指標が重要視されています。
LTVを上げるためには、効果的な販促により顧客のファン化を促進することで、顧客単価やリピート率をアップさせることが重要となります。
また、オムニチャネルを実現することで、複数のECモールにおける顧客の購入情報を共有することができます。
それらを活用することで、顧客ごとに合わせたOne to Oneマーケティングを行うことができ、顧客のリピート率のアップや顧客の囲い込みを実現することが可能となります。
SEOコンテンツマーケティング
SEOとは、検索エンジン最適化という意味で、Googleの検索画面でサイトを上位表示させるための施策のことをいいます。
コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値のあるコンテンツを作成し、それから見込み客を流入させるマーケティング手法のことを指します。
効果的なSEOマーケティングを行うことで、購買意欲の高い顧客を集めることが可能となります。
また、作成したコンテンツは資産となるため、中長期的に安定して集客を行うことが可能となります。
ECで出品する方法
ここまで、EC出品で成功するポイントについて解説してきましたが、ここではECサイトで実際に出品する方法についてご解説していきたいと思います。
ネット上で商品を出品する方法は、自社のサイトかECモールの二つに分けることができます。
自社のサイトとは、企業が自社商品を売るために作ったECサイトや、ShopifyやMake Shopで制作したECサイトなどがあります。
一方で、ECモールには、テナント型とマーケットプレイス型の2種類があります。
テナント型とは、楽天市場などのようにECモールで構築されたプラットフォーム上で、さまざまな企業が商品を販売する仕組みです。
マーケットプレイス型とは、Amazonのように、商品単体で出品することができるECモールです。
ここでは、主なECモールである、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングの出店、出品するために必要な手続きや手順をご紹介していきます。
楽天
楽天では商品の出品を行うまでに、出店申込、審査、運営開始という段階を踏む必要があり、それらを行うのには1ヶ月〜2ヶ月かかるとされています。
また、個人で出品することは難しくなっており、審査に引っかかる可能性が高くなっています。
ユーザー層は、30代〜40代となっており、楽天ポイントがお得に貯まったり、使えたりすることが大きなメリットです。
出店する際には、
- がんばれ!プラン
- スタンダードプラン
- メガショッププラン
という3つの中からプランを選ぶ必要があります。
がんばれ!プラン
出店料金が月額19,500円、登録可能な商品数は5000点、画像の容量は最大500MB、システムの利用料金が月間の売上の3.5~7.0%となっています。
そのため、初心者におすすめのプランとなっています。
スタンダードプラン
出店料金が月額5万円、登録可能な商品数は20,000点、画像の最大容量は5GB、システムの利用料金が月間の売上の2.0~4.5%となっています。
こちらは、月商140万円以上を目指す企業におすすめのプランとなっています。
メガショッププラン
出店料金が月額10万円、登録可能な商品数と画像容量が無制限となっており、システムの利用料金が月間の売上の2.0~4.5%となっています。
こちらは、商品数や画像容量が無制限のため、大量の商品を出品する予定の企業におすすめのプランとなっています。
上記の中から自社に適切な条件のプランを選び、出店を行うことで楽天市場で商品を出店することが可能となります。
Amazon
Amazonは、楽天市場などのテナント型のECモールとは異なり、出品用のアカウントを登録することで商品単体で出品することが可能なECモールとなります。
出品用のアカウントの審査は楽天市場などのように厳しくないため、本人確認などを行うと、3営業日ほどで作ることができます。
販売手数料などは、商品のジャンルによって異なるため、Amazon公式サイトをご参照ください。
商品を販売するには、商品名や型番・JANコードなどを入力し、すでに販売されている商品であれば、相乗り出品といって簡単に出品登録をすることが可能です。
また、AmazonにはFBAというサービスがあり、注文処理から商品在庫の保管や配送、返品を代行してくれるサービスとなっています。
FBAを使うことで、EC販売で最も面倒な作業である、商品の梱包や発送などを行う必要が無くなるため、業務の効率化に大きく役立ちます。
Yahoo!ショッピング
Yahoo!ショッピングは、楽天やAmazonに比べて売上やユーザー数は劣りますが、出店料や売上にかかる手数料が無料となっています。
最近では、PayPayでの決済も可能となっており、PayPayボーナスを受け取ることができる事なども便利となっています。
Yahoo!ショッピングに出店する際は、出店審査を受ける必要があり、審査には2〜10営業日程度かかるとされています。
出店審査が完了したら、ストアのページの設定などを行い、開店の審査を申し込みます。
2〜5営業日ほどで審査が終わりますので、審査が完了したら出店することができ、商品を出品することが可能となります。
Yahoo!ショッピングは初期費用や販売手数料などが掛からず、初めてEC出品する方にはとてもハードルが低くおすすめです。
しかし、ストアポイントやキャンペーン原資負担は最低でも2.5%の負担が必須になっており、それらは支払う必要があるということを把握しておきましょう。
商品を発送する方法
ECモールで商品が売れた際には、商品を発送する必要があります。
今までは、商品を発送する際、送り状を記入または入力して発送を行う必要がありました。
最近では、ヤマト運輸の「B2クラウド」や佐川急便の「e飛伝」などの、送り状を簡単に発行することができるサービスが普及しています。
それらのサービスは、オンライン上で顧客が入力した氏名や住所などの情報が記載された送り状を印刷することができます。
その送り状を梱包した商品に貼り付けるだけで、商品を発送することが可能となります。
さらに、それらの商品を発送する際に、指定された場所まで配達員の方が訪問して、発送したい商品を集荷してくれるサービスなどもあります。
また、商品を購入した顧客情報をそれらのサービスと連携させて、注文の受注から配送までをより効率的に行うことが可能なシステムなどもあります。
このように、便利なサービスやシステムを利用することによって、商品の発送に手間をかけず、簡単に行うことが可能となります。
EC一括管理システム「セルモア」
ここまで読んでくださった方の中には、
- 複数のECモールに出品できるツールを知りたい
- ECの出品の工数を削減したい
- 複数のECモールの在庫管理を一元管理したい
という方が多いのではないでしょうか?
そんな方のために、ECを一括管理することが可能なシステム「セルモア」をご紹介いたします。
セルモアでは、ECの受注管理や在庫管理、複数のECモールの在庫連携などが可能となっています。
また、複数のECモールへの出品も同時に行うことができるため、出品にかかる工数を大幅に減らすことができます。
今までは手作業で行う必要があった受注管理や在庫管理などを自動で行なってくれるため、従業員の負担軽減や人件費の削減につながります。
現在セルモアは、初めの1カ月は無料トライアルで、無料トライアル後は月額11,000円で使用可能です。
セルモアを1度使ってみたい方は、下記のバナーからお気軽にお問い合わせください。
EC出品に最適なPOSシステムReCORE
この記事では、EC出品で成功するポイントや3つの主なECモールでの出品方法や発送方法についてご説明してきました。
ここからは、EC販売の効率を最大化させることが可能なPOSシステムReCOREをご紹介させていただきます。
ReCOREには、EC販売をする企業に役立つ機能がたくさん搭載されているため、1つずつご紹介させていただきます。
EC出品テンプレート機能
ECモールに出品する際には、商品情報や説明などを記載する必要があり、それらの面倒な業務を効率化させたい方は多いのではないでしょうか。
ReCOREでは、ECモールに出品する際に必要な商品情報をテンプレート化することが可能となっています。
そのため、一度テンプレートを作成した商品は、それらの情報を入力する必要がなく、出品にかかる工数を減らすることが可能となっています。
また、ReCOREには8000万件を超える商品カタログがあるため、それらを参考にすることで、テンプレート作成にかかる時間を削減することができます。
各ECモールに合わせてテンプレートのレイアウトを変更することも可能となっています。
このように出品テンプレート機能を使うことで、出品の際に面倒となる商品情報の入力などを効率的に行うことが可能となります。
複数モール同時出品機能
ReCOREでは設定を行っておくことで、複数のモールに同時出品することが可能となっています。
本記事でご紹介した、楽天・Amazon・Yahoo!ショッピングやラクマ・Shopifyで構築した自社サイトなどに一度の操作で出品することが可能です。
この機能によって、1つの商品を複数のモールに出品する際にかかる手間を大幅に削減することが可能となります。
今までは、商品を出品するためには、1つのモールごとに5〜10分の時間がかかっていました。
ReCOREを導入することで、それらの複数のモールへの出品を1つのモールにかかる時間で行うことが可能となります。
価格同期機能
複数のECモールで出品する際に注意しなければならない事は、モールによって利用料や販売手数料が異なることです。
そのため、ECモールごとに商品の利益率が変動してしまい、ECで安定的に利益を上げることが難しくなっています。
ReCOREの価格変動機能では、モールごとに販売価格を変えることが可能となっています。
例えば、Yahoo!ショッピングの販売手数料が無料で、楽天が5%掛かる場合、楽天の販売価格を5%高く設定しておくことなどが可能となります。
そのため、各モールで手数料が異なる場合でも、モールごとの利益率を一律にすることができます。
EC自動出品機能
ReCOREには、自動でECサイトに出品することができる機能が搭載されています。
ECテンプレートなどの条件を設定しておくことで、自動で出品することが可能となっています。
これまでは、店舗であれば営業時間が終わってからECの出品作業を行う企業が多かったのではないでしょうか。
ReCOREを利用することでそれらの時間も削減し、効率的に出品することが可能となっています。
受注管理機能
EC販売を行っている企業の中には、商品の受注管理を面倒に感じている方は多いのではないでしょうか。
ReCOREのEC受注管理機能では、商品の注文状況や配送状況などを管理画面で確認することが可能となっています。
そのため、受注した商品が配送されているかや、商品の配送が完了したかなどの商品の状況を把握することができます。
注文のキャンセルなども把握することができるので、商品の配送ミスなどを無くすことが可能となります。
在庫管理機能
EC販売において、複数のECモールに出品している商品の在庫を把握することが困難であると感じている企業は多いのではないでしょうか。
ReCOREでは、楽天やAmazon・Yahoo!ショッピングなどの複数のECモールの在庫情報を統合して管理することが可能となっています。
今まで、複数のECモールに出品している商品が売り切れた際などには、1つ1つのモールの在庫情報を変更する必要がありました。
ReCOREでは、複数のモールの在庫を統合管理することができるため、商品が売り切れた際には、自動で全てのモールに在庫情報を反映することが可能です。
それによって、ECの在庫管理の効率を大幅に上げることができます。
EC販売における売り違いを起こすことも無くなるため、顧客からのクレームを減らすこともにも繋がります。
さらに、ReCOREでは、複数の実店舗とECモールとの在庫情報を統合することも可能となっています。
実店舗とオンラインの在庫情報の統合によってオムニチャネルを実現し、効率的な在庫管理を行いましょう。
発送伝票連携機能
ReCOREは、佐川急便のe飛伝やヤマト運輸のB2クラウドと連携することが可能となっています。
佐川急便のe飛伝やヤマト運輸のB2クラウドは、商品を発送する際の送り状を自動で発行してくれるサービスです。
ReCOREとそれらのサービスと連携することで、EC販売の発送をより効率的に行うことが可能となっています。
具体的には、ReCOREと連携したECモールで購入された商品を発送する際などに、ReCOREの顧客情報を基にして、自動で送り状を作成することができます。
梱包した商品に送り状を貼り付けて、ヤマト運輸や佐川急便に集荷してもらなど、発送業務を効率的に行うことが可能となります。
KPI管理機能
EC販売において、データ分析は重要ですが、ReCOREにはKPI管理機能が搭載されています。
KPIとは業績を管理するために重要な指標で、企業のKPIの数値を可視化することで、経営の改善繋げることができます。
ReCOREでは、商品の粗利率や在庫の回転率、客単価なども分析することができます。
また、ECで販売している商品をカテゴリーごとに分類して、カテゴリーごとの滞留日を確認することなども可能です。
そのため、現状の売上の詳細を常に把握することができるようになっており、建設的なEC運営を行うことが可能となるのです。
まとめ
ここまで読んでいただいた方は、EC販売を行う際のポイントや便利な出品・発送方法をご理解いただけたと思います。
また、複数モールでの展開やオムニチャネルを実現することが可能なPOSシステムReCOREをご紹介してきました。
ReCOREを導入して、EC業務を効率化し、売上をアップさせてみませんか?
ReCOREについてさらに詳しく知りたい方は、ぜひ下記のボタンからお問い合せと資料ダウンロードをしていただければ幸いです。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。