【活用事例あり】POSシステムのメリットを最大限活かすためには?

【活用事例あり】POSシステムのメリットを最大限活かすためには?

POSシステムは導入することで、かなりのメリットがあるシステムとなっています。

しかしながら、POSシステム導入のメリットを知るだけでは、そのメリットを最大限活かすことはできません。

今回は、POSシステムのメリットについて紹介したのち、そのメリットを最大限活かしていくためには、具体的にどのようなことに気をつける必要があるのかをご紹介していきます。

記事の後半では、POSシステムの活用事例についてもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

POSシステムとは

IT

POSシステムとは、店舗の商品情報や売上、顧客の購買データを集計し管理するためのシステムを指します。

POSシステムのPOSとは、「Point of Sales」の略称で、日本語では「販売時点の情報を管理するもの」と訳すことができます。

つまり、POSシステムを活用すれば、顧客が商品を購入するたびに、在庫・売上・顧客の購買情報などのデータが更新され、常に最新の店舗状況を把握できるというわけです。

POSレジ(POSシステム)について詳しく知りたい方はこちら

POSシステムのメリットとは

POSシステム

ここからは、さっそくPOSシステムのメリットについて確認していきましょう。

POSシステムのメリットは、具体的に

  • 複数店舗の売上・在庫状況を一元管理
  • 会計業務の効率化による顧客の待ち時間短縮
  • 会計時や在庫数確認時の人的ミス防止
  • 顧客の購買情報を管理して販促活動に活かせる

の4つが挙げられます。

ここからは、この4つのメリットについて具体的に解説していきます。

会計業務の効率化による顧客の待ち時間短縮

レジ業務

POSシステムのメリットとして、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは、会計業務の効率化による顧客の待ち時間短縮ではないでしょうか。

POSシステムを導入することで、商品をバーコードで読み取るだけで、会計を済ませることが可能なため、会計業務にかかる時間を大幅に短縮することが可能です。

また、現金だけでなく電子マネーやキャッシュレス決済、PayPayなどのバーコード決済にも対応できるのもPOSシステムのメリットです。

顧客は、財布からお金を出す必要もなく、会計を済ませることができるため、1人当たりの会計時間を短縮でき、顧客が会計の列に並ぶ時間を短くすることが可能です。

スムーズに買い物を済ませることができるため、顧客満足度の向上も期待できます。

会計時や在庫数確認時の人的ミス防止

POSシステムを活用することで、会計時に価格を手打ちする必要もなくなる上に、在庫数を目視で数え直す必要もなくなります。

従来だと1つずつ在庫を数えて、手入力で在庫数を記入するというアナログな在庫管理方法が主流でした。

しかしながらその方法だと、在庫の数え漏れや記入ミスによる在庫数のズレが発生するリスクが高まります。

日常の業務を人の手からPOSシステムに任せることで、ヒューマンエラーを事前に防ぐことが可能になります。

複数店舗の売上・在庫状況を一元管理

POSシステムを活用することで、複数店舗の売上・在庫状況を一元管理することが可能です。

例えば、複数の実店舗、またはECモールで商品を販売している場合だと、「どの店舗に在庫がいくつあって、各店舗でどれだけ購入されたのか」を把握することが難しくなります。

この情報が把握できないと、各店舗ごとに微妙に変化する顧客ニーズに気がつくことができなかったり、店舗ごとに在庫の適正化を図ることができなくなってしまいます。

POSシステムを活用して、複数店舗の売上や在庫状況をまとめて管理することで、「A店舗ではこのジャンルの商品が人気だから在庫数を増やそう」などと、細かな顧客ニーズを読み取った上で、在庫を適正化することができます。

顧客の購買情報を管理して販促活動に活かせる

分析

POSシステムと顧客の会員情報などを紐付けて管理することで、顧客が購入した商品から顧客の好みを分析し、顧客に合わせた販促情報を配信することが可能になります。

例えば、実店舗とEC両方で販売を行っている店舗では、ECでスポーツ用品を購入した顧客に向けて、実店舗でスポーツ用品の安売りセールを行っている情報を配信できます。

顧客は、自分に最適化された情報を受け取れるというメリットがあり、店舗側は顧客にもう一度自社商品を購入してもらえる確率が上がります。

このように、POSシステムで収集した顧客の購買情報をもとに、顧客が生涯で自社にもたらす利益であるLTV(Life Time Value)を最大化することができるため、企業全体の売上を安定させることが可能になります。

POSシステムのメリットを最大限活かすためには 

POSシステムのメリットについて理解できたところで、次にそのメリットを最大限活かしていくためには、どのようなことが必要なのかを説明します。

POSシステムのメリットを最大限活かしていくためには、

  • POSシステムの導入目的を再定義する
  • 業種・業界に特化したPOSシステムを選ぶ
  • 1つのシステムで社内データを一元管理する
  • 収集・分析したデータをマーケティング施策に活かす

などの4つのポイントを抑える必要があります。

POSシステムの導入目的を再定義する

業務効率化

POSシステムのメリットを最大限に活かすためにまずやるべきこととしては、POSシステムの導入目的を社内で再定義することです。

会社の規模や業種によって、POSシステムを導入する目的は変わってくるかと思います。

例えば、複数店舗を経営する企業では、POSシステムを通して在庫数や売上の一元化を実現したいと考えるはずです。

また、比較的規模が小さくて人数の少ない会社では、会計業務や在庫管理を効率化して、従業員の負担を軽減したいと考えるかもしれません。

会社によって、POSシステムを導入して達成したい目的を明確にしておくことで、自社に導入するPOSシステムにはどんな機能が必要なのかを判断することができます。

業種・業界に特化したPOSシステムを選ぶ

一言でPOSシステムと言っても、その機能は多岐に渡ります。

例えば、美容室やエステサロンでは、予約管理機能が搭載されたPOSシステムを導入する傾向にあります。

また、リユース業界では買取査定機能や在庫の個別管理機能などが搭載されたPOSシステムが良く導入されています。

このように、業種によって求める機能が異なることは多々あるため、可能であれば自社の業界に特化したPOSシステムを選ぶようにすることが大切です。

1つのシステムで社内データを一元管理する

POSシステムのメリットは、社内の在庫や売上、顧客管理などのあらゆる情報を1つのシステムで一元管理することです。

せっかくPOSシステムを社内に導入しても、データを複数のシステムでばらばらに管理していると、POSシステムのメリットを活かすことに失敗しているといえます。

例えば、ECと実店舗の在庫や顧客情報がばらばらに管理されていると「ECと実店舗の在庫連携ができない」「ECで活用できる店舗のポイントが実店舗で使えない」など、顧客の利便性が下がってしまいます。

複数の販売経路を別のものとして考えるのではなく、1つのものとして管理するOMOを実現することで、顧客ニーズや在庫の最適化を実現することが可能になります。

OMOで顧客体験の最大化を目指すには?成功事例や方法についての記事はこちら

収集・分析したデータをマーケティング施策に活かす

POSシステムはデータを収集、分析することも可能です。

多くの人は、POSシステムを使うメリットは会計業務の業務効率化が主だと考えるかもしれません。

しかしながら、会計業務で収集した顧客の購買情報をマーケティングに活かせることこそが、POSシステムを活用する最大のメリットだと言えます。

収集・分析したデータをマーケティングに活かす具体例としては、

  • 商品の売上をジャンルごとに分析し、売上比率の高い商品の在庫数を増やす
  • 店舗に訪れた顧客層を分析して、その顧客層に合わせたキャンペーンを実施する
  • 既存の顧客層から潜在顧客となり得るターゲットを洗い出し、その層に向けてマーケティング施策を実施

などが挙げられます。

クラウド型POSシステムReCOREを活用するメリットとは 

ReCOREとは?

POSシステムのメリットを最大限活かしていくためには、

  • 自社に必要な機能を明確にする
  • 業種に適したPOSシステムを選定する
  • 収集したデータを分析してマーケティングに活かす

という手順が大切だと言うことが理解できたかと思います。

しかしながら、現在市場にはありとあらゆるPOSシステムが流通しており、どれを選べばいいのかわからないという方も多いかと思います。

そこで今回は、小売店やリユース業界におすすめのPOSシステム「ReCORE」についてご紹介します。

複数店舗・ECの在庫を一元管理

在庫管理画面

ReCOREでは、複数の実店舗やECモールの在庫情報を一元管理することが可能です。

これにより、実店舗とEC合わせた商品ジャンルごとの売上をグラフで表示したり、実店舗とEC間での在庫連携が可能になります。

実店舗とECで併売を行っている場合でも、実店舗で商品が購入されると、在庫情報を自動でECモールに連携させることができます。

そのため、実店舗ですでに購入された商品がEC上でも購入されてしまう「売れ違い」を防ぐことも可能になります。

また、実店舗間で在庫移動を行うこともできるため、自店舗からReCOREでA店舗の在庫情報を確認して、在庫を取り寄せることも可能です。

もちろん、在庫移動の履歴は全てシステム上に記録されるため、在庫の紛失などのリスクも解消できます。

複数のECモールに同時出品可能

複数EC

複数のECモールに出品を行った方は理解できるかと思いますが、同じ商品を複数のECモールに出品するのは、意外と時間のかかる作業です。

ReCOREでは、Amazon、ヤフオク!、メルカリ、楽天ラクマ、楽天市場、Shopify、yahoo!ショッピングなどのモールに同時出品が可能です。

ReCORE上のボタン一つで、どのモールに出品するかを選択することができるため、出品にかかる工数を大幅に削減することが可能です。

また、ReCOREのECテンプレート機能を活用すれば、商品のジャンルごとにテンプレートを作成することができます。

このテンプレート機能では、商品詳細やショップ情報など、ECに出品する際に必ず記載しなければならない情報をあらかじめ設定しておくことが可能です。

この機能を活用することで、出品のたびに商品情報を記載したりする手間を省くことができるため、EC出品業務の負担を効率化することができます。

従業員ごとに権限の制限が可能

ReCOREのように会計業務だけでなく在庫管理やEC出品など、様々なことができるPOSシステムの場合だと、従業員ごとに権限を制限したいと考える方もいるかと思います。

ReCOREでは、従業員ごとに権限を制限することが可能です。

そのため、アルバイトの方には会計業務のみの権限を与えておくなど、役職によって使える機能を制限することといった使用方法も可能です。

これにより、アルバイトの方が誤って在庫数を変更してしまうなどのミスを未然に防ぐことができます。

受注管理をリアルタイムで一元化

受注管理

ECや実店舗など、様々な販路で商品を販売していると、各商品の受注管理が難しくなることがよくあります。

例えば、「ECで購入された商品Aは配送済みだっけ?」「実店舗で返品された商品は今どこ?」など、複数の販路が原因で全体を把握できないことが多々あります。
ReCOREでは、複数の販路で購入された商品情報を一括で確認することができるため、各商品状態をリアルタイムで把握できます。

これにより、キャンセル対応の遅れや配送依頼漏れなどを未然に防ぎ、安定した在庫管理を実現できます。

ReCOREで分析したデータをもとに販促メッセージの送信が可能

顧客

ReCOREでは、会員情報から取得した顧客の購買データをもとにSMS、メルマガ、LINEなどで顧客に販促メッセージを送信することが可能です。

また、ReCOREでは休眠顧客の絞り込みを行うこともできるため「1年以上店舗の利用がない顧客を絞り込んで、割引クーポンを配布する」といった使い方が可能です。

またReCOREでは、LINEミニアプリ会員証とデータ連携を行うことができます。

そのため、ReCOREで取得した購買情報や顧客情報で絞り込みを行い、LINE上で直接メッセージを送ることもできます。

LINEミニアプリでは、売買履歴やポイント履歴の確認、登録情報の変更、宅配買取の申し込みなどが、全てアプリ内で完結するため、顧客の利便性向上も期待できます。

買取査定業務の属人化を解消

買取査定

リユース業界では、商品の販売だけでなく、一般消費者から商品を買い取る買取査定業務を行っている企業も存在します。

しかしながら、買取査定業務には買い取る商品に関する知識や業界での経験などが必要になるケースも多く、買取査定業務が属人化しているという課題を抱えている店舗も少なくありません。

ReCOREでは、このような課題を解決するための買取査定機能を搭載しているため、買取査定機能の属人化を解消することが可能です。

ReCOREの買取査定機能では、ECモールで実際に販売されている同一商品の最低価格を自動で表示する査定アシスト機能が搭載されています。

この価格を確認するだけで、買取スタッフは他店舗の販売価格を参考にして、買取価格を判断することが可能になります。

また他店舗だけでなく、自社内の過去の取引履歴も閲覧できるため、より鮮度の高い情報をもとに買取価格を判断することも可能です。

さらに、商品ごとに売買推奨単価を設定しておくこともできるので、買取価格を自社で統一し、買取査定の品質を大幅に安定させることが可能になります。

このように、ReCOREの買取査定機能を活用することで、誰が査定を行っても同じ価格で買い取ることができるようになり、査定業務の属人化を解消することができるようになります。

POSシステムReCOREの事例から紐解く導入のメリット

ここからは、実際にクラウド型POSシステムReCOREを導入いただいた企業の事例をご紹介します。

ReCOREを導入することで、具体的にどのようなメリットがあるのかをわかりやすく理解することができると思うので、ぜひ参考にしてみてください。

工具買取専門館 アクトツール

参考:アクトツール公式サイト

工具買取専門館アクトツールは、国内No.1の工具専門のリサイクルショップです。

アクトツールでは、ドライバーやドリル、コンプレッサーなどの工具の買取、販売、修理を主に行っています。

東京、埼玉、千葉、神奈川、福岡、富山に実店舗を構えているだけでなく、ECによる併売も行っています。

アクトツールのReCORE導入前の課題としては、

  • 複数のECモールでそれぞれ出品作業を行っていたため、出品に時間がかかっていた
  • 旧POSにも顧客や販売履歴等の分析機能は搭載されていたものの、全てのスタッフが気軽に使えるものではなかった

などが挙げられます。

しかしながら、ReCOREの複数モール同時出品機能を活用したEC出品の工数削減、また買取査定機能を活用することで、買取査定時間を平均5分〜10分で行うことができるようになりました。

ReCOREは、クラウド型POSシステムということもあり、導入後も機能がアップデートされていくという特徴があります。

そのため、変化する時代やお客様のニーズに対応できるPOSシステムであるという点もアクトツールがReCOREの導入を決めた原因の1つです。

アクトツールのReCORE導入事例はこちらから

貴金属・ブランド品専門店 RsTRUST

参考:TRIANGLE公式サイト

株式会社RsTRUSTは、愛知県で貴金属、ブランド品を取り扱う「TRIANGLE」を経営している会社です。

ReCORE導入前は、

  • ブランドごとの数値が出せず、Excelを使って手作業で管理していた
  • 買取商品の情報を一度紙に記載し、その紙を見ながらシステム登録を行っていたので、二度手間になる

という課題を抱えていました。

しかしながら、ReCORE導入後は、買取査定に直接入力ができるため、買取査定の二度手間を解消したり、在庫管理や棚卸しをスムーズに行うことができるようになりました。

業務の効率化を実現したことで、数字に目を向ける余裕もでき、ReCOREのグラフなどを活用した自然と数字を意識できる環境を整えています。

RsTRUSTのReCORE導入事例はこちらから

ブランド品買取専門店 ブランドハンズ

参考:BRAND HANDS公式サイト

ブランド品買取専門店ブランドハンズは、大阪・兵庫にブランド品買取専門店を展開している会社です。

ReCOREを導入する前は、POSシステムの利用はなく、売上や在庫、顧客管理は全てアナログで対応していました。

そのため、複数店舗間での在庫管理のミスやEC出品や買取査定の工数過多などが課題となっていました。

ReCORE導入後は、EC出品や買取査定の時間短縮、在庫管理や顧客管理の一元化などを実現することができました。

また、ReCOREに搭載されている「顧客メモ」の機能を活用することで、接客のクオリティが向上したとの声も上がっています。

具体的には、買取時のお客様との会話内容をメモとして残しておくことで、前回とは別の担当者が接客しても同じような対応をすることができ、接客が円滑になります。

ReCOREを導入することで、アナログな管理から脱却し、業務効率を上げることに成功した良い例だと言えます。

ブランドハンズのReCORE導入事例はこちらから

まとめ

今回は、POSシステムのメリットを最大限活かしていくために、どのようなことが必要なのかを紹介してきました。

POSシステムにはたくさんのメリットが存在しますが、そのメリットを十分活用できるかは、企業とPOSシステムの目的や相性などを導入前に確かめる必要があります。

ReCOREでは、現在無料でデモアカウントを発行して、自由に体験することが可能です。

本記事でReCOREについてもう少し詳しく知りたいという方は、下記のボタンからお気軽にお問い合わせ資料ダウンロードをご活用ください。

監修者:本荘 幸大

卒業後は株式会社船井総合研究所に入社し、ヘルスケア業界やフィットネス業界、飲食業界など幅広い業界のコンサルティングに従事。その後2022年4月より最年少メンバーとしてNOVASTOに入社し、リユース・リテール企業へのコンサルティングを行いながら社内ではマーケティングチームの立ち上げも行っている。

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