買取専門店を開業する方法とは?手順や成功のポイントをご紹介!
SDGsなどの推進によるリユース業界の成長に伴い、買取専門店を開業する人が増えてきました。
しかし、買取専門店を開業しても成功できるかが不安で、あと一歩踏み出せないという方は多いのではないでしょうか。
開業して利益を出すためには、成功するポイントを踏まえて準備・運営をすることが重要です。
今回は、買取専門店の開業を考えている人に向けて、買取専門店を開業するメリットや方法・成功させるポイントなどを紹介していきます。
目次
買取専門店を開業するメリット
事業を始めるにあたって、少ない経費で利益を出すことができれば、失敗するリスクを抑えることができます。
ここでは、買取専門店を開業するメリットを4つ見ていきましょう。
在庫を抱える必要がない
買取専門店のメリットの1つに、在庫リスクを避けられるということがあります。
リサイクルショップなどでは買取した商品を店舗で販売することが多いため、商品が売れるまで在庫を抱える必要があります。
しかし、買取専門店では一般的に顧客から買取した商品を古物市場などに卸すことが多いため、在庫を大量に抱える必要がありません。
また、最近ではインターネットを利用して買取した商品を販売する業者も増えてきています。
このように、買取専門店では古物市場やECサイトなどを利用することで在庫を抱えずに運営していくことが可能となります。
人件費があまりかからない
買取専門店は、人件費をあまり掛けずに営業することが可能となっています。
リサイクルショップのような大きな店舗で運営する必要がないため、スタッフ1人でも店舗を回すことができます。
在庫を最小限にして小規模で運営すれば、従業員を雇わなくても自分1人で運営することも可能です。
また、従業員の代わりにPOSシステムなどを導入すれば、少ない人数で効率的に業務を行うこともできます。
少ない人数で運営できる仕組みを一度作ってしまえば、定期的にメンテナンスをするだけで、少ない人件費で経営し続けることが可能です。
買取専門店を開業する際には人件費を最小限に抑えることで、店舗の利益を最大化させましょう。
店舗面積があまり必要ない
買取専門店は、販売スペースが必要ないため、店舗の面積を最小限に抑えられます。
多くの商品を店に並べる必要がある総合リサイクルショップや、骨董品などの場所を必要とするリユースショップは大きな店舗を構える必要があります。
しかし、買取専門店は店舗では商品を販売せず、古物市場に卸したり、ECサイトで商品を販売することが多くなっています。
そのため、店舗の面積をあまり必要とせず、テナント家賃を安く抑えることができます。
毎月かかる固定費を安くすることは、リスクを最小限に抑えることができ、利益を出しやすくなるため重要です。
また、テナント費用が安いことで、人通りが近い場所や駅の近くなどの家賃がエリアなどでも、店舗を構えることが可能となります。
EC販売によって利益を出すことができる
買取専門店は、買取した商品をEC販売することで、高い利益を出すことができます。
一般的には買取した商品は古物市場に卸すことが多くなっていますが、自分でECサイトに出品して販売することも可能です。
EC販売は消費者へ直接商品を販売するため、販売価格を自分で設定することができます。
また、古物市場に比べて仲介業者にかかる手数料が低いため、利益率を向上させることが可能です。
利益率を上げて、長期的な運営をするためには、EC販売を上手に使いこなしましょう。
買取専門店の開業手順
買取専門店を開業するために必要なものをチェックしてきましたが、開業の手順を具体的に知りたいという方も多いのではないでしょうか。
ここでは、買取専門店を開業する際の手順についてご紹介していますので、開業を考えている人はチェックしてみてください。
開業費用を準備する
内容 | 目安 | 必要額(万円) |
商品 | 0万円/坪 | 0 |
内・外装費 | 5万円/坪 | 50 |
什器 | 10万円/坪 | 100 |
販促費 | チラシ等・ネット | 100 |
看板 | 1枚 | 150 |
その他 | ー | 100 |
合計 | ー | 500 |
(物件取得費・運転資金は含まれていない)
買取専門店を開業するには、開業や運営に必要となる費用を準備しておかなくてはなりません。
上記でご紹介しているのは、敷地面積10坪の居抜き物件で、20万人の商圏人口を想定しています。
これに加えてECモールなどに商品を出品する場合、モールによりますが手数料を10万円程度準備しておく必要があります。
また、開業してから順調に利益が出続けるとは限らないため、数ヶ月は売り上げが出なくても営業できるように資金を確保しておきましょう。
店舗やテナントを確保する
まずは、店舗やテナントを探し、営業する場所を確保しましょう。
店舗やテナントを借りる場合には、立地と費用のバランスを考えて費用対効果の高い場所を選びましょう。
買取専門店は大きな面積を必要としないため、用意できる資金の範囲に見合った場所を選んでください。
競合が周りにおらず、人の集まるところや目につきやすい場所は集客も見込めるため、可能であれば駅の近くやショッピングモールのテナントなどがおすすめです。
古物免許と開業届の手続きをする
買取専門店を開業するためには、古物免許の取得や開業手続きをする必要があります。
古物営業法によると、免許を持たずに古物の売買を行った場合には3年以下の懲役または100万円以下の罰金が課されます。
古物商免許を取得するためには、住民票・身分証明書・略歴書・契約書などの必要書類と手数料の19,000円を用意して、営業する地域の警察署に申請を行います。
次に開業手続きですが、個人事業主として行う場合には、営業地域の税務署に開業届を提出する必要があります。
開業届は原則開業から1ヶ月以内に行うことが定められており、費用はかからず、郵送やインターネットでも手続きが可能です。
開業届を出すと65万円の所得税控除を受けられるため、買取専門店を開業する際は必ず提出しておきましょう。
POSシステムなどを導入する
POSシステムを利用することは、買取専門店を効率的に運営する上で重要となります。
買取や会計などの業務を効率化することができ、買取した商品の在庫を適切に管理することができます。
買取専門店では、在庫を抱える必要がないとご説明しましたが、買取した商品を一時的に管理する必要があります。
POSシステムでそれらの業務を効率化することで、手作業によるミスを防ぐことが可能となります。
また、情報管理にかかる負担を大幅に減らすことができるため、人件費の削減にも繋がります。
POSシステムを導入するには費用が掛かりますが、費用対効果を考えて導入を検討してみましょう。
買取専門店の開業で成功するポイント
買取専門店を成功させるためには、成功するポイントを押さえてしっかりと準備する必要があります。
高い利益を出す仕組みを作ることで、買取専門店の開業を成功させ、安定した経営を続けていくことが可能となります。
ここからは、買取専門店の開業で成功するポイントを5つに分けて解説していきます。
安定した販売先を確保する
効率的に商品を買取できても、販売先が確保できていなければ買取専門店は成り立ちません。
商品の販売と買取のサイクルを早く回すためにも、販売先をいくつか確保しておきましょう。
一般的な買取専門店では、買取した商品を古物市場に出品することが多くなっています。
しかし、古物市場では仕入れた商品をさらに別の顧客に売ることが目的のため、販売価格が低くなってしまいます。
そこで、おすすめなのがECモールに出品する販売方法です。
ヤフオク!やメルカリShops、ラクマなどのECモールに出品すれば、顧客に直接商品を販売することができるため古物市場よりも高値で販売することができます。
集客手段を準備する
買取専門店を開業する前には、集客手段を準備しておくことも重要となります。
買取専門店をオープンしても、安定して集客することができなければ、経営を軌道に乗せることは難しいでしょう。
例えば、オフラインの集客ではチラシのポスティングやタウン誌への掲載などがあります。
また、オンラインの方法ではグーグル広告やGoogleマップを最適化することも効果的です。
ユーザーはサービスを利用する前にインターネットでの検索を行うことが多いため、ホームページの作成なども行いましょう。
買取専門店に適したPOSシステムを導入する
買取専門店では、POSシステムを利用することで管理の正確化や業務の効率化が可能となります。
営業の効率化はもちろん、システムによっては店舗の情報をさまざまな角度から分析することができます。
売上管理や在庫管理などをPOSシステムで行うことで、商品やお金の動きを把握でき、経営の最適化に繋がります。
さらに、POSシステムによっては複数のECサイトに商品を出品できる物もあるため、販路を拡大したい方におすすめです。
テンプレートを活用して短時間で出品できたり、複数のECサイトへ同時に出品できたりするため、販路を広げながら出品の手間を省くことができます。
費用対効果の良いPOSシステムを利用することで、買取専門店の業績を上げることが可能です。
競合がいない地域を狙う
買取専門店を開業させる時には、原則競合他社がいない地域を狙って出店しましょう。
近くに競合がいる場所に出店してしまうと、価格競争や顧客の取り合いになることが多いため、買取専門店を成功させるのは難しくなります。
自宅の近くにある買取専門店を選ぶ顧客は一定多数いるため、出店するエリアに買取専門店・リサイクルショップがあると、顧客が分散してしまいます。
開業する際には、競合他社が周りに少ないかどうかの調査を行いましょう。
もし、買取を行う競合がいる場合には、自社の方に優位性があるかをしっかり比較検討し、出店を決めることをおすすめします。
利益率を重視する
買取専門店は、利益率を重視して運営していくことが大切です。
しかし、利益率を上げるために安く買取をして高く販売することだけを考えていると、顧客が離れてしまったり、評判が悪くなったりする可能性があります。
一見、高価買取をしていると利益率が悪くなってしまうかもしれませんが、高価買取を行うことで顧客に良い印象をもたせ、リピーターが増えたり口コミが広がったりすることが期待できます。
顧客から自然に情報が広がることで、集客手段をとらずとも、リピート顧客を集めることができるため、結果的に利益率を高めることが可能です。
また、利益率を高める方法の1つとして、EC販売を行うことなどがあります。
EC販売では、ECモールの販売手数料や送料などが掛かりますが、顧客に直接販売することが可能となります。
顧客から高く買取した商品をECサイトなどに出品し、高い価格で販売することで高い利益を出していきましょう。
買取専門店の業績をアップさせるPOSシステム「ReCORE」
本記事では、買取専門店の開業の手順や成功のポイントなどをご紹介してきました。
買取専門店を成功させるためには、EC出品によって利益率の高い販売を行い、POSシステムなどを使うことによって業務を効率化させることが重要となります。
ここからは、買取専門に最適なPOSシステム「ReCORE」について詳しく解説していきたいと思います。
買取査定アシスト機能
ReCOREには買取査定アシスト機能が搭載されており、過去の買取履歴を参考にして買取価格を決めることができます。
過去の買取金額や販売金額を参考にすることで、しっかりと利益の出る買取を行うことができます。
それらの買取に関する情報はどんどん蓄積されていくため、買取の質を均一化していくことが可能となります。
それによって、専門知識のあるスタッフだけでなく、新人やアルバイトスタッフでも買取を行うことができます。
また、複数店舗を経営している企業の場合、ReCOREでは他店舗の買取や販売情報を確認することが可能となっています。
他店舗展開をしている企業様の中には、
- 買取ができるスタッフが揃わない
- 店舗によって買取の質がバラバラ
- 買取業務を効率化したい
などといったお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ReCOREでは、他店舗の買取履歴などを確認することもできるため、査定にかかる工数を削減することができます。
他店舗情報を共有することで、店舗ごとの買取を均一化することができ、複数の店舗全体で利益を出すことが可能となります。
ReCOREでは、査定する商品のECサイトでの販売価格を表示することなども可能となっています。
そのため、ECサイトで販売する価格を想定して利益の出る価格で買取を行うことができます。
このように、ReCOREの買取査定機能を利用することで、業務を効率化し、買取スタッフにかかる人件費を削減することが可能となります。
EC出品機能
買取専門店を成功させるためには、ECモールに出品して販路を拡大することが重要であるということはお分かり頂けたと思います。
ReCOREのEC出品機能では、
- Shopifyで構築した自社サイト
- メルカリShops
- ヤフオク!
- 楽天市場
- ラクマ
- Amazon
などの複数のECモールで商品を併売することが可能となっています。
複数のECモールで併売することで、顧客とのタッチポイントを増やせるだけでなく、在庫の回転率を上げることができます。
また、ECモールでの販売は古物市場に卸すよりも高い利益率を上げられることが多いため、自社の業績を上げることにも貢献します。
さらに、ReCOREのECテンプレート機能では、商品情報の入力などの、出品にかかる工数を減らすことができます。
このように、ReCOREで適切なEC販売を行うことによって「高い利益率で、買取と販売の業務を高速で回す」ことが可能となるのです。
在庫管理機能
買取専門店では、店舗で商品の販売を行いませんが、買取した商品の在庫情報を正確に把握しておく必要があります。
ReCOREの在庫管理機能では、買取した商品の
- 在庫数
- 商品状態
- 販売金額
- 買取価格
- 在庫滞留期間
などを把握することができます。
そのため、古物市場に卸したり、ECモールなどに出品する際などに、仕入れ金額を基にした出品・販売を行うことができます。
それらを適切に把握することで、仕入れ価格に対してしっかりと利益の出る販売を行うことが可能となります。
また、ReCOREでは複数のECサイトの在庫を連携させることができます。
それによって、複数のECモールに出品している商品が売れた際などに、ECモールごとの在庫情報を変更する必要がありません。
このように、ReCOREの在庫管理機を使用することで在庫を正確に管理できるだけでなく、ECモールと連動させて利益率の高い販売までを行うことが可能となります。
顧客管理機能
買取専門店では、買取の際に顧客の個人情報を提示してもらう義務があるため、顧客情報を適切に管理する必要があります。
ReCOREの顧客管理機能では、顧客の基本情報だけでなく、過去の買取金額や最終来店日なども把握することが可能です。
また、本記事で、買取専門店では顧客のリピート率を上げることが重要であるということをご説明してきました。
ReCOREの顧客管理機能では、買取顧客のリピート集客を行うことが可能となっています。
そのため、顧客情報を基にしたメールやSMS・LINEなどの販促メッセージを送ることが可能となっています。
リピート集客は、新規顧客よりも顧客獲得単価を低く抑えられるため、ReCOREを利用することで自社の利益率を上げることが可能となります。
まとめ
本記事では、買取専門店を開業する際の手順や成功させるポイントなどをご紹介いたしました。
買取専門店は、リピート顧客を増やすことやEC販売を行うことで高い利益率を上げられるということはお分かりいただけたと思います。
また、今回は買取専門店の業務を最適化するPOSシステム「ReCORE」をご紹介しました。
ReCOREを利用することで、買取や在庫管理などにかかる工数を削減できるだけでなく、EC出品によって利益を最大化することが可能となります。
ReCOREについてさらに詳しく知りたい方は、下記のボタンからお問い合わせ・資料ダウンロードして頂けますと幸いです。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。