メルカリShopsは売れない?売上を伸ばす方法7選と成功事例を解説
インターネットやデバイス端末の普及により、消費者の購買行動はオフラインからオンラインへと移り変わってきています。
このような社会の流れを受けて、Amazonや楽天市場などのECやメルカリShopsなどへの出品を考えている事業者の方や個人事業主の方も多いかと思います。
しかしながら、口コミや評判を見てみるとメルカリShopsで売上を伸ばすのが難しいと考えている方も少なくありません。
結論から言うと、メルカリShopsは正しく活用することで売上を伸ばすことができます。
今回は、メルカリShopsで売上を伸ばしていきたい事業者の方に向けて、メルカリShopsで売上を伸ばす方法を成功事例とあわせてご紹介します。
目次
メルカリShopsとは?
メルカリShopsは、メルカリ内に自分のショップを開設できるサービスで、個人・個人事業主・法人と誰でも申し込むことができます。
メルカリShopsでは、会員登録費や月額利用料が一切かからないため、初期費用をかけずにネットショップを開設したいという方にとっては最適なサービスです。
通常のメルカリでは、在庫を登録することができないため、靴を販売する際にもサイズや色ごとに出品を行う必要がありました。
しかしながらメルカリShopsでは、1商品に対し複数の在庫を登録することができるので、出品登録の工数削減や管理業務の効率化を実現できます。
また、メルカリShopsには大口個数にも対応可能な配送手段などが充実しています。
そのため、事業者の方やものづくりを行っている農家の方などにおすすめです。
メルカリとメルカリShopsの違いについて一覧表で解説した記事はこちら
メルカリShopsの機能は今後もアップデートされる予定
株式会社メルカリが運営するWebメディア「メルカリびより」では、メルカリShopsは今後も機能をアップデートしていく予定とのことです。
アップデート予定の機能としては、
パワーアップ版「メルカリ便」への対応
オリジナルWebページの作成
SNS・広告連携による販路拡大
『メルカリShops』限定クーポンの発行
参考:メルカリびより公式サイト
などが、検討されているとのことです。
これらは現在検討中なので、必ずアップデートされるという保障はありません。
しかしながら、仮にこれらの機能が実装された場合、メルカリShopsはより販売機会を見逃さない形でユーザーへの訴求ができるようになります。
メルカリShopsのメリットについて詳しく知りたい方はこちらから
メルカリShopsは売れない?売上を伸ばす方法7選
メルカリShopsを運営する株式会社ソウゾウの「Shopsマガジン」によると、EC初挑戦で初月から月商1,000万円超を達成したショップもあるとのことです。
つまり、「メルカリShopsは売れない?」という問いの結論としては、メルカリShopsはやり方次第で売上を伸ばすことが可能といえます。
ここからは、メルカリShopsで売上を伸ばす方法を7つご紹介します。
メルカリShopsで売上を伸ばす方法には、
- 1つの商品に対する「いいね!」を蓄積させる
- 商品説明をわかりやすく記載する
- お試し価格で販売を行う
- 商品+αで同梱物を入れてショップをPRする
- 商品検索ページを意識して1枚目の商品画像を決める
- メルカリShopsのタイムセール機能を活用する
- メルカリShopsと連携しているEC一元管理システムを活用する
などが挙げられます。
ここからは、1つずつ具体的に説明していきます。
1つの商品に対する「いいね!」を蓄積させる
「Shopsマガジン」では、いいね!が一定数以上ついていると、売れやすくなることがわかったと発表しています。
通常のメルカリとは異なり、メルカリShopsでは複数の在庫が設定できるため、1つの商品に対する「いいね!」の数を蓄積させることができます。
商品が購入されるたびに商品を登録し直していると、いいね!が分散してしまうため、商品が売れたら同じ商品に在庫を追加する形でショップ運営を行っていきましょう。
商品説明をわかりやすく記載する
メルカリアプリを活用するユーザーのほとんどは、基本的にスマートフォンを使って商品を閲覧します。
スマートフォンはパソコンに比べると、画面が小さいため、わかりやすさと読みやすさを意識した商品説明を記載することが大切です。
【】や『』を効果的に活用したり、文頭に■を使って見出しを強調したりすることで、顧客がストレスなく、商品説明を読み進めてくれるようになります。
お試し価格で販売を行う
メルカリShopsで売上を伸ばしているショップが実践していることとしては、「お試し価格での販売」です。
メルカリShopsでは生鮮食品などの販売も良く行われていますが、食べたことがないものや買ったことがないものを、いきなりネットで買うのは気がひけるものです。
そのような顧客心理を理解しているショップ運営者の方は、お手頃価格で少量サイズを販売する「お試し品」を出品しています。
これにより購入のハードルも下がるので、顧客に商品を購入してもらいやすくなります。
商品+αで同梱物を入れてショップをPRする
購入した商品が届いて開封する瞬間は、期待感がマックスに高まるタイミングです。
ショップの紹介や商品のこだわり、SNSアカウントの情報などを記載したチラシや手紙を同梱しておくと、「このショップでもう一度商品を購入したい」と思ってもらうことができます。
メルカリShopsには、ショップのフォロー機能も搭載されているため、ショップのファンを増やすことで、売上を安定させることもできるようになります。
商品検索ページを意識して1枚目の商品画像を決める
メルカリShopsに商品を出品する際には、複数枚設定することが可能ですが、商品検索ページで表示される画像は1枚目の画像です。
顧客は、この1枚目の画像を見て、商品をクリックするかを判断するため、商品の魅力や特徴が伝わるような画像を1枚目に設定しましょう。
また、商品検索ページの1枚目の画像の左下には「価格」、商品が売り切れた場合には肥大上に「SOLD」のラベルが表示されます。
1枚目の画像に文字入れなどを行う際には、左上と左下のスペースは開けたままにしておくと、重ならずに済みます。
メルカリShopsのタイムセール機能を活用する
メルカリShopsには、期間限定で販売中の商品を割引価格で販売できる「タイムセール機能」を搭載しています。
メルカリShopsのタイムセール機能を活用することで、顧客に値引き中の商品をわかりやすくアピールすることができるので、顧客の購買意欲を促進させることができます。
またタイムセール商品は、アプリの目立つ位置に配置される「タイムセール!商品」に表示されるため、購入意欲の高い顧客を惹きつける効果も期待できます。
なお、タイムセール機能を活用するためには、一定期間の販売実績が必要なので注意が必要です。
メルカリShopsと連携しているEC一元管理システムを活用する
メルカリShopsと連携を行っているEC一元管理システムを活用することで、
- 在庫管理業務の工数大幅削減
- 複数ECモールへの同時出品
- 他のECモールとの併売で販路拡大
- 受注管理の一元管理
- 売上管理
などが簡単に実行できるようになります。
現在メルカリShopsと連携を行っているEC一元管理システムは「セルモア」・「ReCORE」・「WORLD SWITCH」の3つです。
メルカリShopsの運営にかかる工数を減らしながら、売上を伸ばしていきたいという方は、ぜひ一度EC一元管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
メルカリShops成功事例3選
ここからは、メルカリShopsで実際に成功しているショップを3つ取り上げて紹介します。
既に成功しているショップを参考にすることで、自分のショップの売上を伸ばしていくヒントやコツが見つかるかもしれません。
ぜひ、参考にしてみましょう。
兵庫県の自家焙煎スペシャルティコーヒー専門店「コーヒーポート」
「コーヒーポート」は、芦屋のビーチの目の前にあるスペシャルティーコーヒーの自家焙煎店です。
お店が海の見える場所にあることもあり、港という意味のポートとコーヒーを合わせたことが「ポートコーヒー」という名前の由来だそうです。
自宅の1画に実店舗を構えており、年間およそ1,000種の豆の中から厳選して買い付けした10種類以上の豆を揃えて、毎日丁寧に焙煎を行っています。
3年ほど前から始めた実店舗では、コーヒー豆の販売やドリンクのテイクアウトを行っています。
お店に来てくれるお客様の「ネット販売とかやってないの?」「知り合いにコーヒー豆を送りたい」などの声をきっかけにメルカリShopsを始めたとのことです。
コーヒーポートがメルカリShopsで行っている工夫をまとめると、
- 商品に毎回手書きのメッセージを添える
- リピート客に対してのお試し特典
- お手軽お得セットの販売
などが挙げられます。
特にリピート客に対しては、前回購入したコーヒー豆を調べて、好みに近いものや全く味わいの違うものをお試しとしてプレゼントしています。
「お試し品」としてリピート客にコーヒー豆を提供することで、違う種類のコーヒー豆の良さを理解してもらうことができ、次回以降の購入意欲を向上させる効果が期待できます。
目利きのプロが選んだ最高の和牛を提供「みずとみ精肉店」
「みずとみ精肉店」は、沖縄で食品の製造から加工、販売、輸出入を行っている会社です。
直営店も運営しているものの、新型コロナウイルスの影響を受けたこともあり、2020年秋にお肉の通販サイトをスタートしました。
みずとみ精肉店がメルカリShopsで行っている工夫をまとめると、
- 商品の特徴や安心・安全面を訴求している
- プロのカメラマンを使った画像を設定している
- 他のショップとは被らない商品選定を心がけている
などが挙げられます。
実際にみずとみ精肉店は、パッと目を引く画像作成にかなり力を入れています。
プロのカメラマンが撮った質の高い写真に加えて、テキストでも商品の魅力が伝わるような画像になっています。
また、国内トップクラスの食品衛生管理認定工場でお肉の加工・製造を行っていることをアピールして、安心・安全面を顧客に伝える工夫も行っています。
みずとみ精肉店は、EC慣れしている顧客がいる点と新しいプラットフォームならではの先行者利益が得られる可能性が高いという点に魅力を感じています。
みずとみ精肉店と同じように、ECの購入ハードルを下げたい、新しいプラットフォームで先行者利益を得たいと考えている事業者の方は、メルカリShopsの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
インスタグラム発のハンドメイドアクセサリーブランド「iamnao」
「iamnao」は、どんな服にも合うシンプルさと主役になれる存在感をコンセプトにしたハンドメイドアクセサリーを販売しています。
iamnaoはデザインだけでなく、素材にもこだわっており、金属アレルギーの方でも身に着けられるように、サージカルステンレスを使用しています。
iamnaoがメルカリShopsで行っている工夫をまとめると、
- 商品説明文をどこよりもわかりやすく記載
- 商品単体の写真だけでなくモデルカットの写真も掲載
- 商品情報に合わせてデザインに込めた想いなどを顧客に知ってもらう
などが挙げられます。
特に商品紹介には非常に力を入れていて、商品単体の写真だけでなく、モデルカットの写真を取り入れています。
モデルカットの写真を取り入れることで、顧客にアクセサリーを身に着けているイメージを持たせるための工夫が施されています。
メルカリShopsと公式連携しているEC一元管理システムセルモアとは?
売上の伸ばす方法7選でもご紹介したとおり、メルカリShopsでの売上を効率的に伸ばしていくためには、「EC一元管理システム」の導入がおすすめです。
しかしながら、比較的小さな規模でビジネスを行っている事業者や個人の方の多くは、「システム導入には費用がかかるし…」「そこまで大きい規模じゃないからシステムは必要ない」と考えているかと思います。
しかしながら、ビジネス規模の大小にオンラインショップの運営にかかる工数を削減することで、もっと楽に簡単に売上を伸ばしていくことができます。
弊社では、そのような事業者のEC運営をサポートするために「セルモア」というサービスをリリースしました。
11,000円という安価で利用し続けることが可能なため、規模が小さい事業者でも手軽に導入することが可能です。
今回は、セルモアに関する詳しい機能をご紹介していきたいと思います。
複数ECモール同時出品機能
セルモアでは、Amazon、楽天市場、ヤフオク!、Yahoo!ショッピング、楽天ラクマ、メルカリShops、Shopifyなどの複数モールへ同時出品を行うことができます。
これまで各モールへの併売を行う際に、各モールの出品画面から1つずつ出品作業を行っていた企業も、セルモアを活用することで1回の出品作業で複数モールへ出品が可能になります。
また、何度も出品を行うようなジャンルや商品の場合、ECテンプレートを作成することもできます。
これにより、毎回商品情報などを入力する手間を省くことができ、出品時にはあらかじめ作成しておいたテンプレートを選択するだけで、出品が完了します。
セルモアを活用することでEC出品にかかる時間を大幅に短縮することができるため、顧客対応や商品制作などの、より優先度の高い業務に時間を割くことが可能になります。
複数モールの価格一括変更機能
複数のECモールに出品を行っていると、価格を変更したい時にも時間がかかってしまいます。
特に、トレーディングカードやブランド品などの相場が上下するような商品を扱っている場合、頻繁に価格を変更したいと考える事業者の方も多いのではないでしょうか。
セルモアでは、複数のECモールに出品を行っている商品の価格を画面上から一括変更することが可能です。
また、各ECモールによって販売手数料が異なるため、そもそもの販売価格をモールごとに変更したいと考える方もいるかと思います。
セルモアでは、各モールごとに基準価格からいくら値上げして販売するのかを設定しておくことも可能です。
この機能を活用すれば「メルカリShopsは販売手数料が10%だから、基準価格から10%値上げして販売する」とあらかじめ設定できるため、モールごとに販売価格を変更する業務も簡単に実行できます。
ECモール在庫連動機能
複数のECモールへ販売を行っていると、各ECモールの在庫情報を連動させる必要が出てくるかと思います。
セルモアでは、各ECモールの在庫連動を行うことができるため、欠品した商品が購入される「売れ違い」などを防ぐことができます。
また、売上情報などを分析すれば、各モールの販売状況などを可視化することもできるため、在庫の適正化を図ることも可能になります。
受注管理機能
あらゆるECモールで販売を行っていると、「どのモールで何が売れたのかわからない」など、受注管理が複雑化してしまいます。
受注管理を適切に把握できていないと、顧客に商品が届かないなどのトラブルの原因になってしまいます。
セルモアでは、各モールの受注管理を一元管理できるので、「どのモールで何が売れたのか」「どの商品がどの状態(発送済み、キャンセル済み)なのか」などのリアルタイムの受注状況を簡単に把握することができます。
これにより、扱う商品の数が増えたとしても、迅速な顧客対応や発送依頼などを行うことができます。
実店舗とメルカリShopsの在庫情報を連携させるならReCORE POS
メルカリShopsに出品を検討している企業の中には、実店舗で商品を販売している企業もいるはずです。
店頭とECどちらでも商品を販売している企業では、「実店舗とECの在庫情報を一元管理したい」「店頭とECの顧客情報を紐付けて管理したい」などの悩みを抱えているケースも少なくありません。
クラウド型POSシステムReCOREでは、店舗とECの在庫や顧客情報、売上情報などのあらゆるデータを一元管理できるオールインワンシステムです。
上記で説明した「セルモア」に搭載されているEC関連機能はもちろん、店舗での買取業務、スタッフ管理、データ分析など店舗で必要な業務を効率化することができます。
ここからは、ReCOREの主要な機能についてご紹介します。
在庫管理機能
ReCOREの在庫管理機能では、複数店舗やECと在庫連携を行うことが可能です。
店舗間の在庫移動や各ECの在庫連動も自動で行われるため、商品が購入されるたびに在庫数を変更したり、改めて数を数え直したりする必要もなくなります。
ReCOREには1億件以上の商品カタログが搭載されているため、1点もののリユース品を管理する企業でも、簡単に在庫登録を行うことができます。
他のPOSシステムと異なり、徹底したマスタ管理を実施できるのが、ReCOREの強みです。
買取査定アシスト機能
買取査定を行うためには、その商品の相場や価値を理解できる知識が必要になるため、多くのリユース企業では、買取査定業務を実施できる人材が不足しているという企業も少なくないはずです。
ReCOREには、買取を行う商品が他のECモールでいくらで販売されているのかを参照する機能が搭載されています。
この機能を活用することで、実際の相場をもとに買取価格と販売価格の決定が可能です。
また、買取を行う商品が過去に店舗で取引したことのある商品の場合、過去の売買データを参考にすることも可能です。
このデータを見れば、過去にどのくらいの保存状態の商品をいくらで買い取り、いくらで販売したのかが一目瞭然です。
このように、ReCOREの買取査定アシスト機能を活用すれば、知識や経験のないスタッフでも簡単に買取査定を行うことができ、店舗の買取査定の均一化が実現できます。
KPI分析機能
ReCOREでは、店舗やECから取得したデータを分析するKPI分析機能が搭載されています。
KPI分析機能では、顧客を「最終購入日(Recency)」「購入頻度(Frequency)」「購入金額(Monetary)」の3つに分類して分析を行うRFM分析や在庫の滞留日数をABC3つに分けるABC分析なども可能です。
顧客を3つに分類するRFM分析では、優良顧客のみを絞り込み、ReCORE上からメール、SMS、LINEなどで直接顧客に販促メッセージを配信することも可能です。
ReCOREはこのように、店舗やECの集客にも活用できるため、販促コストや人件費の削減、売上の向上の両方を実現し、企業の業績アップをサポートします。
ここまで、セルモアとReCOREについて紹介してきました。
上記の一覧表を見ても分かる通り、
とにかく低コストでEC運営を行いたい方には、セルモア
商品マスタや徹底したスタッフ管理、さらに精度の高い在庫管理を行っていきたい方には、ReCOREがおすすめです。
気になる詳細については各サイトでチェックしてみてください。
まとめ
今回は、メルカリShopsで売上を伸ばす方法7選と実際の成功事例についてご紹介してきました。
本記事で紹介した成功事例だけでなく、実際にメルカリ内で他のショップがどのように運営を行っているかを見るだけでも、十分参考になるはずです。
また、記事の後半で紹介した「セルモア」は、個人事業主や法人の方など、事業の規模を問わずお使いいただけるEC一元管理システムになっています。
本記事を読んで、セルモアについてもう少し知りたいと思った方は、ぜひ下のリンクやバナーから詳しい機能について確認してみてください。
監修者:本荘 幸大
卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。